「愛は当事者しか分からない」愛、アムール クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は当事者しか分からない
非常に淡々と話が進みます。舞台は変わらず、音楽も無し。
舞台が変わらないと演劇っぽく見えるモンですが、
この話は寧ろ目の前の現実を見ている様なリアリティ。
それ故か、見ている最中の感動は少なくイライラする。
しかし見終わった後、このタイトルが「愛」であると再認識すると、
この結末に妙に納得してしまう。
社会通念上赦されないことであっても、この二人には「愛」であると。
「二人の愛を確認すると安心するの」
ラスト、何だか清々しい表情をしていた娘は、
二人の「愛」を確信したのであろう。
この主演の老夫婦二人は、ホントの夫婦のような存在感で、
この二人無しでは成り立たなかったであろう。
特に妻の、徐々に病状悪化していく様はとてもリアル。
女性で妙齢なのに、見事に演じきっている。
見た後にいろいろ考えさせられ、そして滅入る映画。
でも見てる最中は、ちょっと眠気と闘わないといけないかも…。
特に鳩を追ってるシーンは、あの尺要らない。
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