パリジェンヌ
劇場公開日:1962年5月29日
解説
パリジェンヌの恋と生活を描いたもので、第一から第四話まで新進、ベテランの四人の監督が各一話ずつ担当。監督は一話から順にジャック・ポワトルノー、ミシェル・ボワロン、クロード・バルマ、マルク・アレグレ。撮影は第一、二話がアンリ・アルカン、第三、四話がアルマン・ティラール。音楽はジョルジュ・ガルヴァランツが一貫して担当。なお、衣裳はデザイナー、ルイ・フェローがデザインしたものである。特別主演のショセット・ノワールが主題歌を歌っている。
1961年製作/105分/フランス
原題または英題:Les Parisiennes
配給:東和
劇場公開日:1962年5月29日
ストーリー
〔エラ〕--は、パリの踊り子。毎夜パリのキャバレーで踊っている。ある日、出勤前のエラ(ダニー・サヴァル)は車が拾えず、客の乗っているタクシーに強引に乗り込んだ。そんなことが縁で、その夜客の紳士とエラは、彼女のアパートでドンチャン騒ぎ。翌朝になって、エラはその紳士がアメリカの大プロデューサー、パーカーと知り驚いた。二人は飛行機でアメリカヘ--。そして二カ月、エラはパーカー夫人になったという。 〔アントニア〕--は十六区のレジャー・マダム。彼女(ダニー・ロバン)の夫ピエールは美容整形の医者で、二人の仲はまず円満。ある日、ゴルフに出かけた二人は、彼女の以前の恋人クリスチャンに出逢った。その日は何事もなかったが数日後、クリスチャンがアントニアは色事が下手だと言っているのを聞いたピエールは大ふんがい。そのことを知ったアントニアは、クリスチャンを訪れ自分の魅力を発揮した。彼はアントニアのすばらしさに感激した。次の日、ゴルフ・トーナメントで二人の男は顔を合せた。クリスチャンは、アントニアのことで頭が一杯、ミス続出でついにピエールが優勝した。アントニアはまさに模範的な妻である。 〔フランソワズ〕--は、男性に弱いパリジェンヌ、久しぶりに故郷のパリへやって来た。恋人フランクと一緒にニューヨークに住んでいた彼女(フランソワーズ・アルヌール)は、夫が旅行中の淋しさからパリ帰りを思いたったのだ。彼女のパリの友人ジャクリーヌは、そんな彼女をバカだときめつけ、自分の完全無欠な恋人ミシェルを彼女に紹介した。だが、ミシェルはジャクリーヌの留守にフランソワズを誘い出し、二人は行きつくところまで行ってしまった。そんなことでフランソワズは急にわびしくなり、留守の夫へと心をはせるのだった。 〔ソフィー〕--は、パリの女子学生で恋に憧がれる年頃。そんなソフィー(カトリーヌ・ドヌーヴ)を刺激するのは、母親とその恋人ルイだった。ある夜、ルイから母親に宛てたラブレターを拾ったソフィーは妙案をたてた。これを学校で落し自分の株をあげようというのだ。計画は当ったが、ヒョンなことから今度は本物の恋が彼女を訪れた。夜の街でめぐり会った歌手志望の青年とソフィーの二人は手に手をとって夜の街を歩いた。そのシルエットは幸福そうだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ポワトルノー
- ミシェル・ボワロン
- クロード・バルマ
- マルク・アレグレ
- 脚本
- Isabelle Phat
- Mark Aurian
- アネット・ワドマン
- Jacques Armand
- ロジェ・バディム
- 脚色
- ジャック・ポワトルノー
- ジャン=ルー・ダバディ
- フランシス・コーヌ
- ミシェル・ボワロン
- アネット・ワドマン
- クロード・バルマ
- クロード・ブリュレ
- マルク・アレグレ
- 台詞
- ジャン=ルー・ダバディ
- アネット・ワドマン
- クロード・ブリュレ
- ロジェ・バディム
- 撮影
- アンリ・アルカン
- アルマン・ティラール
- 美術
- Jean Andre
- 音楽
- ジョルジュ・ガルバランツ
- 衣装デザイン
- ルイ・フェロー
- 作詞
- シャルル・アズナブール