ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のレビュー・感想・評価
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船が難破してしまいトラと少年が漂流するお話。 オープニングからラス...
思ってたんと違った。90点
虎と仲良く漂流するファンタジー的な話かと思ったら。いやファンタジーではあるんだけども。
途中までキャストアウェイのノリで観てたらどんでん返しにやられました。
幻想的な映像も凄く良かった。
命の舟
2002年度ブッカー賞に輝いた
ヤン・マーテルの「Life of Pi」
原作「パイの物語」
世界的にベストセラーとなり
当初すぐに読破したものです。
ラスト 語りの章が印象的。
少年パイが乗る船が遭難し
ベンガルトラのリチャード・パーカーをはじめとする
動物たちと共に227日間を過ごすという物語。
(トラに名前があるのです)
その映画化に 驚いたものでした。
日本の貨物船が、嵐に巻き込まれ沈没
家族と離れ、救命ボートに投げ出されたパイ少年。
気が付くと、シマウマ、オランウータン、ハイエナ
そして、ベンガルトラのリチャード・パーカーが・・・
少しの食料と水しかないという困った状況下
パイ少年が、
人生の中で学んだ事を知恵とし
諦めず強く生き抜こうとする姿が素晴らしいです。
気を緩めたら襲いかかってくるトラと
共存してゆく少年の極限の精神状態も
ハラハラ・ドキドキ
途方にくれるシーン、幻想的なシーンも多く
美しい映像と
(Coldplayのparadise)音楽が
張り詰めた気持ちを和らげてくれます。
物語の登場人物が重要なので、
要チェックですね。
ラスト・・どちらのお話を信じたいかは
その人の解釈というか、価値観です(^▽^;)
DVDで再鑑賞
見てみる価値あり!
2022年 寅年に…
解釈に一言あり
マジックレアリスム
CGとしか思えないところが・・・
カナダ人の作家(レイフ・スポール)のパイ・パテルへのインタビューという形で映画は作られている。パイの生い立ちもかなり面白いとは感じたが、ちょっと退屈になってくる・・・
ようやく船に乗り込んだパテル一家と動物たち。船のコックがジェラール・ドパルデューであることにびっくり!ほんのチョイ役なのが面白いくらい。
ストーリーはサバイバルファンタジーとして単純ではあるが、トラと仲良くなるものだと思っていたら、最後まで獰猛な動物だったことに新鮮さを覚える。奇妙な信頼関係は育まれるものの常に一定の距離を置いているのだ。メキシコに漂着したときにはパイもリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラもげっそり痩せ衰えていて、トラはそのまま森の中へ静かに消えてしまうところがいい。
結局は本当の話だったのか?という疑問も残るが、もう一つの話ではシマウマ、ハイエナ、オランウータンとトラがそれぞれ擬人化されたものと思わせるのも面白い・・・しかし、どうでもいいのだが(笑)。とにかく見るべきところは圧倒的なCGの美しさなんでしょうね。
映画は全集中で見ないとね
そこそこ評判いいらしい、そんな程度の予備知識で初鑑賞。
なるほど映像がとびきり美しい。海上で海抜ゼロメートルで過ごすとこんな体験できるのかと目から鱗なイベントも楽しい。そして動物たちとの奇天烈な共同生活。持ち前の頭の良さでなんとか窮地をしのぐ主人公に安堵し大団円、と思いきや。
実のところ、ラストで主人公から語られる話に戸惑いつつ、漂流疲れ(?)のためか集中力がすでに落ちており、いまさら何を言いだしてくれてるんだこの主人公は!という趣きで鑑賞終了。
なんともすっきりしない異色の終わりかたに促され映画コムのレビューを見てみる。
今では主人公がラストに語ったほうが真実なのだろうと思っている。
理由は二つ。
フィクションのご都合主義ということでスルーしていたが、やはり不自然なことが多く起きているからだ。そう言えば救命ボートにうまい具合に〇〇ばかりが集まるところからして違和感はあった。
考えてみればできすぎだ。
もう一つは、むごい話ではあるのだがそう考えたほうがおもしろいと思うから。
少なくともそう考えることで、次回は初見とは違った楽しみかたで鑑賞できることだろう。
奇想天外な漂流劇と、ラストに問われる「物語論」
とある映画レビュアーさんが絶賛していたのを以前見たことがあったのでレンタルしてきました。タイトルとかパッケージがあまりそそられなかったので、正直あまり期待せず観ましたが、これが意外にも私に刺さる作品でした。
子供が見ても楽しめるであろう、リアルな動物が登場する漂流劇。恐ろしくも美しいリチャード・パーカー(ベンガルトラ)を見ているだけでも面白いですし、ファンタジーのような不思議な出来事が色々起こったりする展開はワクワクしますし、夜の海の映像は美しくて見惚れてしまうほどです。
