活動役者
解説
「世界に告ぐ」「滑れケリー」のウィリアム・ヘインズ氏と「憧れの国」「クォリティ街」のマリオン・デビス錠の共演喜劇で「憧れのニューヨーク」その他のアグネス・クリスティン・ジョンストン女史と「ビッグ・パレード」その他のローレンス・ストーリング氏の合作したものからワンダ・タショック女史が撮影脚本を書き「ラ・ボエーム」「劍侠時代」のキング・ビダー氏が監督したもの。助演者はデル・ヘンダーソン氏、ポール・ラリ氏、ハリー・グリポン氏、シドニー・ブレイシー氏、ポリイ・モーラン嬢等で撮影は「消防隊」「競売台」のジョン・アーノルド氏が担任。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:Show People
ストーリー
華やかな映画界をあこがれるペギーは一躍天下のスターを夢見て父を説き、父娘相携えて映画の都ハリウッドへ乗り込んだ。彼女は各社のスタジオを訪れたがてんで問題にされない。ところが映画人の集まるあるカフェテリアでペギー父娘が会食中1人の無作法な男が食卓を共にした。彼はジミーという喜劇俳優で彼女の美しさ、その動作に眼をつけ大いに彼女を嬉しがらせた揚句、自分の主演する作品に一役興えることとなった。しかし余り馬鹿らしい役に憤慨しながら振舞った彼女の動作は意外にも監督の気に入る所おなり、喜劇味横溢せる場面を製作したが、彼女自身は内心不満に堪えず、もっとものすごい大作品に出演したいと願った。ジミート共演した作品は試写会が催され、映画界の著名の士が多数集まって非常な好評を博し、チャリイ・チャップリンさへ彼女の側に来て署名を求めた程だった。せい作者は彼女の才能を認めて次回作品に彼女の希望しているロマンティックな役を振った。従ってジミーとは接する機会がなくなった。結局、彼女はそれを喜んでいた。元来がわがままで気短の彼女は、監督の命に従わぬので第2回作品は失敗に帰し、各地からの酷評した電報を製作者からつきつけられ反省を求められたので彼女は憤慨した。そして常に自分につきまとうアンドレ伯爵と称する男が頼りに求婚するので、折りも折り、気をくさらしていた彼女は彼の申し出に応じた。これを聞きつけたジミーは折角映画界に声価を買われて来た際に、かかる男と結婚しては彼女の将来を失うものであると結婚の当日、式場にかけつけ彼女の反省を求め、彼女と共演した時の通り喧嘩して別れた。ようやく自分の非を悟ったペギーはアンドレの手を退け結婚を取り消した。その後ある作品に出演することになった時彼女は監督を説いてジミーには告げずに彼を相手役とした。いよいよ撮影が始まると2人は猛烈なラブ・シーンを熱演し監督初め一同を唖然とさせた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- キング・ビダー
- 脚本
- ワンダ・タショク
- 原作
- アグネス・クリスティン・ジョンストン
- ローレンス・ストーリングス
- 撮影
- ジョン・アーノルド
- 題字
- ラルフ・スペンス