ボクはむく犬
劇場公開日:1959年12月24日
解説
ウォルト・ディズニー製作総指揮によるファンタスチックなコメディ。「ペリ」のフェリックス・ザルテンの原作を「凸凹フランケンシュタインの巻」のチャールズ・バートンが監督。脚色はビル・ウォルシュとリリー・ヘイワード。音楽はポール・スミス。出演は「西部の3兄弟」のフレッド・マクマレイ、「黄色い老犬」のトミー・カークとケヴィン・コーコラン、ジーン・ヘイゲンら。製作ビル・ウォルシュ。
1959年製作/104分/アメリカ
原題または英題:The Shaggy Dog
配給:日本RKO
劇場公開日:1959年12月24日
ストーリー
勤続20数年の郵便配達夫ウィルソン・ダニエル(フレッド・マクマレイ)は犬の大きらいな平凡な小市民である。夫人のフリーダ(ジーン・ヘイゲン)、長男のウィルビー(トミー・カーク)、次男のムーチイ(ケヴィン・コーコラン)とともに平和に暮していた。長男のウィルビーは思春期にさしかかっていて、ガール・フレンドのアリスンがあ。ある日、考古学者のアンドラッシー一家が、彼の家の隣に欧州から引越してきた。アンドラッシーの娘で美しいフランセスカにウィルビーの友人バズは魅せられた。ウィルビーをダシに使ってバズはフランセスカを連れ、博物館に出掛けた。そこで、知りあいのプラムカット教授にあったウィルビーは考古学の話をしているうちに、中世紀の指輪が入っている器をひっくりかえしてしまった。その晩、ウィルビーは、自分のズボンの折返しの所に1つの指輪が入っているのを見つけた。何の気なしにそこに刻まれたラテン文字を読んだ彼は、突然自分の身体がむく犬に変わってしまったので驚いた。それはフランセスカの愛犬シフォンそっくりであった。犬ぎらいの父に見つからぬように、ウィルビーは犬の姿でパジャマを着て寝てしまった。夜が明けると、弟のムーチイは思わぬペットができたと大よろこびした。台所で食べ物を物色中、父に追われたウィルビーは、あわててアンドラッシー邸に逃げこんだ。アンドラッシー家では愛犬が帰宅したものと思っていた。やっと呪文が解けて家に帰ったウィルビーは、またパーティ中に犬に変わってしまった。ところが、アンドラッシー家にまた逃げこんだ彼は、そこで、アンドラッシー博士がミサイルの秘密を盗ぬスパイであるのを知った。ウィルビーが犬の姿のまま、これを父に告げたので、びっくりした父は気絶してしまった。道路にとび出したウィルビーは、アンドラッシー邸にとってかえしたが、人間の姿にもどったので一味に捕えられてしまった。一味は自動車で逃走を計った。むく犬になったウィルビーは、弟ムーチイに助け出されて、犬の姿のまま自動車で一味を追跡した。驚いたパトカーがそれを追った。こうして脱出寸前の一味は逮捕された。しかし、呪文が解けて人間にかえったウィルビーは、真相を誰にも話さなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- チャールズ・バートン
- 脚色
- ビル・ウォルシュ
- リリー・ヘイワード
- 原作
- フェリックス・ザルテン
- プレゼンター
- ウォルト・ディズニー
- 製作
- ビル・ウォルシュ
- 撮影
- エドワード・コールマン
- 美術
- キャロル・クラーク
- 音楽
- ポール・J・スミス
- 編集
- James D. Ballas