ノーマンズ・ランド（1987）のレビュー・感想・評価

ポルシェ窃盗団に潜入した新米刑事が、そのボスにシンパシーを覚え苦悩する物語。

1987年製作のクライムアクション。古臭さと安っぽさを感じてしまう残念な作品でした。
潜入捜査して、相手とシンパシーを感じて・・・という設定は王道ですが、潜入する主人公が幼稚に感じて物語に入っていけません。
シンパシーは分かりますが、主人公が車泥棒を面白がっている風の描写は戸惑いを感じますし、ボスの妹と恋仲になってはダメでしょう。
ポルシェを使ってのカーチェイスも、現在の尺度では地味なもので、映画としての面白みに寄与するものではありませんでした。

「青春物」として観れば、もう少し観れるものになるでしょうか？
私的評価は厳しめです。

設定が今思えば、ハートブルーやワイスピです。組織におとり捜査で侵入するが、組織のボスの妹に恋してしまう。ポルシェしか盗まない、チャーリー・シーンがカッコよい。良作。

総合60点 （ ストーリー：60点｜キャスト：65点｜演出：60点｜ビジュアル：70点｜音楽： ）

　現代の感覚から見ると物語も演出もずいぶんと古く見える。なんとなく安っぽい。