四つの壁(1928)
解説
ダナ・バーネットとジョージ・アボット合作の舞台劇から「悪魔の踊子」のアリス・デュアー・ミラーが撮影台本をつくり、それに基づいて「赤熱の抱擁」「シンガポール」のウィリアム・ナイが監督した映画で主演者は「悪魔の仮面」「コサック(1928)」のジョン・ギルバートと「踊る娘達」「シンガポール」のジョーン・クローフォード。「海浜狂騒曲」のヴェラ・ゴードン。「ベン・ハー(1926)」のカーメル・マイアース、「娘乱暴記」のルイ・ナトー、ロバート・エメット・オコナー等が助演している。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:Four Walls
ストーリー
「ガス・ハウス」団と称する悪漢団にベニーという凄腕の首領があり、反対派のデューク・ロマという男と反目を重ねていたが、ある夜、グリニッチ・ヴィレッジの酒場で、ベニーはロマを射殺してしまった。1度は自分の経営するギャレッジに逃げたが、日頃から彼を狙っていたサリヴァンのためにベニーは捕らわれの身となる。刑務所の4年間はベニーの性格を一変させた。4年間の刑期をおえて出獄したベニーは、母を安心させるため地道になって働いたのである。ベニーの昔の情婦フリーダは彼の改心を喜ばず、策を用いてベニーを誘惑しようとする。かつてベニーの配下であったモンクがベニーのために開いた宴会の席上、フリーダはモンクとの結婚をほのめかしてベニーに嫉妬させようとする。その時、突如、ベニーを仇とする一隊がその席を襲う。ベニーはフリーダを伴って屋上に逃れ、モンクは彼等の後を追ってベニーを打ち倒す。だが、フリーダはモンクを屋上から突き落としてベニーを救ったのである。サリヴァンはベニーの家へ来て彼を捕らえようとした時、フリーダがモンク殺害の犯人は自分であると名のる。ベニーはフリーダを救おうとするが、サリヴァンはフリーダの言葉を信じた。しかし、フリーダの行為は正当防衛であるとして許され、2人は互いの胸に本当の恋を見いだしたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリアム・ナイ
- 脚色
- アリス・D・G・ミラー
- 原作戯曲
- ダナ・バーネット
- ジョージ・アボット
- 撮影
- ジェームズ・ウォン・ホウ
- 編集
- ハリー・レイノルズ