死霊のはらわたのレビュー・感想・評価
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真面目かっ!
オリジナルの名シーン(木が股関にグサッや手にチェーンソー装着など)を入れてるんだけど、前作の持つ異様なハイテンションが感じられず。
至って真面目なホラーを作ったので、オリジナルのストーリーをなぞっただけの感があり、こちらのテンションも上がらず、時間が長く感じてしまった。
オリジナルのほうは、死霊の笑い声、動きが本作よりもハイテンション!
更にブルース・キャンベルはオーバーアクトで、怖さを突き抜け、笑いかけてしまうほどだった(2以降は完全に笑いの領域に入ってしまったが)。
自分の中では、死霊のはらわた=ハイテンションのイメージなので、人物設定変えようが、生き残る人を変えようが、そのイメージだけは継承してほしかった!
やはりリメイクものは、オリジナルの評価が高いほど、超えるのは難しいですなぁ。
前作と比べると、本作の役者たちの演技には「お前ら真面目か!」てツッコミたくなります(笑)
おぞましいホラー
オリジナルは、怖くて可笑しくて変な方向にテンション上がってく感じが忘れ難い作品でした。
リメイクされた本作は、おぞましくてかなり怖い、ホラーらしいホラーでした。ちょっと胃にきた気持ち悪さ、R18指定です。
ただ、ちょっと乗りきれなかった。「くるぞ、くるぞぉ…」のタメが弱かったからかもしれません、どんどん事が起こっていく印象でした。DIY工具は、それはそれは痛そうでした。
映画館のイベントで、多くの方と鑑賞できて良かったです。
6/8 「みんなで観れば怖く無いかも上映 in シネフク大黒座」
「スペル」の方がよかった
安直なリメイクではなく、オリジナルの監督サム・ライミも大きく関わってる気合の入った作品。
ただし内容は微妙。
4人の男女が小屋で過ごす展開。ただ冒頭からなにやら怯えていて、背景がよく見えてこない。不気味な雰囲気を出すはいいんだけど、
過剰に盛り上げすぎの印象。結局中盤すぎまで退屈展開だし。
全体的に『エクソシスト』『スペル』に似た感じ。コミカルな描写はなくひたすら深刻。ただし悪霊そんなに強くないんだよねぇ。
戦ってもけっこういい勝負。得体の知れないわりに武器は刃物やらチェーンソーだし。
確かに血の量は多く映像も今風だけど、グロだけではもはや通用しないいまどきのホラー。やっぱりオリジナル版に比べると見劣りするね。
91分の映画だけど、けっこう長く感じた。もともと薄いストーリーだけに、なかなか映像以外を進化させるのは難しかったのかも。
死霊のはらわた・リメイク版/最高にいい気分で満足しました。
全国の都道府県のうち15箇所しか上映されていない作品で、残念ながら、僕の住んでいる地域は、上映されなかったので、岐阜まで、4時間50分かけて、劇場へ行って(クルマで)来ました。僕にとって、この映画は、それだけの価値がありました。前作に比べて、残酷シーンは、更にパワーアップしていて、見所は十分でした。「ここまで、やるか!」という感じで、顔に無数の釘がささり、女性がチェンソーで片腕を切り落とすシーンなど、とてもリアルで強く印象に残りました。とにかくアソビがなく、恐怖とスリルの連続で、自分の求めるものが、すべてあり、観終わった後は、満足感で一杯で、
その余韻に浸った程です。これぞホラーという感じですね!脚本、演出、特殊メイクを含め、全て100点といったところです。まだ、観ていない人は、是非、お勧めしたい作品です。
オリジナルがどれだけ凄いか分かる
オリジナルの「死霊のはらわた」はまず間違いなくホラー映画史に残る名作だ。
そのインパクトやオリジナリティは今見ても真新しく感じるほどだ。
それはアイデアの素晴らしさとサム・ライミの初監督とは思えないキレキレの演出と思いもしない展開による功績が大きい。
そして今回のリメイク版「死霊のはらわた」。
リメイクなのでアイデアは「借用」である。ということで制作陣が頑張らなければいけないのは演出と展開だが・・・。
ホラー映画の演出と言えばショック演出。そしてショック演出にはいくつか種類があると思う。
オリジナル版「死霊のはらわた」のショック演出は大まかにいえば二種類だ。
それは”いつ出るかいつ出るかと煽るもの”と”思いもしないところから脅かされる”というものだ。
前者の”煽る”方は比較的簡単な演出だ。しかし後者の”思いもしないところから”はかなり難しい。しかしサム・ライミは初監督の映画でその両方をやってのけているのだ。
ではリメイク版はどうか。”煽り”は出来ているものの”思いもしないところから脅かされる”は全く出来ていない!全て予想がついてしまって怖くなくなってしまっている!
つまり安心して見れてしまうのだ!ホラー映画なのに・・・。
いやしかしまだリメイク版に勝利のチャンスは残っている!「展開」だ!「展開」が良ければ全て良し。しかし・・・。
オリジナルは道徳も仁義も愛も無いような、ブチ狂った冷酷すぎて爆笑できるような最高の展開だった。特に友達の姿をした死霊をブチ殺すところとか見ていて非常にいたたまれなくなって良い。
でもリメイク版の「死霊のはらわた」には愛とか仁義とか道徳っぽいのがあるのだ。ヒューマンドラマならいいけど、これはホラー映画だぞ?
