最後の無法者

劇場公開日:

解説

ウォルター・ノーブル・バーンズの伝説から「結婚クーデター」のハワード・エメット・ロジャースがブラッドバリー・フートと共に映画用のストーリーを書き、「野性の叫び(1935)」のジーン・ファウラーが脚色した西部の伝説的英雄ビリー・ザ・キッド伝で、アーヴィング・アシャー製作になる1941年作品。監督は「われら自身のもの」のデイヴィッド・ミラーで、これが第1回作品。撮影は「仔鹿物語」のレナード・スミスと「ジャンヌ・ダーク」のウィリアム・V・スコールの共同。音楽は「風車の秘密」のデイヴィッド・スネルの担当である。主演は「黒騎士」のロバート・テイラー、「死の接吻(1947)」のブライアン・ドンレヴィで、「ベデリア」のアイアン・ハンター、「エイブ・リンカン」のメアリー・ハワード、「ジャンヌ・ダーク」のジーン・ロックハート、「地獄への道」のロン・チャニー・ジュニア、ヘンリー・オニール、グィン・ウィリアムスらが助演。

1941年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Billy the Kid
配給:メトロ日本支社
劇場公開日:1953年1月10日

ストーリー

12歳の時父の仇を討って以来無法者渡世をするようになったお尋ね者のビリー・ザ・キッド(ロバート・テイラー)は、リンカンの町に忍び込んで、シェリフに拘禁されていた友人のペドロを救け出した。町のボスで牧場主のヒッキーは、商売仇キーティング(アイアン・ハンター)の牛を追い払う仕事をビリーに持ちかけ、たやすく引き受けた彼は約束通り牛群を暴走させてやった。この時キーティング側から現われたのがビリーの旧友ジム(ブライアン・ドンレヴィ)で、彼はさかんにキーティング側につけとすすめるのだった。翌日ビリーはキーティングにあい、町の浄化がヒッキーのために妨げられている次第を聞かされた。それでもなおヤクザの義理で、ヒッキーに従っていたビリーは、ヒッキーを非難した新聞屋ウォードが無法にいじめられた時、はっきりこのボスと手を切り、キーティングのすすめでその家に留まることになった。ヒッキーの悪事はいよいよつのり、ビリーは親友のペドロを殺され、更にキーティングも丸腰のところを背中から射たれて死んだ。ジムは合法的に犯人を挙げようと図ったが、血気にはやったビリーはウォードから犯人を聞き出すと、腕に覚えの拳銃で下手人を全部殺してしまった。旧友ジムは、今や殺人犯となったビリーを討たねばならなくなり、ビリーは従容としてその銃口の前に散っていった。

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