キスメット(1944)

劇場公開日:

解説

「奥様武勇伝」のイヴェレッド・リスキンが製作し、「旅愁」のウィリアム・ディーターレが監督に当たったテクニカラー千一夜物語1944年作品。英国のエドワード・ノブロックの舞台劇より、「少年の町」のジョン・ミーハンが脚色した。撮影は「アニーよ銃をとれ」のチャールズ・ロシャー、作曲は「三銃士(1948)」のハーバート・ストサート。主演は「二重生活」のロナルド・コールマンと「鎧なき騎士」のマレーネ・ディートリッヒで、「オマハ街道」のジェームズ・クレイグ、「ヒット・パレード」のヒュー・ハーバード、「カサブランカ」のジョイ・ペイジ、それにフローレンス・ベイツ、ハリー・ダヴェンポートらが助演する。

1944年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Kismet
配給:MGM日本支社
劇場公開日:1952年9月11日

ストーリー

今から1000年の昔、バグダッドに住むハフィス(ロナルド・コールマン)は乞食の王様と呼ばれる仁侠の盗賊で、また魔術にも優れていた。彼は1人娘のマーシナ(ジョイ・アン・ペイジ)を若いマホメット王に嫁がせるのだと不敵な決心をしていたが、近頃彼女は庭師の息子と名乗る若者とねんごろなので、大事に至らぬうちに、彼の望みを達するよう、宰相(エドワード・アーノルド)に運動をはじめた。実は庭師の若者こそマホメット王(ジェイムス・グレイグ)であったのだが。ハフィスはハッサー大公というふれ込みで宰相邸に乗り込み、そこで彼は前にも会い秘かに想いを寄せていた美しいジャミラ(マレーネ・ディートリッヒ)に出会った。宰相はハフィスにマーシナの品定めをする約束をした。だがハフィスは帰途、商人たちに発見され衣服泥棒として宰相の前に引き出された。宰相は彼の両手切断を命ずるが、その時宰相に人民を苦しめているかどで、王から召喚が来た。ハフィスは娘を女王にしてもらう条件で王の殺害を宰相に約束した。宰相はハフィスを魔術師として王に紹介し、ハフィスは魔術のすきに王を刺そうとして失敗した。捕らえられたハフィスは王が娘を妃に迎えようとして探していることを知り、護衛の手を抜け出して宰相邸に乗り込み、激闘の末宰相を倒してマーシナを救い出した。彼女は愛する若者が王であると知って驚き喜んだ。王の特別の計らいでハフィスは死を免じてバグダッドを追放された。今は心も軽くこの地を去るハフィスのあとを、ジャミラが追っていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第17回 アカデミー賞(1945年)

ノミネート

撮影賞(カラー) チャールズ・ロシャー
作曲賞(ドラマ/コメディ) ハーバート・ストサート
美術賞(カラー)  
音響録音賞  
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