史上最大の喜劇 地上最笑の作戦
劇場公開日:1963年6月21日
解説
ジョルジョ・アルロリオ、ブルーノ・コルブッチ、ジョヴァンニ・グリマルディの三人が脚本を書き、新人のセルジオ・コルブッチが監督したドタバタ・コメディ。撮影はエンツォ・バルボーニ、音楽は「ビアンカ」のピエロ・ピッチオーニ。出演者はコメディアンのチッチョ・イングラッシアとフランコ・フランキ、「エヴァの匂い」のヴィルナ・リージ、その他ジャン・ポール・ベルモンド、スチュワート・グレンジャー、アントネラ・ルアルディなど。
1962年製作/イタリア
原題または英題:Il Giorno Piu Corto
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1963年6月21日
ストーリー
第一次大戦のイタリア。その頃、ある町で軍事裁判が開かれていた。被告はコッポラ(チッチョ・イングラッシア)とフランコ(フランコ・フランキ)の二人の兵士。敵前で脱走を企てたというのだ。弁護人は弁論を始めた--。ある日、志願兵と間違われたコッポラとフランコは、戦場行の列車に乗せられ、戦闘に参加することになった。戦闘はつらかったが、楽しみもあった。時折、慰問女性のナイヤ(ヴィルナ・リージ)が来ることだ。大佐はナイヤをドイツ女に化けさせ、巨砲の所在を探ろうと考えた。この巨砲のためイタリア軍は進撃できなかったから。ある時、コッポラとフランコは戦地からずらかろうと思った。が、ひと眠りしてみると、どうしたことかイタリア軍は撤退し、オーストリア・ハンガリー部隊がのり込んで来ていた。二人は敵兵に化けるよりほかはなかった。が、言葉のわからぬ悲しさ、二人は地雷探知作業兵にされてしまった。なにも知らないコッポラとフランコは、のこのこと地雷原に入っていった。二人の行動が勇敢に見えたのは当然だった。司令官のフォン・ガズメンは従卒に使いたいと申し入れた。が、言葉がわからぬため、たちまち失敗。二人は行きあたりばったり一つの部屋に逃げ込んだ。すると、中にドイツ女に化けたナイヤがいた。そして三人は飛行機で無事脱出し、途中、問題の巨砲を発見、さっそく位置を報告した。やがて大戦はイタリア側の勝利に終った。--と弁護士はここまでしゃべり、コッポラとフランコの功績をたたえ、名誉ある銃殺刑に処していただきたいと叫んだ。呆然とするコッポラとフランコ。が、弁護士はなんと精神病院から抜け出て来た狂人だったのだ。もちろん、コッポラとフランコが晴れて無罪となったのは当然であった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- セルジオ・コルブッチ
- 脚本
- ジョルジオ・アルロリオ
- ブルーノ・コルブッチ
- ジョバンニ・グリマルディ
- 撮影
- エンツォ・バルボーニ
- 音楽
- ピエロ・ピッチオーニ