ノーマンズ・ランド(1987)
劇場公開日:1988年7月9日
解説
車泥棒の容疑者と警官との友情を描くスリラー・ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはロン・ハワードとトニー・ガンズ、製作はディック・ウルフとジョゼフ・スターン、監督は「戦場の小さな恋人たち」のピーター・ワーナー、脚本はD・ウルフ、撮影はヒロ・ナリタ、音楽はバジル・ポールドゥリスが担当。出演はチャーリー・シーンほか。
1987年製作/アメリカ
原題または英題:No Man's Land
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1988年7月9日
ストーリー
ポルシェの盗難事故を調査中の警官が、深夜おとり捜査の最中に銃殺される事件が起きた。警察学校を出たての22歳のベンジー・テイラー(D・B・スウィーニー)は、巡査のヴィンセント・ブレーシー(ランディー・クエイド)からこの事件の極秘捜査を依頼され、ポルシェのガレージ修理工として働くようになり、容疑者であるこの店のオーナー、テッド・バリック(チャーリー・シーン)に接近する。自動車泥棒をゲームくらいにしか思っていないテッドはベンジーのドライヴ・テクニックがすっかり気に入るが、べンジーは彼を警官殺しと思えないまま友情を深めてゆき、上司と対立してゆく。そして盗難組織の一員として働くうちに、次第にそれが快感になってゆき、やがてテッドの妹アン(ララ・ハリス)と恋におち、職務を忘れ恋とリッチな生活に溺れてゆくのだった。一方、組織の縄張り争いは激化してゆき、ある日ガレージ・マネージャーのマルコム(ビル・デューク)が死体となって発見され、身の危険を感じた商売仇のマーティン(R・D・コール)を射殺する。そして盗難組織と手を結んでいた警官ルースに脅迫されるテッドは、彼からベンジーがおとり捜査官であることを知らされる。テッドはベンジーを罠にはめようと、彼の目の前でルースを轢き殺してしまう。そしてヴィンセントが彼の銃弾にさらされるに至って、テッドの冷酷さに我に返ったベンジーは、アンとの愛、テッドの友情の板ばさみで、彼を逮捕することを決意するが、べンジーは心ならずもテッドを射ち殺してしまうのだった。