横道世之介のレビュー・感想・評価
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典型的徘徊型映画
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横道世之介って奴が大学生活を送る。それをダラダラ追ってる。
お嬢様の吉高と付き合うが別れ、10年くらいして電車事故で死亡。
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お嬢様な吉高が可愛かったけど、内容は徘徊型。
長いし、目的のない内容はあまり好きではない。
素晴らしい映画でした
お人好しであり、素直で、真っ直ぐで誠実。
そんな主人公を高良健吾さんが演じる。3時間もある映画だけど、全然苦にならないくらい見応えのある映画でした。
主人公が大学に入ってから色んな人で出会っていく中で青春のど真ん中を味わっている姿が何とも微笑ましくて羨ましいなと感じた。
そのかけがえのない時間の一つ一つが大切で思い出になっていくんだろうなと思う。
いま、思えばそんな事って言うような事ばかりかもしれないけど、どれも輝いてる感じがします。
周りの人達との微妙な掛け合いも面白い!
こんな素敵な人がいたら、応援したくなります!
久しぶりに心からすっきりさせられる映画を観ました!とても良かったです!
ほっこりと笑いが後からジワる作品
特に何か大きな事が起こるわけではなく、大学生活の日常やお嬢様と付き合う事になる日常を綴ったオムニバス的な作品です
個性的で癖のあるけど、人の懐の入るのが得意で、何故か人を惹きつける魅力がある世之介。ピュア同士でキスだけではしゃいでいる平和なカップル。お嬢様のしょうこもかなり個性的です。
周りの役者達もチョイ役も含めて名脇役や著名な役者さんたちが勢揃いしています。
柄本祐、江口のりこ、ムロツヨシ、きたろう、
まさかのお隣りさんが井浦新さんだとは、、
マイナス要素は、
2時間40分ほどもあり、内容の割にはダラダラと長尺すぎる
自殺した原因が分からない。自殺じゃなくてうっかり幸せな死に方だったのではと思う。
音楽がほぼない。もう少し劇中音楽を挿入して欲しかった。
2人に出会えたという幸せ
2001年に新大久保駅で転落事故があり、落ちた乗客と、助けようとした韓国人留学生、日本人カメラマン関根史郎さんがなくなりました。マスコミは美談として韓国人留学生を取り上げ、でも、関根さんのことはあまり話題になりませんでした。家族の希望があったとか。
「自分で自分を主張する言葉を持っていない人、それを与えられなかった人、そういう人の声にならない声を言葉にできるのが作家の特権」小川洋子の言葉ですが、この横道世之介を見終わった時、その言葉を思い出しました。吉田修一が思い描く関根さんの人となり、突然の終わりを迎えた人生、それが世之介くんです。美談で語られることを拒む、悲壮さのかけらも感じさせない普通の人。笑顔で思い出が語られる普通過ぎる、でも特別な人。
交際相手の与謝野祥子さんもいい味を出していました。彼女が2週間の予定でフランスに旅立ち、世之介くんが渡すはずだった写真が渡せなかったのは、彼女がなかなか日本に戻ってこなかったからでしょう。そして、何年もたってからの祥子さんは海外を飛びまわる生活。タンザニアを訪れるという、ちょっと特別な渡航は、一般的なビジネスではなく例えば国連とかNPOの活動をしているという事でしょうか。もしかしたら長崎の夜の浜辺で、ベトナムからのボートピープルに出会った経験が彼女の人生を大きく変えたのかもしれません。彼女は、赤ちゃん一人を救えない自分の非力さを悔やみました。その後のフランスでの体験がきっかけを与えてくれ、2週間の予定が長きに渡る留学に変わったのでしょう。独特すぎる世界に生きている彼女ですが、いつも彼女は自分で人生を選択しているのです。