昔読んだ「エルマーの冒険」という本を思い出しました。映画の雰囲気はそんな感じです。
そして最後に語られる、「もう1つの漂流物語」。上映時間の8割に及ぶ漂流生活の描写はラスト15分のための伏線だったのか、と思わせるような見事なストーリーでした。
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インドの少年であるパイ(スラージ・シャルマ)は、父親が経営する動物園で動物たちに囲まれながら過ごした。16歳になったパイは家族と共にカナダへ移住することになり、動物たちとともに貨物船で太平洋を渡っていたが、その貨物船が嵐で沈没。パイは沈没の直前に救命ボートに飛び乗り、九死に一生を得た。しかし、そのボートに乗り込んだのはパイだけではなく、動物園にいたベンガルトラも一緒だった…。
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漂流ものは数あれど、「トラと一緒に漂流」なんて映画は初めて見ました。
しかし、アイディア一発勝負でインパクト重視の作品などでは決してなく、「トラと一緒に漂流」という奇想天外摩訶不思議な状況を逆手に取ったラストのどんでん返し。
私のみならず、映画や小説などの「物語」に好んで触れる人間ならば誰もがハッとさせられるあのラストは、それまでパイのファンタジー漂流劇からの落差が凄まじく、映画を観終わってからもしばらく心に残りました。
この作品におけるメインテーマは「物語論」だと、とある映画レビュアーさんがおっしゃっていました。私もそう思います。子供が見ても楽しめるファンタジーと、大人に刺さるような「物語論」。この2つを両立し、尚且つキチンと成立しているという素晴らしい作品だったと思います。オススメです!!
箱の中に閉ざされた真実ならどちらを選ぶ?
映像美とか動物たちのリアルな描写はこの映画のおまけで、それがおまけだと最後まで気づかせないストーリー構成がすごい。
主人公パイは乗っていた船が遭難にあって、救命ボートで227日間を猛獣のトラと一緒にすごすことになる。ストーリー冒頭で大人になったパイが自らこの物語を話すから、パイが生き残ることは明確な事実なんだけど、これは生き残るまでの過酷な過程を描いた映画ではなかった。
メキシコに漂着し、一命をとりとめたパイのもとに保険会社の人たちが訪れ、調査のために船の沈没から漂着までの様子を話すよう求められるけど、猛獣とともに過ごし、神秘的な島へたどり着いた話など信じてもらえず、報告書向きの「真実」を語ることを強いられる。そして、パイから聞かされるアナザーストーリー、救命ボートに乗ったのはパイと母親と乗組員とコックの4人。パイ以外の3人様々な理由で人が人を殺す事態となり、死んでいったと。こちらの方がよっぽど現実味がある。
今まで過酷な環境で虎と過ごし、不思議な現象(パイは神からの恵みと捉えている)によって生き延びる様子を観てきたのに、いきなり現実に戻される衝撃。
大海原で精神を保ちながら虎と漂流を続けたという話も漂流中にパイが見た神秘的な光景も真実を知るのはパイのみ。漂流中の映像はとても美しくて、写実的だけど非現実的。つまり、これは現実ではないと解釈できる。
では、この物語は悲惨な真実を覆い隠す話なのかというとちょっと違う。パイがラストシーンで語る言葉がこの映画の一番伝えたいメッセージだと感じた。
"What happened happened"(起こったことは起こったこと)
パイが船の遭難事故にあい、それまでの全てを失い、メキシコに漂着したのは事実。その間に起ったことはパイのみしか知らない。パイが何を語ろうと、第3者の客観的な目が無ければ、その間に起ったことを証明する術はなく、それは不可能。真実は決して開かない箱の中に閉じ込められている。
箱の中の真実が人間の殺し合いと動物との漂流記ならあなたはどちらを選ぶ?起こってしまったことは、ありのままに受入れ、前を向いて生きていくにはどちらが良いか。人生との向き合い方を伝えるかのような映画だった。
風景の美しさが印象的
遭難してからの風景、海、空、生き物のどこか幻想的な美しさが印象的だった。
宗教を一つのテーマとしていると思ったが、信仰心がないためあまり分からなかった。内容自体も退屈に感じてしまった。
主人公が複数の宗教を信仰していたのがビックリ、そんなことしていいんだと思った。色々矛盾することあってややこしそうだけど、何を信仰するかは自由だしね。
ラストもう一つのエピソードを語るが、最初デタラメ言ってんなと思ったけど、段々と熱を帯びてきて真実味が出てくる。結局どっちが正しいのか?どっちも正しくもあり誤ってもいるのか?そこは各自予想するしかないのかな。
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