夢想の楽園

解説

ハロルド・ベル・ライト氏作の有名な小説「バーバラ・ワースの勝利」を映画化したもので、「ステラ・ダラス(1925)」「お前とならば空までも」と同じくフランセス・マリオン女史が脚色しヘンリー・キング氏が監督したサミュエル・ゴールドウィン作品である。主役は「ステラ・ダラス(1925)」「ダーク・エンゼル(1925)」等出演のロナルド・コールマン氏と「熱砂の舞」「ダーク・エンゼル(1925)」等出演のヴィルマ・バンキー嬢で、チャールズ・レーン氏。ポール・マッカリスター氏、E・J・ラトクリフ氏、クライド・クック氏等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Winning of Barbara Worth

ストーリー

西部の砂漠を開拓して文化の花園とし一万の移民の故郷の地となる事をジェファーソン・ワースは夢想していた。彼の夢を実現する事になったのは彼の愛娘バーバラと「予言者」とエーブ・リー等であった。追加資金を得る為にワースは東部の投資家ジェーム・グリーンフィールドと彼の養子ウェラード・ホームズと協力してやる事と極めた。グリーンフィールドの考えは唯金を得る事のみである。此れは又ホームズの考えでもあったが彼は一度バーバラを見るに及んで間もなく彼女と恋に落ちてしまった。彼女によって砂漠の魅力を感ずる様になりそれをより美しく幸福なる地となさんとの念を抱くようになった。其の所を流るる川の引水工事に対するグリーンフィールドの設計が安上がりで危険な為多数の移民の身命を脅す事となったので「予言者」とリーは憤慨して反対したので直ちに解散する事になった。その所でホームズが設計者の任に置かれる事になった。それからワースは最初の砂漠の町キングストンを去って「バアバ」の町を建設した。貧欲なグリーンフィールドの為に殆ど破滅する迄苦しめられた数百人の移民の一行が加わった。然しワースは悪虐な彼に対して自由に土地を与え寛容な態度を以て接した。彼の町から移民等が続々去り行くのに驚いてグリーンフィールドは怒りに燃えワースの人々を滅ぼさんとの最後の手段に訴えた。彼はワースの信用を打砕きあまつさえワースの輩下の者の中へ騒乱の種を蒔いた。急に金を調達する為にホームズとリーは死力を尽くして山越えをした。其の途中リーは射撃されて重傷を負ったがホームズは無事に切り抜けてバーバラと彼女の父の財産を救った。其の間にも河はキングストンの住民の知らぬ間に水高を増して来た。ホームズは用水路に立ち戻って堤防の破壊を防ごうとした。河水は容赦なく増すばかりで遂には溢れ出して来た。ホームズは今は是迄也と住民に警報を発し一刻も早く怒涛より逃れよと命じた。間もなくキングストンの町は跡形もなく流されてしまった。斯くてホームズとバーバラの恋愛が仲介となってグリーンフィールドとワースとは和睦した。ホームズの新しい工事完成と共に彼とバーバラとは結婚した。

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