ウィーンの別離

劇場公開日:

解説

「真夜中です、シュヴァイツェル博士」のアンドレ・アゲが監督するジェヴァカラー色彩の悲恋映画一九五四年作品。脚本は「幻想交響楽」のアンリ・アンドレ・ルグランと監督のアゲが共同で執筆した。撮影は「陽気なドン・カミロ」のニコラ・エイエ、音楽はルイギ。主な出演者は「赤い風車」コレット・マルシャン、「悪魔の美しさ」のミシェル・シモン、「砂漠の決闘」のジャック・フランソワ、ジャクリーヌ・ゲエ、「天井桟敷の人々」のリュシエンヌ・ルグラン、「題名のない映画(1948)」のヴィリー・フリッチ、「密会」のイヴ・ブランヴィユなどである。

1954年製作/フランス
原題:Par Ordre du Tsar
配給:新外映
劇場公開日:1954年12月4日

ストーリー

十六歳のとき、莫大な持参金とともに、ヴィットゲンシュテイン老公爵(ミシェル・シモン)と愛のない結婚をしてから六年。ある日、カロリーヌ(コレット・マルシャン)はキエフの町で音楽家フランツ・リスト(ジャック・フランソワ)とふとしたことから知り合った。リストは彼女の美貌に烈しく心打たれた。カロリイヌは老公爵の不在を利用してリストをボロニンスの領地に招いた。そして彼女は生れてはじめて愛を知った。しかし、この夢のような数日も老公爵の突然の帰邸によってあえなく壊された。カロリイヌは老公爵に結婚解消を申出たけれども財産が眼当ての公爵はもちろん承諾しなかった。カロリイヌは皇妹マリーに助力を乞い、その力でリストはワイマール劇場の指揮者に命ぜられた。カロリイヌは、ちょうどそのころ革命の起ったハンガリーにいるリストの許へ馬車を走らせてその喜びを告げ、二人は一まずワイマールに落着いた。リストはつぎつぎと輝かしい成功を収めたが、老公爵の陰謀のためこの地を去らねばならなくなった。二人はローマに行って離婚の成立を待った。が、法皇の使者が彼らにもたらした通知は離婚の不許可だった。二人はもはや一緒に暮すことを許されなかった。リストには修道院に入って僧になるようにとの命が下った。僧衣に身を包んだリストが皇帝フランソワ・ジョゼフに迎えられ、馬車に同乗して街を行く。歓呼する群集のなかには、ただ一人じっとリストを見守るカロリイヌの姿があった。

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