星のオルフェウス

劇場公開日:

解説

ギリシャ神話の5つのエピソードを今日的に表現したアニメーション映画。エグゼクティブ・プロデューサーは辻信太郎、製作はウォルト・ディフェリアとテリー・荻洲と津川弘、アニメーション監督はタカシ、音楽はアレック・R・コスタンディノス、編集はジャック・ウッズ、製作デザインはポール・ジュリアン、レベッカ・オルテガ・ミルズ、レイ・アラゴン、宇野亜喜良、深井国、監修は吉田喜重、脚本・ナレーションは伊丹十三が各々担当。

1979年製作/80分/アメリカ・日本合作
原題または英題:Winds of Change
配給:サンリオ
劇場公開日:1979年10月27日

ストーリー

<ペルセウス>セリーポス島の王、ポリュデクテスはペルセウスの母のダナエに恋慕し、じゃまになったペルセウスを遠ざけようと、メドウーサ退治に送り出した。メドウーサはもとは美貌の持ち主だったが、アテナの怒りにふれて蛇髪の怪物に変えられていた。彼女を見たものは皆、石になってしまう。ペルセウスは、山深くメドウーサを求めて旅を続け、首尾良く首を斬りおとし、天空へと飛び去っていった。 <アクタイオン>勇敢な狩人であるアクタイオンは、忠実な下僕であるスパルタ犬をひき連れ、狩りに精を出していたが、女神アルテミスの神域に足を踏み入れ、水浴中の彼女の姿を見たことで怒りにふれ、臆病な鹿に変えられてしまった。そしてさまよっているところを、主人の見分けがつかない獰猛な犬たちに追われるのだった。 <エンビー>女神アテナの神殿の供物を盗み、その上、妹ヘルセにバラを届けに来たへルメースから、恋の取りもちの謝礼をだまし取ったアグラウロスは、遂に女神アテナに罰せられ、嫉妬の心を吹き込められる。妹を訪ねてきたヘルメースを追い返そうとした嫉妬深さに激怒したヘルメースは、彼女を石像に変え、バラバラに砕いてしまうのだった。 <オルフェウス>オルフェウスとエウリュディケが森の中で結婚式を挙げていると、地獄の王者プルートーンの使者の蛇が現われエウリュディケを連れ去ってしまった。地獄へと降りたオルフェウスのかき鳴らす竪琴に感動したプルートーンは、地上にエウリュディケを連れ戻すことを許すが、地上に着くまで絶対彼女を振り返ってはいけないという条件をつけた。一段一段と昇り始めたオルフェルスはしかし、とうとう心配になって、振り返つてしまうのだった。 <パエトーン>太陽神アポロンは火の馬車を駆使して天地を照らしている。それに憧れた息子パエトーンは、父のいさめもきかず火の馬車を盗み出したが、馬達が、主人がアポロンでないことに気づき、狂ったように暴走しはじめた。ついにパエトーンは流星となって宇宙の果てに燃えつきた。後には星々が煌めいているのだった。

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