横道世之介のレビュー・感想・評価
全151件中、41~60件目を表示
大した事件もなく何気ない日常を描いており、80年代の雰囲気がよい。...
大した事件もなく何気ない日常を描いており、80年代の雰囲気がよい。時代の行き来がありノスタルジック感がある。
主人公と同年代なのでなおさらか。
誰かの記憶に残りたい
この映画の主旨は「誰かの心の何処かに残る人間」というものを描く、というものであると思う。
特に何か大きな事件を起こしたり、印象深いことをしたり刺激的なことをしたり、・・・何か大きなことをせずとも、「会っただけで得した気がする」と相手に言ってもらえる人間であることって、素敵なことだよね。
・・・と観客に思わせてくれる。
あまりに日常感が強いので、アメリカには受けないだろうけど、日本人や慎ましいヨーロッパの方々にはしんみりくる映画なのではないだろうか。
なにより・・・
主人公の世之介と祥子さんのラブラブっぷりが可愛くて可愛くて・・・。
あれが大加点を加えてしまう。
ただ、ドラマ色の強い映画なので、(ドラマの方がいいという意味)
あえて3点。
でもいい映画です。
懐かしく恥ずかしく爽やか
懐かしく、所々恥ずかしく、ついつっこみたくなるところ満載ではじめは心折れそうに。と思いきや爽やかで素敵なラストでした。
井浦新の個展のタイトルが「まなざし」。気になって調べるとモデルとなったあの方へのオマージュかな、と感じました。
ごきげんようー
吉田修一の原作は読んでいたものの、本作は見逃していたので、アマゾン・プライムビデオで視聴。今の映画界で飛ぶ鳥落とす勢いの若手役者が勢揃いだけど、強い個性を主張するわけではなく、物語は淡々と進む。
自分も同時代(バブル全盛)を大学生として過ごしたものの、地方大学は決してバブリーではなかった。むしろ皆、世之介のようなアパートに住んで、同じようにバイトしたり、ホテルではなく家の中で彼女とクリスマスを祝っていた気がする。そんな親近感が持てる映画なので、面白くないわけがない。特に吉高由利子はハマり役だったと思う。若干、映画の尺は長めだったかな。
長崎の田舎から出てきた大学生のありふれた生活。 だけど、すごい面白...
長崎の田舎から出てきた大学生のありふれた生活。
だけど、すごい面白いんだよね。なぜだろ。
想像しやすいけど、全部を説明してないところなのか。
35歳で亡くなるその時の大人になった人物像は分からないけど、大学生の延長で考えると想像できてしまう、そこが面白さを出している気がした。
現代よりも回想のようなそこがメインなのも、また斬新でいい。
高良健吾くんの幅の広さよ
ただただ、高良健吾くんが素晴らしい。
王子をやらせれば神々しいまでに美しく、悪役をやらせれば、恐ろしく狂気に満ちて、天然をやらせれば、愛おしいほどのバカっぷり。この人、天才か?!
期待しないで見ましたが、高良くんの演技にどんどん引き込まれ、最後はボロ泣き。若かりし頃の綾瀬剛くん、池松壮亮くん、脇の方々の演技も良かったです。
あたたかく、切ない。
この時代に、青春を過ごしてみたかったなあ。
自分にも横道のような友達がいたら…
人生損した気分しかない自分には欲しい存在…笑
何でもない日々の美しさ、尊さが、横道の死によって際立つ。
オールウェイズにも感じられたが、まるい温かい時代の雰囲気が伝わる。こんなとげとげしい平成の世には疲れました。
一人の人生はどれだけの人の記憶に残るのか
人物は世之介とは正反対な人間なので、どちらかというと綾野剛演じる加藤に感情移入。
「そうそう!こんな感じでなんの躊躇いもなく人の懐に飛び込んでくるやついるよねー」的な。
だから共感こそ出来ないものの、数十年後に自分を思い出してくれる人がどれだけいるのか…改めて自分の人生を考えさせられる。
一人の人生を追いかけていく作品って、その人を愛せないと本当にダレるだけだと思うけど(そもそも上映時間が長いし)、高良健吾の好演があってこそ保った作品。
気になる点としてはヒロインである吉高由里子がそもそも清楚なお嬢様とは真逆な印象なので、少し違和感があったのと、各登場人物の十数年後の姿があまり代わり映えしないのでシーンの移り変わりが少しわかり辛かったかな。
何気に二人の愛の行方を無言で見守るメイドさんが良い味を出していた。
全151件中、41~60件目を表示