一方、世之介くんは、駅のホームで乗客の転落に出くわします。韓国人留学生はそれに気づき、助けようと線路に降りたのでしょう。世之介くんはと言えば、その韓国人に引き寄せられるように、助けに行ってしまったに違いない。覚悟とか決断とかではなく、流されるままに彼は人生を漂う。でも、彼の生き方の底に流れるのは、祥子さんと同じものです。
そんな彼ですが、祥子さんに今夜は君と一緒に過ごしたい、と伝えるシーンがありました。彼にとっては、一大決心、最大限の主体性。でもその結末は、パンツ姿の彼が、着衣のままの祥子さんに説教されてしまう、へなちょこさ。祥子さん、どんな思いで世之介くんとの時間を思い出すのだろうか、と思うとちょっと泣けてきます。
その後の展開が気になった
原作は未読。何となくおすすめの映画として取り上げられてたので鑑賞してみた。
終始、世之介を取り巻くほのぼのした日常が映し出され、大きな出来事が起こる訳ではなかったが、飽きせずその世界観に魅了されしまった。登場人物も個性豊かで、ストーリーに色付けにされていた点も良かった。吉高由里子の登場時、少しお嬢様言葉が気になったが、その違和感も徐々に無くなり、見事なはまり役だったかと思う。
物語はバス停で見送った場面で終わってしまったが、あの後2人には何が起こったのだろうか。やはり学生同士、若さでは乗り切れなかった点があったのだろうか。その続きが非常に気になる終わりだった。
ベルばらは読んだほうがいいですわ・・・
井浦新はいつ出てくるんだ?と心待ちにしていたら、意外や意外!こんなところで出てくるなんて・・・と、この作品の構成の奇抜さにも驚かされる。
バブル期の東京、法政大学という実名を出しての映像化というのも珍しいけど、このバブルのおかげで大学生の将来の夢や方向性も見失いがちだったと思う。主人公・横道世之介も多分その一人。経営学部とはいえ、何になりたいのかはっきりしない流されるタイプだった新入生。サンバサークルに入部してしまうのもその象徴だろう。
のんびりタイプだけど、人付き合いもいいし、性格もいい。友達もすぐにできそうなタイプで、嫌われることもなさそう。同級生となった倉持(池松壮亮)や阿久津唯(朝倉あき)、そして加藤(綾野剛)とも良好な友人関係。そんな彼を好きになった社長令嬢・与謝野祥子(吉高由里子)との付き合い方もほっこりするような雰囲気だ。
祥子は彼の長崎の実家にまで遊びに行くし、デートだと言っておきながら両親に紹介。これはもう早くなんとかしろ!とイライラもするが、彼にはちょっと好きだったパーティガールの千春という存在もあった。
平凡な大学生と交遊関係。入学式から時系列通りに描かれると、なんともない映画に終わっただろうけど、友人たちの将来の風景が挿入され、平凡だけど非凡な世之介の姿が多角的に描かれていたと思う。『あなたを忘れない』(2007)では嫌韓の人たちから心無い誹謗中傷があったりしたけど、もう一人の日本人男性を感動させるために描いたものではないことが好印象となりました。
加藤がゲイであったりとか、ベトナム人ボートピープルなんかもさりげなく取り入れ、日常のことなんだとして偏見の目で見たりとかしないで、人の命を尊いものとして描いていることも良かった。ラジオパーソナリティとなった千春(伊藤歩)の「午後五時」が観終わってから泣けてくるし、与謝野家のお手伝いさん(広岡百合子)のクローズアップも良かった。いつカメラマンになるんだろう?などという興味を持たせる脚本も素敵だなぁ・・・
誰かの記憶に残りたい
この映画の主旨は「誰かの心の何処かに残る人間」というものを描く、というものであると思う。
特に何か大きな事件を起こしたり、印象深いことをしたり刺激的なことをしたり、・・・何か大きなことをせずとも、「会っただけで得した気がする」と相手に言ってもらえる人間であることって、素敵なことだよね。
・・・と観客に思わせてくれる。
あまりに日常感が強いので、アメリカには受けないだろうけど、日本人や慎ましいヨーロッパの方々にはしんみりくる映画なのではないだろうか。
なにより・・・
主人公の世之介と祥子さんのラブラブっぷりが可愛くて可愛くて・・・。
あれが大加点を加えてしまう。
ただ、ドラマ色の強い映画なので、(ドラマの方がいいという意味)
