若いけものたち

解説

古い伝統におしこめられた若者の権威への反抗が、恐るべき事件を生み出していく。製作はガレス・ウィガン、監督は新進のジョン・マッケンジー、ギルス・クーパーの原作をサイモン・レブンが脚色、撮影はジェフリー・アンスワース、音楽はマイケル・J・ルイス、編集はファーガス・マクドネルが各々担当。出演はデイヴィッド・ヘミングス、ダグラス・ウィルマー、アンソニー・ヘイガース、キャロリン・シーモアなど。

1971年製作/イギリス
原題または英題:Unman, Wittering and Zigo

ストーリー

英国の片いなか、チャーントリー男子学校に赴任してきたエボニー(D・ヘミングス)は受けもった中等部5年B組の一生徒から、驚くべき話をきいた。事故死した先任者ペルハムは、じつは生徒全員によって殺害されたというのだ。この組は手のつけられない不良グループだが、エボニーは伝統あるこの学校のモットーどうり、権威をもって生徒に服従を強いた。ところが、自分の引出しから血まみれのペルハムの財布を見つけたときからエボニーは、しだいに恐怖をおぼえるようになっていった。このエボニーの恐怖心を読みとった生徒は、懲罰の中止や無審査進級などを強要した。しかし校長(D・ウィルマー)から、学期末で転任をいい渡されたエボニーは、生徒たちの要求を拒絶、教師の威厳をとりもどそうとした。しかし、エボニーの強硬な態度から、事件発覚を怖れた生徒たちは、エボニーの妻シルビア(C・シーモア)を輪姦してエボニーの意地をくじこうとしたが失敗した。ところが翌日、血相をかえて生徒たちがエボニーのところへおしかけてきた。生徒の一人が行方不明だというのだ。数時間後その生徒の自殺死体が発見された。不良グループの中でいつもコンプレックスを感じていたその生徒はハクをつけるためペルハム殺害の扇動者となり、その罪の意識によって自ら命を絶ったのだった。

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