特にラストシーンが最悪。ネタバレになるから余り言わないが「そして希望が・・・」みたいな感じでチョー嫌な気分になった。ラストで全員が苦しんで死ぬよりも嫌な気分(笑)
とゆーことでリメイク版「死霊のはらわた」は全くダメでは無いと思いますけどぉ、俺的にはビミョーなつまらーん映画でした。残酷描写以外は見る価値なし!
超攻撃型スプラッタホラー! オリジナルには敵わないが佳作です。
サム・ライミ監督の伝説的傑作を、ライミ自身のプロデュースの下リメイクした血みどろホラー。監督は新進気鋭、フェデ・アルバレス。
言うまでもなく、残酷描写や血がニガテな方は要注意!
表現をなるべくマイルドにする為にAC(公共広告機構)っぽく言うと、“ぽぽぽぽーん”(主に手足が)な描写満載。
釘やらノコやら注射針やら、見るからにヤバそうなツールが見るからに痛そうな使われ方をする。
特にカッターナイフは……ぬあー、痛い、痛たたたた……。思い出すだけでなんかもう顔ひきつりそう……。
さすがに30年分のハンディがある本作の方が、特殊効果はリアルだね。R18+指定はダテじゃない。
オリジナルにあったユーモアの要素はほぼ排除され、主人公らが小屋を訪れた動機も含めて、とにかく徹底したリアル路線で攻めている。
しかし不思議なことに――
笑える要素は無くなったはずなのに、映像から発せられる恐怖や狂気は、なぜかオリジナルの方が上だと感じる。
思うに、
オリジナルの死霊はまあ信じられないほどタフだが、こっちの死霊は1人を除いてずいぶんヤワな印象。
いや、それは肉体的な意味だけを指しているのではない。騙し討ちを仕掛け、心の柔らかい部分をねちねちと責める
邪悪さ、執念深さまで薄れてしまっている。あの狂ったようなパワーが減じてしまっている。
その分、主人公らが感じているだろう絶望感までもが薄れてしまっているように感じたのだ。
まあ煎じ詰めて言うと、暴れ方がまだまだ足りんのよ。
けど、本作にも良い点は多々ある。
元が傑作であればあるほどとかくリメイクは低い評価を受けがちなものだけど、
『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』『ヒッチャー』などのどうにもヌルい出来のリメイクを思えば(どれも恐怖の“粘着性”がまるで足りない)、
こちらは気合いの入り方も単品としての出来も上々と言えるレベルじゃないかな。
実際本作は、オリジナル未見の人からしたらかなりの怖さだろうし、そのリアルなこと極まりない
“さよならいおん”(主に手足と)な描写は作り物であることをしばしば忘れてしまうほどだ。
それに、CG全盛のこのご時世に特撮オンリー、CG一切ナシを貫いた点だけでも「なんと見上げた心意気!」と
大目にみてあげたくなってしまう。
主人公が山小屋にやって来た理由は数多のスプラッタホラーより遥かに切実だし、兄妹や友人らの葛藤や愛情も、
物語を進める上で非常にうまく機能している。
サイレンの唸りが印象的なスコアや音響効果も忘れちゃいけない。ウルトラアグレッシブな良い仕事!
まだまだ無名の若手スター達も気合い入りまくりで◎。
オリジナルの展開を踏襲しつつも微妙にずらしている点も良いし、予想だにしないクライマックスだって待ち構えている。
そしてエンドロール後には……
オリジナル知らない方は「???」だろうけど、実にgroovy(イカした)なサプライズがあります。
一瞬ビクッとしてしまった自分が情けない(笑)。
判定3.75といったところだが、ちょっぴり甘めに見て4.0判定。あたしゃ満足だよ!
〈2013.5.11鑑賞〉
痛いだけの映画
オリジナルへのオマージュが散りばめられていて嬉しい。
ボリュームアップした血飛沫が凄まじく、
すんごい惨劇ジェットコースターホラーを満喫。
しかし観賞後、印象に残るものは少ない。
滑稽なえげつなさを排して、徹底的にリアルな過激を貫いたことで、
肝心の"はらわた度"が薄まって、
"痛み"だけになってしまっていた。
オリジナルとの対比くらいしか特徴が無くて残念・・・。
★エンドクレジット後にアノ人が!!! お見逃し無く。
マイケルベイ様たすけてください
スプラッター映画の金字塔、ホラー映画ファンなら誰でも観たであろう。
ビックタイトルがリメイクされ期待して映画館で観ました。
死霊のはらわたといえば血しぶきばかり重点を置きがちですが、
サムライミは本来ヒーロー物が大好きな監督、スパイダーマンしかり、
ダークマンしかり(笑)で死霊のはらわたもホラー映画なんだけど、作品が進むにツレ主人公アッシュが恐怖と狂気の中で伝説の戦士に成長するヒーロー物なんだなぁ(笑)とくにキャプテンスーパーマーケットなんかはホラーじゃない(笑)でなにが言いたいかというと、リメイクの今作はオリジナルにある、
恐怖とか狂気が全く感じられない。アッシュが恋人リンダに対する思いなど
オリジナルにあった精神を破壊し人格までも変えていく様が全くない。
ただ見た目の痛さだけで1番肝心なアッシュの変化的成長なストーリーが抜けている。オリジナルで1番恐怖なシーン、アッシュが自分が正気か試すため、
鏡に手を入れるシーンもない(泣)オリジナルで色々派手な場面あるが、実は
アッシュはシェリル、シェリー、リンダ、スコットが死霊に取り憑かれたとき
意外に冷静だったが、鏡に手を入れた時が1番叫んでいる!
