紐育の歩道

劇場公開日:

解説

「決死隊」「恋愛指南番」に次ぐバスター・キートン主演喜劇で、ジョージ・ランディーとポール・ジェラルド・スミスとが共同して書き下ろした台本により、短編喜劇の監督のジュールス・ホワイトとザイオン・マイヤースとが共同監督したもの。助演者は「決死隊」「有頂天時代(1930)」のクリフ・エドワーズ、「エロチック艦隊」「キートンのエキストラ」のアニタ・ペイジ、ノーマン・フィリップス・ジュニア、フランク・ロワーン、オスカー・アッフェル等である。キャメラは「エキストラ」以来のキートン喜劇全部と同じくレナード・スミスの擔任である。

1931年製作/74分/アメリカ
原題:Sidewalks of New Youk
配給:MGM
劇場公開日:1931年12月31日

ストーリー

ホーマー・ヴァン・ダイン・ハーモン氏は紐育の山手に住んでいる独身の若き百万長者である。彼はイーストサイドの貧民窟に長屋を持っているが、家賃は滞りがちでしかも騒動の絶え間がないので苦にしていた。たまりかねてある日のこと侍僕のボッグルをともなって貸家見回りに出かけた。行って見ると大勢の子供達が大騒ぎをしているので仲裁に入ったばかりに酷い目にあった揚句、餓飢大将クリッパーの姉さんマージーに殴られ這這の体で逃げ帰った。がハーモン氏は殴られながらマージーの美貌に一目惚れしてしまった。そしてマージーのために彼女の弟をいい兒にするというので、長屋をつぶして屋内運動場を造り、汚い路傍で遊ぶ代わりに運動場で遊ばせるようにした。ところが悪童共はちっとも寄りつかず、中にもクリッパーはハーモンって奴は大嫌いだというので、ハーモン氏の好意も画餅に帰した形だった。しかもクリッパーはバッチという不良園長の子分になって良からぬ事ばかり耽ったのである。当時紐育では「金髪女賊」と呼ばれる変幻出没極まりない盗賊が横行して市民の心胆を寒からしめていた。その筋では巧みな犯行に翻弄された形で五里霧中を探索していたが、実はバッチと女装したクリッパーの仕業だった。一方ハーモン氏は少年演芸会を催してクリッパーにも一役ふって彼を引き寄せることにした。さて演芸会当夜不図した事からバッチが「金髪女賊」の元兇たることがハーモン氏に知られたので、バッチはクリッパーを威嚇してハーモン氏を射殺させようとした。しかしクリッパーの良心は未だ無くなってはいない。彼の正義心は親分に反抗して恩人ハーモン氏を救う決心をさせた。かくて「クリッパーを改心させてさえ下されば……」と誓ったマージーと、ハーモン氏との結婚式はめでたく挙行された。

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