雪は汚れていた

劇場公開日:

解説

探偵小説作家ジョルジュ・シムノンの同名原作(永戸俊雄訳・早川書房刊)を「嵐の女」のアンドレ・タベと、新人ルイス・サスラフスキーが脚色、同じくサスラフスキーが監督した作品。撮影は、「七つの大罪」のアンドレ・バック、音楽はルネ・クロエレック。主な出演者は「過去をもつ愛情」のダニエル・ジェラン、新人マリー・マンサールを中心に、「裁きは終わりぬ」のヴァランティーヌ・テシエ、「洪水の前」のアントワーヌ・バルペトレ、「ユリシーズ(1954)」のダニエル・イヴェルネル、「浮気なカロリーヌ」のヴェラ・ノルマンなど。

1952年製作/フランス
原題:La Neige etait sale
配給:NCC=北欧映画
劇場公開日:1957年3月23日

ストーリー

ナチ占領当時のザール、イルマ(ヴァランティーヌ・テシエ)の経営する占領軍相手の売春宿に育った息子のフランク・フリードマイアー(ダニエル・ジェラン)は、若い頃から悪の仲間入り、自分の「男前」をあげるためにナチの下士官を殺した。周囲の人々は彼の悪事をやめさせようとするが、彼の行動はやまない。ただ一人かつて美術批評家で反ナチ協力者であったため、いまは自動車運転手をするホルツの娘スジイ(マリー・マンサール)だけが、フランクの心を正しいと信じ、清い愛情をいだいていた。その彼女をすら、彼は一時の情欲の犠牲にしようとし、そのためスジイは病気になってしまった。しかし思いのままにふるまってきたフランクも遂にナチに捕えられた。彼は一度逃れたが、かつてフランクの犠牲になった女に密告され、再び捕えられて死刑の宣告をうける。一切の救いから見離されたその彼に、スジイは面会を求め、なお深い理解をもっていることを示す。或る冷い雪の朝、さまざまの背徳の生活を送って来たフランクは、今や人生の道徳の尊さにめざめ、生れかわった人間となって刑場へ曳かれて行く。

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