劇場公開日 2012年11月17日

「⭐️は全て演者たちへ」その夜の侍 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5⭐️は全て演者たちへ

2021年12月21日
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ほぼ10年前の作品。

この豪華キャスたちはその時どういう位置にいたのか。
一般人私の目線で振り返ってみる。

堺雅人は、新選組の沖田をやった時はあまり好きな役者ではなく、その後の南極料理人、リーガルハイ 等でかなりイメージが変わったのだがリーガルハイがこの映画と同年代。
そういう転換期だったのだろうか。

山田孝之は、ランチの女王での認識が最初。
その後 私の中ではニセ妻夫木、と言った使われ方だったイメージで 信長協奏曲で完全脱却。
今は押しも押されもせぬ巨大俳優。

綾野剛は、初めて私が彼を認識したのは2010 あの名子役 芦田愛菜を一大知らしめたドラマmotherでの、顔もよくわからないくらいの端役。
その後の最高の離婚で坂元裕二に見事なまでに世間に拡散された。

木南春香は山田とのコメディ 勇者ヨシヒコのムラサキさんで大ブレイク、今は玉木宏の奥さん。

新井浩文を初めて見た時の記憶がない。いつの間にか好きな役者の一人であったし しゃべくり7での面白さ(危なさ〜しかも性的に)は拡散されていたのがその後の事件での彼の評判を感覚的に緩和させた理由のように思っている。
再登場待望の役者。

といったような主要キャストが今ではどれも主役クラスの作品。

安藤さくらは これほんと
悪意に満ちてるくらいブスに撮られている)

内容について。

セリフ 立ち位置 感情の動機
これが時々わからない。

堺雅人 中村 の義兄 が山田孝之に対する絡み方
財布を取り返すためとは言え 山田孝之についていく道路警備員の女性

留守電の使い方 回想シーンの挟み方が 時系列を混乱(少しだが)させる。

交通事故
車側が悪いとは言え この場合の過失責任はそれ程ではなく逃げなければ執行猶予は楽にあったはずと思われる。
ただ 五年入っていたならその五年 周囲の人々が平穏だった事だろう。

灯油をかけられ火をつけられそうになる人間のその後の行動など、何が彼らを惹きつけるのか

暇だと思った事がない人生なので 全くさっぱり理解不能。

安藤さくら演じるデリヘル嬢の理由も暇。

全然 わからないが殺されかけるよりはまだわかる。

義兄の同僚教師の
よくわからない見合いの仕方とか。

心情動機はほんとどれも説得力なし。

それでも見終わるまでずっと目を離せないのは
演者たちの なみなみならぬ演技のせい。

最後 なんか全部回収してくれるのかと思ったが差程そうでもない。

見終わるまでは「うわーすごい作品」と思ったが
小一時間たった今は脚本の稚拙さが浮き彫りになる。

舞台を映画化する時は
もうちょっと日常に寄り添う事が必要なのではないだろうか。

asica