復讐の谷
劇場公開日:1957年11月20日
解説
サタディー・イーヴニング・ポスト紙に発表されたルーク・ショートの同名小説をアーヴィング・ラヴェッチが脚色、「古城の剣豪」のリチャード・ソープが監督した西部劇。撮影監督は「必殺の一弾」のジョージ・J・フォルセー、音楽はルドルフ・G・コップ。主演は「成功の甘き香り」のバート・ランカスター、「東京上空三十秒」の故ロバート・ウォーカー、「殺し屋稼業」のジョアン・ドルー、ジョン・アイアランド。
1950年製作/アメリカ
原題または英題:Vengeance Valley
配給:MGM
劇場公開日:1957年11月20日
ストーリー
コロラドの大牧場主アーチ・ストロビーには2人の息子があった。兄のオーエン(バート・ランカスター)はストロビーの実子ではなく、弟のリー(ロバート・ウォーカー)の乳兄弟として育てられてきたが、彼は素行の悪いリーをいつもかばい父に心配をかけまいと心がける思いやりの深い子供だった。2人はやがて立派な青年となるが、弟のリーはジェン(ジョアン・ドルー)を妻にめとり、オーエンは牧童頭となった。ジェンとオーエンは協力してリーの素行を改めさせようと努めた。が、その冬の終り、オーエンはリーが町の女リリイと関係を結んだ末、子供をみごもらせたことを知って愕然とした。オーエンは無事に問題を解決しようと頭を悩ませたが、リリイの兄弟ディックとハッブ(ジョン・アイアランド)の2人は妹の妊娠を知ってリーに仇討ちしようと現れた。それでもオーエンはあくまでリーの身をかばおうとするが、当のリーは自分の身を守るばかりかこの機に牧場をわが物にしようとリリイの子の父親はオーエンであると彼女の兄弟にけしかけ、2人にオーエンを殺させようと企んだ。こんな弟の裏切りを知らぬオーエンは、まんまと計略にかかりリリイの兄弟2人が待伏せる場所へリーに連れて行かれる破目に陥った。しかしオーエンはリリイの兄弟に射ちかけられるや咄嗟に岩陰へ隠れ相手を2人とも倒してしまった。リーは逃亡した。それを追ってオーエンが行くが、彼は弟をまともな道に返そうと説得しようとしたに過ぎなかった。それを知らぬリーは必死にオーエンめがけてピストルを射ってくる。オーエンも今はこれまでと、今度は自分の身を守るためリーを射たなければならなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・ソープ
- 脚本
- アービング・ラベッチ
- 原作
- ルーク・ショート
- 製作
- ニコラス・ネイファック
- 撮影
- ジョージ・J・フォルシー
- 音楽
- ルドルフ・G・コップ