メリーディア号の難破

劇場公開日:

解説

イギリス海峡の魔の難所で難破した貨物船をめぐる海洋活劇。ハモンド・イネスの原作を「SOSタイタニック」のエリック・アンブラーが脚色し、監督は「地獄で握手しろ」のマイケル・アンダーソン。撮影は「恋の手ほどき(1958)」のジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はジョージ・ダニングが担当。出演は「コルドラへの道」のゲイリー・クーパー、「十戒(1957)」のチャールトン・ヘストン、マイケル・レッドグレイヴ、エムリン・ウィリアムス、リチャード・ハリスら。製作はジュリアン・ブロースタイン。

1959年製作/アメリカ
原題:The Wreck of the Mary Deare
配給:MGM
劇場公開日:1960年1月8日

ストーリー

悪天候のイギリス海峡の暗闇をついて海難救助船“海の魔女号”が出航した。突然、目前に巨船が出現した。危機一髪、“の魔女号”は奇蹟的に衝突をまぬがれた。船に乗っていたジョン(チャールトン・ヘストン)とダンカンはこの巨船が香港から来た貨物船“メリーディア号”と知ったが、人の気配もなく、波の間に間に漂流しているようにみえた。不思議に思ったジョンは危険を冒して貨物船によじのぼった。人気のない甲板には火災の跡が歴然としていた。船内を調べていると、突然彼は何者かに腕をつかまれた。血だらけの男はパッチ(ゲイリー・クーパー)といい船長だった。彼はジョンにすぐ船を立ち去れといった。が、海が荒れて救助船にもどれぬジョンを、パッチは貨物船にひきもどした。ジョンは無電連絡をしようとしたが、壊れていてだめだった。パッチの話によると、4日前に船員が叛乱を起こし船内に爆薬を仕掛け火災を起したのだ。船は推進力を失い、船の墓場・ミンキーズ岩礁に向って流されていた。パッチはそれを気にしてない様子だった。ジョンが針路をかえようとすると、パッチは彼を殴り倒して針路を岩礁に向けた。船はパッチの思い通り岩礁に乗りあげた。座礁を確認したパッチはジョンにコーヒーをすすめながら、この船に起こったサボタージュ、叛乱、殺人……という事件について語った。その後2人は救命艇に救われた。パッチはロンドンで査問会に召喚された。査問委員とパッチとの間に激しい応酬が繰り返された。ことにイギリス政府側やメリーディア号の船主代表の追求はきびしかった。パッチに同情を寄せたのはジャネットという若い女性ただ1人で、彼女の父はメリーディア号の前船長だった。査問会の判決は下ったが、事件は未解決のままだった。パッチはジョンと現場に行った。水中にもぐり船艙に入った。そこで意外な事実を発見した。積荷の中味は石コロだった。これは船主や船員が共謀して積荷に莫大な保険金をかけ、1人反対したパッチをみんなで殺そうとしたのだった。かくして真相は発見され、パッチの無実が明らかになった。

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