横道世之介のレビュー・感想・評価
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吉田修一らしい
おおよそ、ストーリーを予想しながら映画を観るのですが、うーん、なんか予想はしていなかったには違いないが、予想できるわけねーだろって感じでした。
でもさー、悲しい、悲しいんだよー。
みんな彼のことを思い出して微笑んだり爆笑したり幸せを与えたのは間違いないのにどうしてこの作品はこんなバランスだったんだろー
吉高由里子がサイコーでした
懐かしい
彼とは違う自分が、画面の向こうに映る。
長い、、
10年後また観たい
僕は今大学生をやっています。この映画で一番印象に残ってるのは、世之助が大学に入ってすぐ2人の友達と知り合うくだり。「あー大学入ったばっかりの時ってこんな風に周りの人とどんどん知り合っていってたな」と無性に懐かしい気持ちにさせられたからです。この作品がある程度年齢のいった人からの評価が異様に高いのは、全編を通してこのような気持ちにさせられるからなのだろうと思います。僕も10年後に観たらもっと素晴らしいと思えるようになっているかもしれません。いなくなってからわかる人の良いところってありますよね。吉高由里子は言わずもがな最高。雪の中のキスシーンのカメラすげーと思ったら、撮影はかの有名な近藤龍人さんで二度びっくり。やっぱりこの人はすごい。
世之介を見ていて清々しくなる
イモっぽく、ダサくて、お人好しで、空気が読めず、鈍感で、図々しく、集団行動中に熱中症で倒れ、カメラを撮らせても上手くない、「普通過ぎるほど普通」な、そんな主人公の横道世之介。
1987年から1年間、そんな主人公と交流した人達は、何年か経ってフッとしたときに彼の事を思い出す。誰に対しても偏見を持たない、頼まれたら断れない、人の事を疑わない、純粋に彼女を思い、横にいると不思議とホッとする、そういう世之介の思い出をたまに思い出しては、自然と顔がほころぶ。
ドラマチックな展開や事件が起こる訳でもなければ、、主人公が何かを成す訳でもない。同じ時間を共有した人達の静かな思い出をアルバムのように描いた作品。
ほのぼのとして、見ていて心温まる。平凡ながら、人を信じたり、明るく生きたりすることの大切さ。清々しい作品だった。
ごきげんよう。
!
少し長いな、とも感じましたがのんびり進んでいく感じと 映画全体の雰囲気は良かったです。
ずっと気になっていてやっと見れたのですが、まさか大久保駅の事故で亡くなった日本人カメラマンの方が題材になっていたとは……。小説も読んでいませんでしたし、予告編やあらすじを読んだ限りでは、ほのぼの上京ストーリーかな?と思っていたので 人身事故のニュースが読まれた時はびっくりしました。
映画を見た後に事故について改めて調べてみたりもしましたが、やはり大半はフィクションなのですね。
同じ事故で亡くなった韓国人留学生を題材にした「あなたを忘れない」もだいぶ昔に見ましたが、ほぼフィクションですから…。
あの事故のことを忘れないように 映画や小説になって語り継がれることはいいと想いますが、いくら"フィクションだ"と言ってるにしろご遺族の方や知り合いの方は何も思わないのかな……なんて深く考えすぎでしょうか
懐かしさとは、何かを手放したあとのこと。
記憶の中のアイツ
その名前こそ、一度聞いたら忘れられない個性派ながら、本人は至って普通の地方出身東京在住の大学生横道世之介。
さして特別な事件が起こる訳でもない上京からの一年間を追ったこの物語も実に淡々と進み、主人公同様まったくつかみどころがない。世之介を演じる高良健吾も上手いのか下手なのか、何でこうも世之介は没個性な人物なんだ?と訝りながら、このままの調子で二時間半超続くのかと少々不安にさえなってくる。
しかし、観終わってみると、このテンポと尺が必要だったのだと分かる。
何故なら、このテンポにみを委ねているうちに、この世之介に不思議と親しみを感じている自分に気付くから。自分も学生時代の彼の知り合いのひとりで、ずっと後になって「そういや、いたよね〜」と彼を思い出しているひとりになったような錯覚に陥るのだ。
十数年後、彼の友人達は懐かしげに彼を思い出している。最初こそ笑顔で。
しかし、そこには彼はもういない。
もう彼に会うことは出来ない。
不幸にも若くして人生を絶たれてしまった世之介は、過ぎてしまった日々の象徴として彼等が生きている限り記憶に残り続けるのだと思う。
ほんわか
八十年代の東京。すごく癒されて、世ノ介からにじみ出る人のよさ、温かさをゆったり感じられる作品です。
急に昔と現代が行き来するので、最初意味が分からず…少し戸惑いました。
今までにない感じの映画です。
物語の三分の一を残して明かされた世ノ介の死。
そこからどう終わりに持っていくのかな…と思いましたが、私の好きな終わり方だったと思います。
でも、二時間以上あり長かったです。
まだかなーと何回か時計を見ました…
不思議で柔らかい映画
ぎゅっと胸が苦しくなる、なんだろう、世之介が愛おしくなるから…?
若くして亡くなった友達を思い出したり…
いろんなきもちがぐるぐるする。
世之介は死ぬ。悲しいはずがこんなにすがすがしいなんて。
本当に素敵な作品です。
ただ、ただ、ほっこり
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