かれらに音楽を

劇場公開日:

解説

「われら自身のもの」のサミュエル・ゴールドウィンに脚本家ロバート・リスキンが協力制作し、「マルクス捕物帳 カサブランカの一夜」のアーチー・L・メイヨが監督した1939年作品の音楽映画。イルムガード・フォン・クーベ「ジョニー・ベリンダ」の原作を「サハラ戦車隊」のジョン・ハワード・ロウソンが脚色し、撮影は「気まぐれ天使」のグレッグ・トーランド、音楽監督はアルフレッド・ニューマン(映画中の指揮者の役も)が担当。主演は名ヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェツ、「西部の王者」のジョエル・マクリー、アンドリア・リーズ、子役ジーン・レイノルズで、ウォルター・ブレナン「姫君と海賊」、マージョリー・メイン、ポーター・ホールらが助演。

1939年製作/アメリカ
原題または英題:They Shall Have Music
配給:大映
劇場公開日:1951年7月24日

ストーリー

冷酷な養父に育てられた不良少年フランキー(ジーン・レイノルズ)は、ある日拾った切符でハイフェツの独奏会を聞いて深い感銘を受け、亡き実父のヴァイオリンを弾いて楽しんでいたところ、養父の怒りを買い家を追い出された。フランキーの住むブルックリンに老音楽家のロッスン教授が子供の為の音楽学校を開いていたが、彼はフランキーの音楽の才能を認め入学させた。学校は経営難で教授の娘アン(アンドリア・リーズ)は常に金策に奔走するが、彼女の愛人ピーター(ジョエル・マクリー)の働くフラワー氏の楽器店にも多額の負債があった。フランキーは子供達の先頭に立って街頭演奏で募金しちょうどそこを通ったハイフェツに学校での演奏を懇願した。彼は同情しながら多忙の為、代りに彼の演奏映画を貸してくれた。その映画会の最中負債の催促にフラワーが現れ、その頃クビになって学校の経営を手伝っていたピーターは、ハイフェツが学校で演奏会を開くと偽ってその場を逃れた。一方子供達は何とかハイフェツに来て貰おうと交渉したが、彼の支配人に冷く扱われて怒り彼の名器を盗んだ。名器と知ってフランキーは警察に届け、受け取りに来たハイフェツに泣いて事情を訴え出演の承諾を得た。

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受賞歴

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映画レビュー

5.0ヤッシャ・ハイフェッツのPVだろうから。凄い事だ。音は多分直取りしていると思う。

2022年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ヤッシャ・ハイフェッツのPVだろうから。凄い事だ。音は多分直取りしていると思う。
映画のストーリー進行は言うまでもなし。だが、そんなことはどうでも良い。
同じ様な話をイツァーク・パールマンさん、やってくれないかなぁ!
メンデルスゾーンバイオリン協奏曲の『第三楽章』って、実に洒落ていて、ハイフェッツさんらしくていいなぁ。彼をアイドルと思える映画だ。この映画。素敵だよ。
彼は、ユダヤ系リトアニア人です。

この映画、最初が『アンダンテ・カンタービレ-チャイコフスキー』なのが良い。大林宣彦監督の『転校生』と同じだ。

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マサシ

5.0ハイフェッツ!

2022年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

彼のフィンガリングをアップで見れます。貴重!

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jedaimaster

5.0『オーケストラの少女』よりもいい

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ハイフェッツのヴァイオリンが素晴らしい。本物のヴァイオリニストが演奏しているので繊細で躍動的な運指のクローズアップには神業に近いものを感じる。少年が初めて本物の音楽に触れるときの表情もいい。それからベティという女の子の声量にも驚かされます。

 ローソン音楽学校の方針は貧しい家庭の子供たちのもの。これぞ映画本来の姿だと痛感です。時代背景も1930年代の大不況を経験したアメリカを象徴するようなシーンもある。少年達がつかみ所のない現実社会の中で希望を見出していくことを表現しています。音楽のみならず、笑いのエッセンスをも織り交ぜて映画っぽくなっているのも、この時代にあって最高峰に感じます。ただ、人間関係が演奏シーンに押されて薄くなってしまったのが難点ではあるが、あえて満点を献上いたします。『オーケストラの少女』への対抗意識から出来たという評判もありますが、こちらの方が好きです。

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kossy