SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

劇場公開日:

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

解説

レコード屋もライブハウスもない田舎町を舞台に、ラッパーを目指す若者たちの奮闘を描いてロングランヒットを記録した青春映画「SR サイタマノラッパー」のシリーズ第3作。仲間と別れ東京に出たマイティは、「極悪鳥」というヒップホップグループに入れてもらおうと努めるが、苦渋を味わった挙句に怒りを爆発させてメンバーの1人に大怪我を負わせてしまう。栃木へ逃亡したマイティは、盗難車の転売など違法行為で商売するグループの一員として働き始め、そのグループが開いた詐欺まがいの音楽イベントでかつての仲間のイックとトムと再会するが……。

2012年製作/110分/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2012年4月14日

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(C)2012「SR3」製作委員会

映画レビュー

4.5ラッパーの旅は続く

2012年7月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

これで終わりじゃないだろ!
画面が暗転しエンドロールが流れた瞬間、切実にそう感じた。このシリーズ、ここで終われない。終わってもらっては困る。3本目にして、すっかりSRクルーに取り込まれてしまったようだ。
パッとしない主人公(たち)が、周りからバカにされながらも、本人たちなりに楽しく一生懸命に、時には困難にぶち当たりながら日々を過ごす。物語として、とてもなじみやすい設定だ。私たちは、彼らに自分や身近な人を重ね、「バカだなあ」と笑ったり、「そうだ、いけ!」と喝采したり、「明日から自分もがんばろう」と励みを受ける。
…しかし。物語と違い、人生は幕切れがなく、毎日毎日続いていく。山場も結末も見えないままに。そんな日々の傍らに、続いていく物語がある、というのは得難いことだと思う。
今回のSRは、音楽で一旗揚げると上京したマイティーパート=続けることの息苦しさと、サイタマに残ったイックとトムパート=続けることの楽しさがくっきりと対を成す。映画全体が、ラップバトルのように、相対するリズムを刻み、メッセージを放つ。長回しされる雨の中の逃亡シーンは、雨の冷たさや足の重たさが体感され、ぞくぞくした。数ある映画の中でも、特筆すべき逃亡シーンと言える。何と痛々しく、切実な逃亡だろう。一方、相変わらずのサイタマの二人「SHO-GUNG」は、栃木でラッパー仲間「征夷大将軍」と出会い、将軍つながりで意気投合し、気勢を上げる。彼らのラップは、回を重ねるごとに明らかにレベルアップしている。「1」の会議室ではやぶれかぶれに牙を剥いたが、今回は余裕さえ感じられ、痛々しい以上に爽快だった。
このシリーズのポイントは、サイタマ、「2」の群馬、今回の栃木…という場の設定にもあると思う。カッコ悪く生き生きとした青春映画に、北関東の空気はよく似合う。近くて遠い(日帰りできても終電時刻は油断ならない距離)都会への憧れとおそれ。地方出身であることの気後れと、根っこがあることへの秘かなプライド。その入り雑じり方が絶妙だ。乾いた空気とぽっかりした空。その下に広がる畑と立ち並ぶ平屋の量販店。何にもないのか、何でもありなのか。どっちつかずで中途半端。それでいて・だからこそ、先の読めない面白さが隠れている。だいたい、マイティーを強いたげる東京のラップグループ「極悪鳥」も、実は中野区鷺ノ宮出身。都内とはいえ都会とは言い難い地域出であるところが、彼らの矮小さを引き立てていて可笑しい。(都会ではない都内都市は確かに終電が遅い。けれども、それは私鉄の企業努力に過ぎない。…私鉄が通っていないのが田舎の証拠、と負け惜しみが聞こえそうだが。)
すべてが絡まりうねりを生む祭の夜、そして祭のあとに繰り広げられる、観客のいないラップバトル。…つくづく、映画と音楽の底力を、肌で痛いほどに感じられる快作だ。入江監督の貯金を切り崩し、実家に合宿して完成させたインディペンデントの真骨頂は、「やりたいことをやる」という潔さと力強さに溢れている。泥臭くカッコ悪いSR魂は、大量に垂れ流されるハデでキレイな「話題の超大作」群を凌駕し、寄せ付けない。
エンドロールのバックに映し出される彼らのソウルフード・ブロ(ッコリー)の瑞々しさに癒されつつも…望む、続篇!

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cma

3.5まぁまぁ

2018年2月11日
iPhoneアプリから投稿

ちょいっとないけど、田舎のヤンキーの夢を追いかけ不器用な生き方

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アラキ

4.0涙なくして見れない

2015年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

数々のラップシーンが圧巻!(サントラもいい)
8マイルに次ぐラップ映画 でいいんじゃないか
あたが端役で出てたんで 裏話たくさん知ってる、エキストラにも行った
想像以上に過酷な撮影で監督他みんなすごく苦労してたので
すばらしい作品の形になったのが感動…

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mamagamasako

1.0悲劇のラッパー鎮魂歌

2013年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

悲しい。(´д`)ただただ悲しい。(´д`)マイティの叶えたかった夢はこんなものではなかったはず…。何故だ。゚(゚´Д`゚)゚。 ラップをダシにいつからお金や見栄を得ることを目的にしだしたのか…。純粋さは?楽しさは?いつから忘れてしまったのか?ラップの本質はそうじゃないんじゃないか??現実の不満をラップに乗せることから始めたのではないのか??

←と、終始マイティ何やってんだよ!!バカヤローー!!!と思う映画でした(笑)

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チャリンカーベル

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