美人国二人行脚

解説

ドナルド・マッギブニー氏作の物語をジェームズ・T・オドノヒュー氏とウォーレス・スミス氏とが脚色し、「特等鋼鉄人形」「裏表七人組」等と同じくルイス・マイルストーン氏が監督したバーレスクで、主役は「ヴォルガの舟唄」「昨日への道」等出演のウィリアム・ポイド氏が演じ、「ドン・ファン(1926)」「決死隊」等出演のメアリー・アスター嬢と「霧の中の顔」「我が懐かしの紐育」等出演のルイス・ウォルハイム氏とが共演し、アイアン・キース氏、ミカエル・ヴァヴィッチ氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Two Arabian Knights

ストーリー

兵卒のダブリユー・デーンジャフィールド・フエルプスと軍曹のピーター・マッガフニーとは戦場で喧嘩とおつ始めて殴り合ってる間にドイツ兵に取り巻かれて捕虜になった。軍曹は犯罪人でありフエルプスは富豪の子だったが彼ら2人は非常な仲悪で毎日ことを構えては喧嘩したが運命は2人をして共同の敵に当たるべく相提携せしめた。彼らは脱走を何遍も試みては失敗したが遂に2人のアラビア人の衣服を強奪してあたかも宜し降り積もる雪野原を保護色に敵兵の監視を免れて脱走した。遂に彼らは1隻の不定期船に乗り込んだ。そしてその船には身分高きアラビア人の令嬢が乗船した。フエルプスは彼女が溺死せんとするのを助けたし、年は若いし男前はいいので、驢馬面の軍曹や船長の恋仇ではなく、アラビヤ姫はフエルプスに好意を示した。彼女の故郷の町に船が近づく頃彼女は今まで手真似で話していたのが突然流暢な英語を使いまた国法を犯してフエルプスの乞うままにヴエールを取って顔を見せた。港に着くとアラビア姫の婚約者シエヴケット・ベン・アリは姫に2人のアメリカ人が馴れ馴れしくするという御注進を聞いて立腹し、嫉妬した。またミルザ姫の父の領主は姫がヴエールを取ったことを怒って2人のアメリカ人を是非とも殺してしまわねばならぬと厳重なる命令を下した。そこで思い掛けぬ災難に遭ったのは2人のアメリカ人で領主の館に引き据えられ危ういところを一先ず逃れた。そしてシエヴケットとフエルプスとが決闘をしてきまりをつけることになったが、彼は身分違いの者と果たし合いは出来ぬというので、領主は2人の米兵をアラビア騎士に取り立った。ところが卑怯なシエヴケットは空弾で決闘し、ミルザ姫にフエルプスが死んだと思わせ自分は姫を連れて逃走する支度をした。しかし勇敢な米人たちは拷問係をとっちめて逃げようとするシエヴケットに拳銃を突っけた。観念したシエヴケットが姫をフエルプスに渡したので軍曹は馭車台に乗って馬車を走らせた。

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