悪魔の日曜日

解説

「スウィーティー」「ハニー」に次ぐナンシー・キャロル嬢主演映 画で、「アンナ・カレニナ」「巴里(1926)」及び未輸入の「侵入者」の監督として名を挙げたエドモンド・グールディング氏が原作脚色監督したもので、「摩天楼の巨人」「勇者ならでは」のハリー・フィッシュベック氏が撮影した。助演者は「勇者ならでは」「レヴュー結婚」のフィリップス・ホームス氏、「海の王者」「デパート娘大学」のホバート・ボスウォース氏、「大地の果てまで」「青春狂想曲」のジェームズ・カークウッド氏、「愛の訪れ」「ストリート・ガール」のネッド・スパークス氏、「若き翼」「半分天国」のポール・ルーカス氏、ザス・ピッツ嬢、モーガン・ファーレイ氏、ジェッド・プラウティー氏、等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Devil's Holiday

ストーリー

ハリー・ホバートは米国のある大都会の1ホテルに住んでいるマニキュア・ガールである。彼女は若いに似合わず中々の強か者で、農業機具のセールスマンのチャーリー・ソープと契約していて少なからぬ金を貯えていた。チャーリーはめぼしい買い手を見つけるとハリーに美貌を活用して機具を買う契約を結ばせ、現金取引は自分で済ましハリーに口銭を与えるのであった。ある時チャーリーは米国の小麦王といわれるエズラ・ストーンが次男のデヴィッドを機械購入に寄越したことを聞き早速ハリーをしてデヴィッドに渡りをつけさせた。純真なデヴィッドは彼女に首っ丈惚れ込んで彼女の言うがままになる。デヴィッドの兄で律義者のマークは弟が騙されていると信じ救いにやってきてホテルでハリーを散々に罵倒した。深く憤ったハリーは復讐を決し、デヴィッドが結婚を申し込んだのを奇貸として直ちに結婚して小麦畑にとり囲まれたストーン家に乗り込んだ。老ストーンはマークにデヴィッドの新妻には親切にしてやれと命じた。親切な正直一途な信心深い老人はハリーの性根を見極めてやろうとすると彼女は平気でデヴィッドを愛してはいないと言った。老人は怒って手切金はいくらだと尋ねると彼女は5万ドルを要求した。一方マークとデヴィッドはハリーのことから争い始め、兄の一撃で倒れた弟は頭部を強打して人事不省に陥った。ハリーはそれを見捨てて立退いた。ハリーはパリへ旅立つこととなりホテルで送別会を催していた。そこへ老ストーンが訪れてきて彼女に話したいと言うとハリーは話があるなら皆の前で聞こうと答えたので老人は何も言わずに帰ってしまった。しかしそれは妙に彼女を不安にさせ彼女はデヴィッドに会いたい衝動を感じた。。デヴィッドを看病している医師は患者の快復には絶対的にハリーが必要だという意見だった。そこへ突然ハリーがやって来た。デヴィッドは彼女に5万ドル取ったのは嘘だろうと尋ねた。彼女が事実を答えると彼は気絶した。彼女は5万ドルを返しにきたとストーン父子に告げた。その真剣なことを見抜いた老人は彼女にデヴィッドの看病を許した。デヴィッドが癒える日も遠くはないだろう。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く