「そしてタイトルの意味を知る」そして父になる なかたえさんの映画レビュー(感想・評価)
そしてタイトルの意味を知る
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先行公開にて鑑賞。
是枝監督作品の鑑賞は「誰も知らない」以来です。
今作でも是枝色がよく出ているなぁと思いました。
鑑賞前はタイトルの持つ意味がわからず「父親なのに『父になる』ってどういうこと?」と思っていましたが、終盤のシーンで腑に落ちました。
それまで仕事人間で家庭を顧みなかった良多が、テントの張り方をネットで調べているところに、琉晴が「次はお父さん!」と部屋に入ってきて一緒に遊んであげるシーンです。
本当の意味での父親になったんだなぁと、涙が溢れました。
しかし「産みの親より育ての親」という言葉通り、血だけではどうにもならないんだと。親の都合で環境を変えられる子供達はかわいそうでした。
実際は独身のリリー・フランキーがいいお父さんで、とても好感が持てました。
斉木家で暮らす子供達はのびのび育って、幸せそうに見えました。
子供達はほぼアドリブだったようで、それ故に演技が自然ですごく良かったです。
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