悲恋の王女エリザベス

劇場公開日

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解説

英国女王エリザベス一世(1533―1603)の若い日の悲恋を描くマーガレット・アーウィン作の小説を映画化した1953年作品。「三つの恋の物語」のシドニー・A・フランクリンが製作し、「血闘」のジョージ・シドニーが監督に当たった。「フォーサイト家の女」のジャン・ラスティグとアーサー・ウインペリスが脚色し、撮影は「三つの恋の物語」のチャールズ・ロシャー、音楽は「クオ・ヴァディス」のミクロス・ローザの担当。主演は「黒水仙」「聖衣」のジーン・シモンズ、「ゼンダ城の虜(1952)」のスチュワート・グレンジャー、「地上より永遠に」のデボラ・カー、「情炎の女サロメ」のチャールズ・ロートンで、ケイ・ウォルシュ「オリヴァ・ツイスト」、ガイ・ロルフ「黒騎士」、キャスリン・バイロン「黒水仙」、セシル・ケラウェイ「印度の放浪児」、子役レックス・トンプソン、レオ・G・キャロル「頭上の敵機」、エレイン・スチュワート「悪人と美女」、ドーン・アダムス「月蒼くして」らが助演する。

1953年製作/112分/アメリカ
原題:Young Bess
配給:MGM映画会社

ストーリー

英国王ヘンリー八世(チャールズ・ロートン)とアン・ボレーンの間に生まれた王女エリザベスは、ヤング・ベスと呼ばれ、父王から愛されて未来の英国女王と決められていた。だが、多情なアン・ボレーンが断頭台で処刑された後、ベスは忠実な召使アシュレイ夫人と一緒に、ハットフィールドに追いやられた。ヘンリー八世は以来次々と妃を替え、そのたびにベスは王宮に呼ばれたり、追われたりしたが、父王が新しい妃キャサリーン(デボラ・カー)を迎えたとき、ベスを王宮に呼び戻すため使者に立ったのはトマス・シーマー堤督(スチュワート・グレンジャー)であった。そのとき14歳のベス(ジーン・シモンズ)は、トマスに秘かな愛を抱き始めた。キャサリーンはベスにとって優しい継母であり、また幼い王子エドワードもベスとすぐに仲良しになった。やがてヘンリー八世は倒れ、トマス・シーマーにエドワードやベスのことを托して死んだ。ところがトマスの兄ネッド・シーマーは、枢密院を動かし自ら幼王エドワードの摂政となった。ベスはネッドに反抗し、キャサリーンの許に身をよせた。そのころからベスのトマスへの恋情はいよいよつのって行ったが、トマスとキャサリーンが以前から愛し合っている仲であることを知って驚いた。そしてベスは幼王エドワードをたずね、2人に結婚を命ずる書面を口述した。ネッドはベスをデンマークの王室へ嫁がせようとしたが、話はうまく運ばず、トマスを諦め切れないで孤独の心を抱くベスは、またハットフィールドに閉じこもった。キャサリーンは病のため世を去り、トマスは危険な海の遠征に上った。ネッドのベスに対する圧迫は次第に強くなり、彼女の家人はみんなロンドン塔に取り調べのため連行された。そこへ思いがけなくトマスが訪れ、ベスは喜びと愛しさのあまり彼の腕に身をまかせた。だが翌日トマスはロンドン塔に囚われの身となった。ベスはネッドを激しく非難したが、このため彼女は監視される身となり、病に倒れた。ある日彼女は脱出の機をつかみ、幼王のもとに走り、トマスの釈放命令を口述した。しかし一瞬おそく、トマスは処刑された。ネッドの飽くなき権勢欲は次第に反感を買い、ついに彼も断頭台の露と消え、その翌年エドワードも夭折した。25歳のベスは国王の位につくことになり、ここに大英帝国は栄光の道へ第1歩を踏み出した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第26回 アカデミー賞(1954年)

ノミネート

衣装デザイン賞(カラー) ウォルター・プランケット
美術賞(カラー)  
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