アンクル・トム

劇場公開日:

解説

ハリエット・ビーチャー・ストウの『アンクル・トムス・ケビン』を、フレッド・デンジャーと「ヨーロッパの何処かで」の監督ゲザ・フォン・ラドヴァニが共同脚色、ゲザ・フォン・ラドヴァニが監督したアメリカ文学のヨーロッパでの映画化。撮影はハインツ・ヘルシャー、音楽はピーター・トーマスが担当した。出演は「平和に生きる」のジョン・キッツミラー、「大いなる不倫」のO・W・フィッシャーのほかにエレオノーラ・ロッシ・ドラゴ、ゲルトラウト・ミッテルマイヤー、ミレーヌ・ドモンジョ、ジュリエット・グレコなど。イーストマンカラー・70ミリ・スーパーパノラマ。

1965年製作/ドイツ・フランス・イタリア合作
原題:Uncle Tom's Cabin Onkel Toms Hutte
配給:松竹映配
劇場公開日:1965年9月18日

ストーリー

ケンタッキー州にある大農園の持主シェルビーは、自分の奴れいたちを鄭重にあつかっていた。とりわけ中年の信心深いトム(J・キッツミラー)は「トム小父さん」と呼ばれ、農園の誰からも親しまれていた。ところがある日、シェルビーは多額の負債のため債権者ハーレーに奴れいを売り渡さねばならなくなった。残忍なハーレーはシェルビー家の女中エリザ欲しさに彼女の幼児を買った。子供を買えば、母親も一緒に来ると思ったのである。けれど彼女は子供をつれて逃げてしまった。エルザのかわりにハーレーが買ったのは、彼女の夫ハリスの妹キャシーである。キャシーはその後も、苦しい運命の中で、心ならずも夫と別れたエルザの面倒をなにくれとなくみるのだった。トムを含めた十人の奴れいたちは、ミシシッピー河を下った。トムは船中で白人の少女エヴァに親しまれ、彼女の父、裕福な農園主サン・クレール(O・W・フィッシャー)に買いとられた。サン・クレールの農園でトムは駁者という楽な仕事を与えられ、一方、小さなエヴァの忠実な保護者となり、エヴァもまた彼を、偶像を崇拝するように慕っていた。サン・クレールの妻は彼に冷淡で、そのため彼の心はハリエット(M・ドモンジョ)にはしる一方、魅力的なサロンの持主ダイナ(J・グレコ)とも親密だった。しかし彼の心をかた時もはなれぬ心配はエヴァ--彼女は当時の医学ではなおらない重病にかかっていた--のこと。彼がハリエットに愛情をうちあけた時、偶然それを聞いてしまったエヴァはショックで急死した。サン・クレールは最愛の娘の意志実現を決心した。それは奴れいたちを自由の身にすることだった。だがそれを聞いた反対派のハーレーは彼を射殺した。そしてサン・クレールの奴れいたちはハーレーに買いとられた。冷酷なハーレーのもと、奴れいたちは脱走を試みた。彼らを近くの教会に逃がし、進んで農場に残ったトムは重傷を負い、かつて彼が働いていたシェルビー家の息子でトムを慕っていたジョージが買いもどしにきた時、トムは同族の人たちに自由が与えられることを祈りつつ息をひきとった。

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