幼な心

劇場公開日:

解説

チロルの有名な音楽家族エンゲル一家を登場させ、一四歳の新人クリスティーネ・カウフマンを主演させて作った愛のドラマ。ヘルマ・コスタ・プルッシャーが脚本を書き、監督はアルフレッド・レーナーがあたっている。撮影はアルフォンス・ベネシュ。音楽担当はフランク・フィリップ。他に出演するのは「題名のない映画(1948)」のハンス・ゼーンカー、ヘルタ・ファイラー、ルチー・エングリッシュ、パウル・リヒター等。映画の中で“ハイジ・ブンバイジ”“食前の歌”などの曲が演奏される。製作アルフレッド・ベネシュ。

1958年製作/オーストリア
原題または英題:Kleines Herz in Grosser Not
配給:中央映画社
劇場公開日:1959年11月7日

ストーリー

作家のクラーマーを父に映画女優のノラ(ヘルタ・ファイラー)を母にもつ少女エフィ(クリスティーネ・カウフマン)は、いつも一人ぼっちだった。父はエフィをつれてチロルに避暑に出かけた。チロルで父娘はエンゲルという音楽一家の人々と知りあいになった。淋しいエフィは、エンゲル一家と親しくなり末っ子のパウリと親友になった。ある日、父娘はパウリと楽しいピクニックをした。しかし翌日、病弱のエフィは寝こんでしまった。エフィの好きなシンバルを買いに父が出かけて雨がふってきた夜、雨に濡れたエフィはますます重くなった。彼女の病気は心筋炎と診断された。しかも相当に病状は悪化していた。折からエンゲル一家は欧州をめぐる演奏旅行に出発した。エフィを心配した母親がチロルにやってきたが、エフィの病気はよくならなかった。この病状ではクリスマスまでも持つまいという診断が下された。エフィはクリスマスに、エンゲル一家の歌を聞くのを楽しみにしていた。エフィのため父は涙ながらに一つの計画を思いつき、カレンダーを早くめくって、娘にクリスマスが近づいたように思いこませた。エフィのための偽りのクリスマスの夜、やっとエンゲル一家は特別仕立ての飛行機で帰ってきた。エフィは車椅子にのって広間につれてこられた。エンゲル一家の美しい歌声が流れはじめ、クリスマスがはじまった。青ざめたエフィの顔にも、いつしか生色がよみがえるのだった。

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