あえて3点。
でもいい映画です。
そんな人いるよね
内容が薄かったです。
世之介が亡くなったのは話の大学生活から何年も経ってからなのに世之介の印象はあの大学生活だけなのは薄っぺらすぎると感じました。
しかも、世之介とは一時期の仲だけであった知り合いを映画のメインに持ってきたため、そんな関係の人と世之介との思い出話を観ても特に思うことがありませんでした。(私がまだ若いからかもしれませんね)
新大久保駅乗客転落事件を知っているので映画の中ではあまり触れられていませんでしたが、あの事件のことが私の頭の中で描写され、ラジオの収録中に知った千春さんと共に何とも言えない気持ちになりました。
しかし、千春さんもそうであったと思いますが"あ、そうなんだ‥"と思うだけでした。12年前の知り合いですから。
世之介の気のいいところ、余計なことを考えずに行動するところは見習いたいと思いました。
世之介を観てて癒されました。
2度観たいとは思いません。
見ていて思わず微笑んでしまう映画
世之介のキャラが、なんだか少し旦那と似てる気がして後半になるにつれて、どんどん世之介の事をなんだか愛おしく感じました。空気は読めないところもあるけど、人の事を簡単に信用するし、自分の食べているスイカを友達にあげる時に大きい方をあげたり、撮った写真を最初に見せると約束をちゃんと覚えていたり、そんな世之介が好きです。ふと思い出したときに、みんなが笑顔になっちゃうようなそんな人になるのは難しいですが、私もそんな人生歩めたらいいな。と思いながら見てました。キャストも個人的に、大好きな人ばかりでよかったです。
普通だけど
普通の大学生の普通にありそうな話。結局主人公は亡くなってしまうけど、亡くなるシーンを描かず、ラジオで少し流れるだけというのが、悲しみを誘わなくていい感じ。関係者がしばらくたって彼のことを思い出すというパターンはなかなか良く、主人公もいい人なのもあって、観おわって清々しい気持ちになれた。
間延び。長い割に何も伝わってこない
うーむ、他の人のレビューを見るとけっこう評価が高くていささか困惑しているんだけれど、全然いいと思わなかった。
テレビで見たから、CMの時間を合わせると合計3時間半くらい。
ロード・オブ・ザ・リングも本編だけでそのくらいで、大好きなシリーズだけどいい加減長すぎて飽きたのを思い出した。
この作品はもっと飽きた。
横道世之介という、ちょっと変わった、根っからのいい青年が、その正直さとスレていなさで周りの人間を巻き込んで自身も一緒に成長していく、というハートウォーミングなストーリーなんだろうな、というのはなんとなく伝わってきたのだけれど、どの人との関わりも浅く広く感が拭えずに中途半端で、世之介の人柄(だって、「映画にするほど」なんだよね?)があんまり伝わってこなかった。
しかも突然呆気なく死んじゃうし、その死がもたらす悲哀が全然伝わってこなかった。
「みんなに愛されていた」という人物を描いた映画なら、もう少し何かあっても良かったんじゃないのかなぁ。
というかそもそも、昔は仲が良かったけれど今は世之介と全然関わっていない、という人物が多すぎて(「あいつは今何をしているのかなぁ」とか)、単なる昔の友人たちによる想い出の回想に過ぎない印象。
井浦様もちょっとしか出ていないし、まぁそれは内容とは関係ないとしても、全体的にざーんねん。
ほんわかノスタルジー
今まで見なかった事を後悔。
みた後、しばらくは幸せの余韻が続き
ノスタルジーを感じるそんな作品でした。
結構、大勢の方がレビューされていてあまり
書く事が無いのだけれどもひとつだけ思った事。
一年程前に「ニシノユキヒコの恋と冒険」と
言う作品をみたのですが何となく共通点が
多くあり同じくほんわかとなる作品でした。
時代や主人公のキャラは全然違うのですが
クスッと笑えて、回想シーンがストーリーを
ぐっといい出来に仕上げています。
主人公が死んじゃう所も同じだし。
監督も原作者も全然違うのですが不思議。
両作品、興味ある方はご覧になって下さい。
ほんわか相乗効果間違いなし!
