蜘蛛の巣
劇場公開日:1955年11月17日
解説
ウィリアム・ギブソンの小説「蜘蛛の巣」をジョン・パクストン が脚色、「ブリガドーン」のヴィンセント・ミネリが監督、「重役室」のジョージ・フォルシイが撮影、「エデンの東」のレナード・ローゼンマンが音楽を担当した。主なる出演者は「あの高地を取れ」のリチャード・ウィドマーク、「百万長者と結婚する方法」のローレン・バコール、「女優ナナ」のシャルル・ボワイエ、「見知らぬ人でなく」のグロリア・グレアム、アメリカ映画史の初期を飾った女優リリアン・ギッシュ、新人、ジョン・カーなど。1955年作品。
1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Cobweb
配給:MGM日本支社
劇場公開日:1955年11月17日
ストーリー
アメリカ中西部にある小さな精神病院キャスルーで図書室に新し い窓掛を備えることになった。この施設の長のスチュワート・マッカイヴァー博士(リチャード・ウィドマーク)は、病気の回復に役立たせるため、窓掛作りを患者にやらせようという事業重役のメッグ・フェイヴァーセン・ライハルト(ローオレン・バコール)の意見に賛成した。そして患者としてスティーヴン・W・ホルト(ジョン・カー)が選ばれた。マッカイヴァーの妻のカレンも、夫のためにその窓掛を作ろうとし、もう1人、長年この診療院の業務面の監督をしているヴィクトリア・インチも、経済的な理由から自分で窓掛を買って来ようと決心した。3人は窓掛というくもの巣を別々に織る織匠のような立場であった。しかもお互いにはそのことを知らなかった。診療院の医者のダグラス・N・デヴァナール(シャルル・ボワイエ)はカレンに窓掛にことよせいい寄ろうとし、マッカイヴァーはメッグを好きになっていった。マッカイヴァーはインチを説得して、スティーヴンに窓掛を作らせることを納得させた。デヴァナールはマッカイヴァーが診療院取締の実権を握っているのを憤り、患者が窓掛を作れというマッカイヴァーの命令を取り消した。スティーヴンはそれをきいて落胆し、診療院を逃げ出した。召集された重役会でマッカイヴァーは運営に関する自分自身の方法を論じた。デヴァナールは辞意を示した。マッカイヴァーはメッグの愛情をも解決した。立派な精神医というものはまず自分の家庭を円満にすべきなのだ。その夜、逃げたスティーヴが戻って来た。マッカイヴァーとカレン夫婦は1人の患者を家へ入れるのに無意識に努力を分かちあっていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ビンセント・ミネリ
- 脚色
- ジョン・パクストン
- 原作
- ウィリアム・ギブソン
- 製作
- ジョン・ハウスマン
- 撮影
- ジョージ・J・フォルシー
- 音楽
- レナード・ローゼンマン