熔解人間

劇場公開日:

解説

宇宙空間で想像を絶する熱線か放射能を浴びて溶解人間と化した男が巻き起こす惨劇を描く恐怖映画。製作はサミュエル・W・ゲルフマン、監督・脚本はウィリアム・サックス、撮影はウィリー・カーティス、音楽はアーロン・オーバー、特殊効果はリック・ベイカーとハリー・ウールマン、メークアップはリック・ベイカー、美術はマイケル・レベスクが各々担当。出演はアレックス・リバー、バー・デベニング、マイロン・ヒーリー、マイケル・オールドリッジ、アン・スウィーニー、ライスル・ウィルソン、レインボー・スミス、ジュリー・ドレイゼンなど。

1977年製作/アメリカ
原題または英題:The Incredible Melting Man
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1978年8月19日

ストーリー

はるか宇宙のかなた、ヒューストンから土星へ向けて出発したスティーブン・ウェスト大佐(A・リバー)は、すばらしい光景を目のあたりにしたとたんに恐るべき出来事に遭遇した--。アメリカの田舎町。ある日突然、研究所の看護婦がガラス戸を破って外に飛び出し絶命した。彼女の横顔は何ものかにかきむしられたように、大きな傷でおおわれていた。テッド・ネルスン博士(バー・デベニング)は看護婦の死体を見るとすぐにペリー将軍(マイロン・ヒーリー)に電話を入れた。2人にはそれがスティーブンの仕業であることがわかったのだ。ネルスン博士と将軍、それにスティーブンは宇宙計画のメンバーだったが、土星から生還したスティーブンは宇宙空間で想像を絶する熱線か放射能を浴び、ドロドロの溶解人間と化してしまったのだ。世間に洩れることを恐れた2人は、その溶解人間を監禁していたのだが、逃げられてしまったのだった。顔は見るかげもなく崩れ、眼球が溶け落ち、手足からはウミのように赤黒い液体をしたたらせ、不気味な咆哮を発する溶解人間は、食物としているナマ肉を求めてさまよい、次々に人間の生命を奪っていった。ネルスン博士は、ガイガー・カウンターを手に、放射能反応を残す溶解人間を追った。途中、溶解人間を見失ったネルスンは、ペリー将軍とともに首なし死体の検分にかけつけ、そこでブレイク保安官(マイケル・オールドリッジ)の質問を受けるが、ネルスンは、熊のしわざだろうと答えただけだった。その夜、ネルスンの家に向った妻ジュディー(アン・スウィーニー)の父母が、訪れる途中、溶解人間に襲われ無残にも殺される。そして、ついにペリー将軍も絶命した。ネルスンとブレイクは、とある工場に溶解人間を追いつめ、ブレイクはショット・ガンを向ける。この瞬間まで、溶解人間になった哀れなスティーブンを助けたかったネルスンはブレイクを制止するが、ブレイクは無視して撃つ。怒った溶解人間は、梯子からブレイクをつき落とすがネルスンに対しては思いやりを理解し、手を下さなかった。この騒ぎにかけつけたガードマン2人が、ネルスンと溶解人間に向けて銃を放った。ネルスンは倒れ、溶解人間もまた絶命し、その姿を完全に消すのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く