お嬢さん、お手やわらかに!

劇場公開日:

解説

「女は一回勝負する」のミレーヌ・ドモンジョ、「危険な曲り角」のパスカル・プティ、「三月生れ」のジャクリーヌ・ササールを共演させた青春恋愛コメディ。一人のドン・ファンにあやつられた親友同士の三人娘がかもしだすスマートな笑いの物語が展開する。女流作家ソフィー・カタラの原作小説「カナリヤの殺人」の映画化である。監督は「殿方ご免遊ばせ」のミシェル・ボワロン。脚色と台詞を担当しているのは、ミシェル・ボワロンと、同じく「殿方ご免遊ばせ」の協力者だった女流シナリオ作家アネット・ワドマン。撮影を「リラの門」のロベール・ルフェーヴルが受けもっている。音楽ポール・ミスラキ。他に出演するのは新人アラン・ドロン、ノエル・ロックヴェール、アンドレ・リュゲ、ピエール・モンディ、シモーヌ・ルナン、アニタ・ルフ等。製作ポール・グレーツ。

1959年製作/フランス
原題または英題:Faibles Femmes
配給:東和
劇場公開日:1959年4月23日

ストーリー

アガート(パスカル・プティ)はジュリアン(アラン・ドロン)に熱を上げたが、彼に捨てられたと思い、くやしまぎれに“年寄り”と結婚してしまった。結婚式の夜、ジュリアンが図々しく現われた。アガートの親友サビーヌ(ミレーヌ・ドモンジョ)も、彼が有名な女たらしであることを充分に承知で、ランデブーの約束をした。しかし、彼女のアテがはずれて彼は来なかった。失望したサビーヌは、カトリック学校の寄宿舎にいるエレーヌ(ジャクリーヌ・ササール)を訪ねた。ジュリアンはエレーヌがサビーヌの友達であることを知って、従弟と偽って寄宿舎に乗り込んだ。アガート、サビーヌ、エレーヌはお互に情報を交換しあった。ジュリアンは三人にそれぞれ色目をつかうというドン・ファンぶりを発揮していた。三人は彼に復讐することを誓った。だが、純真で世間知らずのエレーヌは、あまり乗り気ではなかった。というのは彼女は彼が好きになってしまったから。一方、ジュリアンの両親は彼を外国の金持娘と結婚させようと決めていた。アガートとサビーヌは、ジュリアンに毒薬入りのチョコレートを食べさせる計画をたてた。その頃、ジュリアンはにわかに真面目な青年に変って来た。原因は彼もエレーヌを恋しはじめたからだった。エレーヌは毒殺計画を中止させようと苦心した。ところがふとしたことから、毒入りのチョコレートをジュリアンの父が食べ、婚約を解消されて激怒した金持娘がピストルでエレーヌの父を撃つ、という大騒動が起った。三人は逮捕された。そして法廷へ。一同はあげくのはてに刑務所に入れられた。エレーヌはジュリアンとめでたく結婚した。あとの二人も半年後に釈放されることになった。刑務所内でジュリアンとエレーヌの結婚式が行われた。二人の女友達も遠くから式に参列した。

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映画レビュー

3.5モテすぎて困る男のフランス恋愛コメディの屈託の無さを体現するアラン・ドロン

2022年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

アラン・ドロン初主演映画。監督は、後にナタリー・ドロン主演映画「個人教授」を手掛けたミシェル・ボワロン。モテ男ジュリアンが三人の女性から揉みくちゃにされるシンプルなラブコメディで、嫉妬も羨望も抱かず楽しめるのは、当時23歳のアラン・ドロンの美青年振りに納得してしまうから。こんなに屈託のないラブコメディも珍しい。女優陣のパスカル・プティ、ミレーヌ・ドモンジョ、ジャクリーヌ・ササールもいい。特にササールの美しさに惹かれる。60年代の青春謳歌の先駆けを象徴するフランス映画。

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Gustav

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