ペリカンと少年

劇場公開日:

解説

ボリス・ドーリンとアナトリー・ザーダンの脚本を、ボリス・ドーリンが監督した、盲目のペリカンと少年の愛情物語。撮影はユーリー・ベレンシュティン、音楽はエフゲニー・トゥーマニヤンが担当した。出演はヴォロージャ・アゲイエフ、オレーグ・ザーコフほか。

1963年製作/ソ連
原題:The Blind Bird
配給:大映
劇場公開日:1965年8月20日

ストーリー

中央アジアの美しい湖のほとりに、十二歳の少年ワーシャ(V・アゲイエフ)とおじいさんが湖にくるたくさんのペリカンを世話していた。その中に一羽の盲目のペリカンを見つけた少年は家につれて帰り、ペルカと名づけた。餌をあたえ、一緒に生活するうちに、ペルカと少年の間に奇妙な友情が生れた。秋が来て、ペリカンたちは次々に南の国へ飛び立って行った。しかしペルカは飛ぶことが出来ない。冬中、少年のそばで暮し、再び春が来た。その頃少年は、モスクワに有名な眼科医がいることを知り、ペルカをつれてこっそり汽車に乗った。手術をしたがペルカの視力は回復しなかった。ところが、秋も深くなったある日、奇蹟が起った。ペルカの目は、いつのまにか見えるようになっていたのだ。やがてペリカンたちが南の国へ旅立つ日が来た。ペルカが仲間たちと一緒に、空のかなたに消えていくのを、少年はいつまでも見送っていた。

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