エディ・フォイ物語
劇場公開日:1955年11月29日
解説
ボブ・ホープがヴォードヴィルの大立者エディ・フォイに扮す るビスタビジョンの伝記映画。エディの7人の息子の1人エディ・フォイ・ジュニアが解説者として声を聞かせる。製作、脚色のジャック・ローズと脚色(共同)、監督のメルヴィル・シェイヴェルソンはギャグ・ライター出身でB・ホープとコンビ。撮影はジャック・ワレン、音楽は「腰抜けM・P」のジョセフ・J・リリーが担当する。出演者はB・ホープをはじめ、「奇術師」のイタリア女優ミリ・ヴィターレ、「十二哩の暗礁の下に」のアンジェラ・クラーク「グレン・ミラー物語」のジョージ・トビアスの他ジェームズ・キャグニーがジョージ・M・コーアンに扮する。1955年作品。
1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Seven Little Foys
配給:パラマウント日本支社
劇場公開日:1955年11月29日
ストーリー
今世紀のはじめ、未来のスターを夢みるシカゴのヴォードヴィル 芸人エディ・フォイ(B・ホープ)は、新加入のバレエ・ダンサー、マデレイヌ(ミリ・ヴィターレ)の舞台に飛び出して即興的に踊ったコミック・バレエが芸人周旋人バーニーに認められ、興行王シェーバートに推薦されたが、マデレイヌも一緒に契約する段になって悶着が起こり、彼女は姉クララ(アンジェラ・クラーク)とイタリアへ帰ってしまった。そのあとで、自分もマデレイヌを愛していたことが判ると、エディはイタリーへ渡って彼女と結婚し、アメリカへ帰った。5年後、エディは3人の子供の父になっていた。ある日、シカゴの劇場で火事に遭ったとき、舞台に残って観客を安全に導いたことで彼の名は一躍全米に知れ渡り、ブロードウェイの桧舞台を踏むようになった。やがて、7人の子持ちになったころは、舞台が忙しく、子供たちはなじまないし、妻が健康を害していることにも気がつかなかった。そして芸人クラブのパーティで劇壇の大御所ジョージ・M・コーアン(ジェームズ・キャグニー)から“アメリカ一のりっぱな父親”として表彰されたが、妻に喜びをわかとうと急いで家に戻ると、マデレイヌが死んでいた。エディは家庭を顧みなかったことを後悔し、舞台を退いて子供たちと暮らそうと決心した。だが、バーニーはエディを子供たちと一緒に舞台に出すつもりで「エディ・フォイと7人の子供たち」という番組をピッツバーグの劇場に組んでしまった。これがきっかけで、エディは子供たちと舞台に出ることになったが、それを快く思わないクララは児童保護協会に訴えた。法廷に呼ばれたエディは、しいて争おうとはせず自ら罪を認め、自分としてはこのほかに子供を育てる方法はないといった。父を愛しはじめていた子供たちもエディの肩を持ち、裁判長は事件を却下した。次の日曜日、子供たちをつれたエディが教会へ行くと、荘厳な鐘の音がエディたちを祝福するように鳴り響いた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- メルビル・シェイブルソン
- 脚色
- メルビル・シェイブルソン
- ジャック・ローズ
- 製作
- ジャック・ローズ
- 撮影
- ジョン・F・ウォレン
- 歌
- エディ・フォイ
- 編集
- Ellsworth Hoagland
- 作曲
- ジョセフ・J・リリー
- 指揮
- ジョセフ・J・リリー
- 振り付け
- ニック・キャッスル
受賞歴
第28回 アカデミー賞(1956年)
ノミネート
脚本賞 | メルビル・シェイブルソン ジャック・ローズ |
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