フラワー・ドラム・ソング
劇場公開日:1962年5月15日
解説
ロジャース・ハマースティンの傑作ミュージカル・プレーとしてブロードウェイの舞台で好評を博した「フラワー・ドラム・ソング」の映画化である。C・Y・リー原作の同名の小説を故ハマースティンが舞台用に脚色し、さらにジョセフ・フィールズが映画向きにアダプト、「いとしの殿方」のヘンリー・コスターが監督した。撮影のラッセル・メティ、音楽のアルフレッド・ニューマンは共にミュージカル映画のベテランである。出演者は、「スージー・ウォンの世界」のナンシー・クワン、「嬉し泣き」のジェームズ・繁田、「サヨナラ」のナンシー梅木、それにファニタ・ホールなど。なお、全編には11曲のヒット・ナンバーが挿入されている。ロス・ハンター製作。
1961年製作/アメリカ
原題または英題:Flower Drum Song
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1962年5月15日
ストーリー
若くて愛らしいメイ・リー(ナンシー梅木)と、父親のリー博士はサンフランシスコへ密入国した。リーはサミィ・フォンの写真結婚の相手として選ばれ、はるばるやって来たのだ。文無しの父子は町で歌を歌って稼ぎながら、ようやくサミィの経営するクラブへたどり着いた。そこでは、サミィの恋人リンダ・ロウ(ナンシー・クワン)のショウが開かれていた。サミィの花嫁が来たと知ったリンダは急に荒れ模様、困ったサミィはリーを厄介払いしようとし、ちょうど長男のワン・ター(ジェームズ・繁田)の嫁を探している知人のチー・ヤンにリーを譲ることにした。リーを入念に調べすっかり気に入ったヤンは、さっそく息子のターと結婚させることにした。一方、リーもターに一目で魅せられてしまった。だが肝心のターがリンダに熱をあげているため2人の仲は一向に進まなかった。サミィとリンダ、ターとリーの4人の関係はますます複雑になるばかりだった。すったもんだの挙げ句に、最初の約束どおりサミィとリーは結婚することになった。だが、いつの間にかリーを愛するようになっていたターはこの結婚を悲しんだ。リーも悲しかった。そこで、リーは結婚式の当日、自分が密入国者であることを暴露し、この結婚を破談にしてしまった。喜んだターはさっそくリーに結婚を申し込むのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・コスター
- 脚本
- ジョセフ・フィールズ
- 脚色
- オスカー・ハマースタイン2世
- 原作
- C・Y・リー
- 製作
- ロス・ハンター
- 撮影
- ラッセル・メッティ
- 美術
- アレクサンダー・ゴリッツェン
- ジョセフ・C・ライト
- 音楽
- リチャード・ロジャース
- アルフレッド・ニューマン
- 衣装デザイン
- アイリーン・シャラフ
受賞歴
第34回 アカデミー賞(1962年)
ノミネート
撮影賞(カラー) | ラッセル・メッティ |
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作曲賞(ミュージカル) | アルフレッド・ニューマン ケン・ダービー |
衣装デザイン賞(カラー) | アイリーン・シャラフ |
美術賞(カラー) | |
音響賞 |
第19回 ゴールデングローブ賞(1962年)
ノミネート
作品賞(ミュージカル) | |
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最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) |