アッシュ的に1番恐怖だったシーンがないなんて(泣)
しかもリメイク版はよーく考えたらアッシュがいないし(泣)
もう別物過ぎます(泣)
最近のホラー映画のリメイクで傑作は、悪魔のいけにえとかエルム街の悪夢が
オリジナルを超えたと思う。だから、死霊のはらわたをもう一度マイケルベイにリメイクさせてみたい。
今作はアメリカで1位になったらしいが、それは死霊のはらわたというビックタイトルのおかげであって今作のチカラではないと思う。
仮に今作をマジでサムライミがやったとしてもオリジナルを越えないだろう。
オリジナルを超える死霊のはらわたみたければマイケルベイしかいないだろう。今作を死霊のはらわたとすれば100点中で10点。
呪怨の新作として観たら70点。
重大なネタバレがあります。閲覧注意
ライミ版からコメディ要素を取り払って、怖さを追求したんだろうけど
「怖い」というより「痛い」。
後、ライミ版に比べるとテンポが悪いかな。
まあライミ版は「テンポがいい」というより「ノリがいい」って感じだったけど。
出来はいいので及第点なのですが、最後の最後!
ブルースキャンベルが出てきたトコで爆笑しました。
いや~かっこいいわw
次回作、もしくはライミもなんか撮るみたいなんでそちらにも期待。
怖かった
とても怖くてかつ面白かった。たいていのスラッシャーホラーは若者がのんきに山荘に遊びに来るだけなんだけど、この映画は薬物依存からの回復をしに来るという工夫が非常に効いていて、悪魔が過去の因縁をやたらとほじくって精神的にも責めるところがとてもよかった。冒頭の実はお父さんが狂ってなかったというプロローグもすごく効いていて、小さい工夫がとても効果的で上手だった。
山荘の地下が怖すぎる。あの猫の死体を見た時点で不気味すぎるので帰れよと思った。とにかく山荘には行きたくないし、山も怖いから行きたくなくなった。
傑作映画のリメイクなので、面白くて当たり前なため厳しく見てしまうがそれでも上出来なスラッシャーホラー映画だった。
やっぱりライミとは違うよね…。
まず、えぐいシーンはほぼ予告で完了です…チーン…。
そして仕上がり。
俺が思うに…ところどころに原作へのオマージュはありますが確実に違う。なんせ、薬物依存症の妹が完璧な主人公。
それにラストまでしっかり登場しつずけちゃうし。
一応これ見る前に30年前の死霊のはらわた見たんだけど、これは今見ても面白い。
なんでかな〜…と思うに、この悪魔の原点を明確にしていないし、悪魔憑依のシーンや、スプラッタシーンがどれも楽しんで作られてる感があります。
というか、はちゃめちゃ感が半端ない。あと、‘眼の動き’のとらえかたや、カメラワークもさすがの出来。
それに引き換え、今回の作品はオープニングから原因を明確にしちゃってるし、スプラッタシーンも痛そうなのなんの。ここ。大きな違いです。
もとの映画作品の映像は口角を少し上げながら見ることができたんだけど、今回は釘やらカッターやら日常の凶器が使われすぎ。本物に近ずけすぎなのかも…。
ラストシーンも‘貞子かよ!’ってツッコ見たくなりました、やれやれ…。
リメイクはきつい
リメイクは、その当時オリジナルを見た人にはきつい。
今回は丁寧に「なぜそうなったのか!」絵本?のページをくりながら進みます。
確かに説明があるため筋道はある程度しっかりしていますが、逆に展開が明確で怖さが半減します。映像技術も格段に進化した今、観客は少々の事では驚かないため、映像で恐怖を醸し出すには困難だと思われます。そのため、より展開が読めなくするのが本筋でしょう・・が、逆に敢えてそうして・・・終着点を変え・・「へー」で終わり。
出てくる出土された本に関して文句がある。くさび形文字の年代の本なのに中世臭い。多産の動物を悪魔としたのはキリスト教。筋を明確にするなら、この手の細かい所もちゃんとしてもらいたい、丁寧さが足らん。こんな説明は無くてもよくて、なぜそうしたのか理解出来ん。
結論なんや判らん恐怖映画は、低予算でカット(編集する以前に金銭的に撮れなかった)された方が面白い作品になるようです。
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