ドクサベージの大冒険

劇場公開日:

解説

1930年代のプルパ雑誌のヒーロー、ドク・サベージの活躍を描く。製作はジョージ・パル、監督はマイケル・アンダーソン、脚本はジョージ・パルとジョウ・モーハイム、原作はケネス・ロブソン、撮影はフレッド・ケーネカンプ、音楽はジョン・フィリップ・ソーサ、編集はトーマス・マッカーシーが各々担当。出演はロン・エリー、ポール・グリーソン、ビル・ラッキング、マイケル・ミラー、エルドン・クィック、ダレル・ツワーリング、ポール・ウェクスラー、パメラ・ヘンズリーなど。

1975年製作/アメリカ
原題または英題:Doc Savage The Man of Bronze!
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1975年12月20日

ストーリー

北極にある『孤独の要塞』とよばれる研究所で、ドク・サベージ・ジュニア(ロン・エリー)は座禅を組んでいた。彼の肌は青銅色に輝き、眼は金色に光っていた。彼はまた超能力を持ち、車より速く走り、ターザンのように木から木へ飛びうつる。万国語を話し、読唇術、スーパーマンの力と変幻自在の天才的頭脳をもつ正義の味方だった。その彼に、ニューヨークにいる仲間からテレパシーが送られてきた。『アメイジング・ファイブ』と呼ばれる5人の天才たちで、ドクは早速アメリカに飛んだ。ハム(ダレル・ツワーリング)は世界一頭のきれる弁護士、モンク(マイケル・ミラー)は現代最高の科学者、ロング・トム(ポール・グリーソン)は電機の魔術師、レニー(ビル・ラッキング)はエンジニアリングの権威、ジョニー(エルドン・クィック)は地質学と考古学の第一人者といった具合だが、それぞれの専門分野でもドクにだけは歯が立たなかった。その5人の報告によれば、南米のヒダルゴという小国にいたドクの父親が、南米でも珍しい奇病で死んだという。ドクは父の死の陰に何かドス黒い陰謀が隠されていることを感じた。一行はヒダルゴに飛んだ。そこには今度の事件の黒幕であるシース船長(ポール・ウィクスラー)のヨットが碇泊していた。現地での調べで、サベージ氏は名もない奥地の種族から謎の土地を贈られていたことが判明、早速土地事務所にいったが必要な書類はかき消えていた。一行は、その土地のことをよく知っている美人のモナ(パメラ・ヘンズリー)に道案内してもらい、出発した。だが、シース船長には彼らの動きが手にとるように分かり、兇悪な部下を率いてその後をつけた。危険なジャングルの中で、モナが毒蛇に襲われたが、ドクに救われた。それが契機となってお互いにひかれ合うようになった。彼女の故郷に着くと、ドクはモナの安全を考えてその集落に残して発つことにした。皆より先にドクは目的地についた。そこは溶けた黄金が泡立つ不滅の金鉱だった。しかし、土地は既に船長の手がまわり、集落の民は奴隷にされ、黄金は運び出されようとしていた。その頃、ドクに会うために後をつけてきたモナが5人の仲間ともども船長の手下に捕まった。船長は、サベージを殺したビールス菌で一行を皆殺しにする気だった。そこへ突然ドクが現われ、一味をやっつけた。解放された集落の民は、感謝の印にと改めて金鉱をドクに贈ることにした。ドクにとっては、悪と戦うための新しい軍資金になる。ドクは一味の中で1人生き残った船長を連れて、ニューヨークのリパビリテーション・センターへ帰り、彼に特殊な脳手術を施した。さしもの悪党も親切この上ない救世軍のバンドリーダーに変身した。

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