フレンチ・スタイルで

劇場公開日:

解説

アーウィン・ショウが、自作「フレンチ・スタイルで」「言葉を習う年」をシナリオ化し、「海の荒くれ」のロバート・パリッシュが演出したロマンチック・ドラマ。撮影は「橋からの眺め」のミシェル・ケルベ、音楽は「女猫」のジョセフ・コスマが担当した。出演は「さようならパリ」のジーン・セバーグ、「エヴァの匂い」のスタンリー・ベイカー、「恋愛留学生」のフィリップ・フォルケ、「恋に税金はかからない」のアディソン・パウェル、アン・ルイス、ジェームズ・レオ・ハーリヒーなど。製作はアーウィン・ショウとロロバート・パリッシュ。

1963年製作/アメリカ
原題または英題:In the French Style
配給:コロムビア
劇場公開日:1964年10月13日

ストーリー

クリスチナ(ジーン・セバーグ)はパリで絵の勉強をするためシカゴから来た19歳の娘。ある個展でギイ(フィリップ・フォルケ)という青年を知り、激しく愛を交わしたが、21歳だといった彼はまだ16歳の高校生と知り、失望した。そして彼女は幾度か恋を得、失った。カメラマンのビルもそんな1人だった。新聞記者のウォルター(スタンリー・ベイカー)が彼女の前に現れたのはビルに新しい恋人が出来、いつまでも友だちとしてつきあおうといいあったころだった。ウォルターには妻に逃げられたという暗い過去があったが、磊落で、誠意のある男だった。ウォルターとのひとときを過ごしているとき、思いがけなく、フィアンセを連れたギイを見かけたが、彼女の心にはもうわだかまりは消えていた。ウォルターはトリポリへ取材のために発って行った。その後、シカゴから父(アディソン・パウェル)が突然やって来た。そして彼女のパリでの生活を察した。帰国をすすめた。そのとき、ウォルターからの電話で休暇が出たので南仏に行こうと誘われ、父をふりきって恋人との甘い夢を追った。だがそれも束の間、ウォルターはまた取材の旅に発った。パリで、クリスチナはギイの戦死を知った。急に何かが心の中に割り込んだように思った。今までの生活の無意味さが彼女を襲った。絵への情熱も霧消した。だが消極的に、懐疑的になりながらもパリを去ろうとはしなかった。やがて、彼女にまた新しい恋人、医学者のジョンが出来た。ウォルターが帰って来た。だが、ジョンは平凡で安定した頼りになる男、彼女は新しい意味の新しい恋人と幸福そうだった。ウォルターは、そっと彼女との離別を決意した。

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