吉田修一らしい
おおよそ、ストーリーを予想しながら映画を観るのですが、うーん、なんか予想はしていなかったには違いないが、予想できるわけねーだろって感じでした。
でもさー、悲しい、悲しいんだよー。
みんな彼のことを思い出して微笑んだり爆笑したり幸せを与えたのは間違いないのにどうしてこの作品はこんなバランスだったんだろー
吉高由里子がサイコーでした
!
少し長いな、とも感じましたがのんびり進んでいく感じと 映画全体の雰囲気は良かったです。
ずっと気になっていてやっと見れたのですが、まさか大久保駅の事故で亡くなった日本人カメラマンの方が題材になっていたとは……。小説も読んでいませんでしたし、予告編やあらすじを読んだ限りでは、ほのぼの上京ストーリーかな?と思っていたので 人身事故のニュースが読まれた時はびっくりしました。
映画を見た後に事故について改めて調べてみたりもしましたが、やはり大半はフィクションなのですね。
同じ事故で亡くなった韓国人留学生を題材にした「あなたを忘れない」もだいぶ昔に見ましたが、ほぼフィクションですから…。
あの事故のことを忘れないように 映画や小説になって語り継がれることはいいと想いますが、いくら"フィクションだ"と言ってるにしろご遺族の方や知り合いの方は何も思わないのかな……なんて深く考えすぎでしょうか
記憶の中のアイツ
その名前こそ、一度聞いたら忘れられない個性派ながら、本人は至って普通の地方出身東京在住の大学生横道世之介。
さして特別な事件が起こる訳でもない上京からの一年間を追ったこの物語も実に淡々と進み、主人公同様まったくつかみどころがない。世之介を演じる高良健吾も上手いのか下手なのか、何でこうも世之介は没個性な人物なんだ?と訝りながら、このままの調子で二時間半超続くのかと少々不安にさえなってくる。
しかし、観終わってみると、このテンポと尺が必要だったのだと分かる。
何故なら、このテンポにみを委ねているうちに、この世之介に不思議と親しみを感じている自分に気付くから。自分も学生時代の彼の知り合いのひとりで、ずっと後になって「そういや、いたよね〜」と彼を思い出しているひとりになったような錯覚に陥るのだ。
十数年後、彼の友人達は懐かしげに彼を思い出している。最初こそ笑顔で。
しかし、そこには彼はもういない。
もう彼に会うことは出来ない。
不幸にも若くして人生を絶たれてしまった世之介は、過ぎてしまった日々の象徴として彼等が生きている限り記憶に残り続けるのだと思う。
ほんわか
八十年代の東京。すごく癒されて、世ノ介からにじみ出る人のよさ、温かさをゆったり感じられる作品です。
急に昔と現代が行き来するので、最初意味が分からず…少し戸惑いました。
今までにない感じの映画です。
物語の三分の一を残して明かされた世ノ介の死。
そこからどう終わりに持っていくのかな…と思いましたが、私の好きな終わり方だったと思います。
でも、二時間以上あり長かったです。
まだかなーと何回か時計を見ました…
不思議で柔らかい映画
ぎゅっと胸が苦しくなる、なんだろう、世之介が愛おしくなるから…?
若くして亡くなった友達を思い出したり…
いろんなきもちがぐるぐるする。
世之介は死ぬ。悲しいはずがこんなにすがすがしいなんて。
本当に素敵な作品です。
全28件中、1~20件目を表示