下り階段をのぼれ

劇場公開日:

解説

ベル・カウフマンのベストセラー小説をタッド・モーゼルが脚色、「サンセット物語」のロバート・マリガンが監督した。撮影はジョセフ・コフィー、音楽はフレッド・カーリンが担当。出演は「バージニア・ウルフなんかこわくない」のサンディ・デニス、舞台俳優のパトリック・ベッドフォード、アイリーン・ヘッカート、「アラバマ物語」のルース・ホワイトほか。製作は「アラバマ物語」のアラン・パクラ。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:Up the Down Staircase
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1967年12月15日

ストーリー

カルビン・クーリッジ高校へ新任教師としてやって来た、シルビア・バレット(サンディ・デニス)は着任早々「下り」の標示のある階段をかけのぼるという校則違反をおかし注意された。ベルが鳴り授業は始まったのだが、生徒たちのおしゃべりやバカ騒ぎで立往生の態であった。そこへ学校管理助手のマッケーブに連れられて生徒のジョー・フェロンが入ってきた。利口だが生意気者のジョーを見てシルビアは教師として闘志のうずくのを感じた。翌日、ジョーが盗みを働いたと聞かされたシルビアは、なんとかジョーと心を通じ合おうと2人きりの話し合いの時間を持ったのだが互いに理解し合えず深く幻滅を感じなければならなかった。恒例の学校のダンスパーティーの日、しつこく踊ろうと誘う英語教師バリンジャーをシルビアは、アリスという恋愛病の女生徒に押しつけた。口惜しまぎれにバリンジャーはアリスを抱きこれ見よがしの親密なダンスをしたのだが、それが大変な誤解をまねくこととなり、アリスは投身自殺をし、バリンジャーは辞職という結果になってしまった。しかしシルビアはくじけず、彼女はジョーを育てることに献身した。が、ジョーはシルビアの自分に対する関心を単に教師としての熱意から出ているものとは考えず、ロマンチックなものと取り違えていたのだった。ついに彼女も辞職を決意した。教室では今日も相変わらずの授業が続いていた。が、シルビアはそこで思いがけない事を発見した。それまで無口であったホセが熱弁をふるっているのである。ジョーを導くのに失敗したが、シルビアの心はみごとにホセに通じていたのである。シルビアは辞職届を破り捨てた。あらゆる因習に反抗し自分の信念にしたがって新しい世代を育てよう……。「下り」階段をのぼるシルビアの足どりは軽かった。

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