三人三色
劇場公開日 2004年11月20日
解説
韓国のチョンジュ国際映画祭が毎年3人の注目監督を集めて制作するオムニバス企画「三人三色」の2004年版。「殺人の追憶」のポン・ジュノが、ソウル市内に設置された監視カメラの映像を通してソウルの“狂気”を浮き彫りにした「インフルエンザ」、「天上の恋歌」のユー・リクウァイが近未来を舞台に描いたラブストーリー「夜迷宮」、「狂い咲きサンダーロード」の石井聰亙監督が、バリの美しい自然を背景に1人の女優の苦悩をつづった「鏡心」の3作品。
2004年製作/98分/韓国
原題:Digital Short Films by Three Filmmakers 2004
配給:アップリンク
スタッフ・キャスト
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2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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『インフルエンザ』 監督:ポン・ジュノ(ほえる犬は噛まない、殺人の追憶)
全編、ソウル市内に設置された監視カメラの映像。一人の男があたかもインフルエンザに感染して暴力の道へ無感覚にまで暴走してしまう姿を曝け出している。最初の駅のトイレでの映像は、男がTVショッピングに出演するための練習風景が映し出され、思わず失笑を呼んでしまうのだが、その後が凄い!銀行ATMに来る客を襲う!駐車場で待ち伏せして襲う!等々息を飲んでシーンとなってしまう会場が一転して女性の悲鳴や驚きの声があがります。映画館の方が面白い。。。。マヂすご!眠れなくなるぞ!
★★★★★
『夜迷宮』 監督:ユー・リクウァイ(天上の恋歌)
インフルエンザで熱くなった後にクールダウンさせるのに最適な短編だ。ただただ眠くなってきます。。。。『2046』のときの感覚と似てたか??
★・・・・
『鏡心』 監督:石井聰互(逆噴射家族、狂い咲きサンダーロード、五条霊戦記)
石井監督の元恋人が経験したという不可思議な体験を映像化。バリでロケしたらしい美しすぎる背景。気持ちいいです。何を言ってもネタバレになりそう・・・
「制作費800万円」との劇中台詞があることから、低予算でもこのくらいの映画は撮れるんだぞというアピールもあったのかもしれない。また、このプロジェクトのテーマが「フィクション/リアリティ」の境界線を描くことらしいので、元恋人という設定もあやしいのだ(笑)
★★★・・
【2004年11月映画館にて】
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