マリー・アントワネットに別れをつげて

劇場公開日:

マリー・アントワネットに別れをつげて

解説

フランスでベストセラーとなったシャンタル・トマ著「王妃に別れを告げて」を原作に、マリー・アントワネットの朗読係を務めた少女の視点から、フランス革命時のベルサイユ宮殿で繰り広げられていた歴史の裏側を描く。1789年7月14日、バスティーユが陥落し、王妃マリー・アントワネットとその寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も載った286人のギロチンリストがベルサイユに突きつけられる。王妃に心酔する朗読係の少女シズニーは、それでも変わらぬ忠誠を誓うが、王妃からはポリニャック夫人の身代わりになるよう非情な命令を下される。シズニー役は「ミッドナイト・イン・パリ」「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」のレア・セドゥ。マリー・アントワネット役にダイアン・クルーガー、ポリニャック夫人役にビジルニー・ルドワイヤンら豪華女優陣が共演。

2012年製作/100分/PG12/フランス・スペイン合作
原題または英題:Les adieux a la reine
配給:ギャガ
劇場公開日:2012年12月15日

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(C)2012 GMT PRODUCTIONS – LES FILMS DU LENDEMAIN – MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – EURO MEDIA FRANCE – INVEST IMAGE

映画レビュー

4.0286人の斬首リスト

2020年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ストーリーは1789年7月14日の朝から始まる。あ、パリ祭でもあるフランス革命記念日当日!となると、いきなりバスティーユ牢獄襲撃事件から始まるのか!とワクワクしながらの鑑賞。王妃マリー・アントワネットに本を読み聞かせる朗読係として雇われていた侍女シドニー・ラボルド。うっとりした感じのベルサイユ宮殿の外側ではオスカルとアンドレが・・・とか、あ、シドニーはロザリーやん・・・などと想像力を働かせて革命のスペクタクルを楽しむ準備をしていたら、7月15日になっていた。

 革命を全く描かないで、王宮内部の状況、貴族や使用人たちの心理などを描いた珍しい作品だった。普通は革命の荒々しさとか政治情勢とか、宮廷の煌びやかな部分を描いたりするものなのに、これはある意味挑戦的な作品だった。貴族たちの派手な宝石とか潤沢な装飾品とか、そんな明るいイメージは全くなく、むしろベルサイユは暗くて陰湿で噂好きな、みんなローソクを持って談笑するなど、ホラー映画をも思わせる描き方だったのだ。

 何しろ情報伝達が遅い。東京ドーム220個分の広さのあるベルサイユ宮殿なのだから、歩いても「革命が起こったよ」と伝えるのに何時間もかかりそう。バスティーユ襲撃事件の噂が広まったのが翌日だったのも当然だったのかもしれない。漫画だと次のコマで「何ですって?!」と王妃が言ってたような気もする。

 そんなマリー・アントワネットの当時のお気に入りはレア・セドゥ演ずるシドニー。王妃の間も密室ではなく、侍女たちや他の公爵夫人も隣の部屋にいたりして、個人情報なんて筒抜けだったり、愛人とまで言われたポリニャック公爵夫人の部屋もすぐ近くで、シドニーでさえ簡単に入室できるほど、今の時代には考えられないほど大らかだ。誰と誰が浮気してるとか、宮廷内ではその日のうちに広まってしまう・・・なんて世界だ。

 二日目には斬首リストが出回って、民衆によってギロチンにかけられることを恐れた貴族の中には自殺する者まで出た。三日目にはいよいよポリニャックや王妃もスイスに逃亡することになり、シドニーには残酷な命令が下される。「あなたも人を愛したことあるでしょ?」などと、もしや自分のこと?と一瞬感じたのも束の間、ポリニャック夫人の身代わりになれるよう、夫人のドレスを着せられるシドニー。主席侍女であるカンパン夫人からは「断りなさい」と助言されてたのに、身も心も王妃に委ねたシドニーは断れるはずもない。

 旅立つ際、王妃からキスされ、自分の役割を再認識するシドニー。すっかり公爵夫人になった気分で沿道の人に手を振る。短いシーンではあったが、彼女にとっては人生の最高潮だったに違いない。スイスに無事に着くまでは私は公爵夫人!そんなシドニーの出自に関する独白で締めくくられるエンディング。何者でもなくなる・・・むしろ首を切られてしまった方が幸せだったとまで思わせてくれた。

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kossy

3.0片想いの切なさ、届かなさよ…

2019年10月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

萌える

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しゅうへい

2.5見どころは、美しい女優陣

2017年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

幸せ

萌える

難しい

フランス革命を描いているので、フランス人か、フランス革命に詳しくないと、よく解らない。
よく解らないので、もう美しい女優たちを見て楽しむしかない(!?)。
レア・セドゥはもちろん、マリー・アントワネット役のダイアン・クルーガーに、ポリニャック夫人役の女性も美しい。
特に、レア・セドゥの全裸シーンが見られるだけでも価値がある(個人的に)。

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n.yamada

2.5片想い

2017年6月11日
iPhoneアプリから投稿
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everglaze