ボー・サブルウ

解説

「ボー・ジェスト(1927)」の姉妹篇として同じ原作者パーシヴァル・クリストファー・レン氏が執筆して小説を映画化したもので、トム・ジェラティー氏が脚色し、「森の男(1926)」「アリゾナの天地」「熱砂を踏んで」等と同じくジョン・ウォーターズ氏が監督した。主役は「アリゾナの天地」「赤ちゃん母さん」等出演のゲイリー・クーパー氏が演じ、相手役は「暗黒街」「錯覚恋愛」等出演のイヴリン・ブレント嬢で、「ボー・ジェスト(1927)」に共演したノア・ビアリー氏とウィリアム・パウエル氏とが再び顔を合せ、「モダン十戒」「つばさ」出演のロスコー・カーンス氏、「大自然を敵として」のミッチェル・ルイス氏「罪に立つ女」のアーノルド・ケント氏及びフランク・レイチャー氏、ラウール・パオリ氏等が出演している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Beau Sabreur

ストーリー

世棄て人の港と呼ばれるアルジェの町にはフランスのアフリカ軍団の兵営がある。世界各国から集った老壮無差別の兵士たちの間に仲良しの3人のフランス人がいた。ある日3人は帰営時刻に遅れたため営倉にぶち込まれた。そこにはフランスに対して反逆心を藏しているベックという兵士がいたが、彼のフランスを呪う罵詈は3人組の1人アンリ・ポオジョレエの憤激を買い、アンリのために散々の目に会わされた。ベックは深く之れを恨んだ。アンリは伯父に当たる司令官ポオジョレエ将軍に訓誡されて二度と女に溺れないと誓った。そしてアンリは軍事探偵としてサハラ砂漠の諸集落の動静を探るために変装して赴いた。その頃ベックは脱営して表面帰順を装っている不逞のシーク、スレイマンの許に在って謀叛の旗挙げを劃策していた。このことを知ったアンリはザギグの町へ急行した。そこで彼は将軍からエル・ハメルという勢力あるシークと同盟を締結するようとの命令を受けた。ザギグには来国の女流小説家メリー・ヴァン・ブルーが来遊していてアンリと遭い恋をしたが、アンリは将軍との誓言を忘れず彼女を振った。一方ベックもエル・ハメルを徒党に抱込む計画で自ら赴くと共に、部下をしてアンリを襲わせた。しかしアンリは二度まどもメリーと共に虎口を脱してエル・ハメルの許に無事に到着した。アンリはシークに同盟締結を切りに説いたが、エル・ハメルはメリーを妾として呉れねば承知しないと頑張った。ベックはベックでシークに謀叛加盟を勤めたが、ベックを忌み嫌うエル・ハメルは拒絶して却ってフランスとの条約に調印した。ベックはスレイマン一味を率い大挙して襲来したが、砂漠中に埋設された地雷の爆発のため殆と全滅した。生残ったベックはアンリと一騎打ちの勝負をしたが、ボオジョレエ将軍からボー・サブルウル(美剣士)と折紙をつけられたアンリには到底敵はず最初を遂げた。かくてフランスのために職責を果したアンリは始めてメリーに愛を告げたのである。

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