おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
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小学3年生以上の女性に是非観てもらいたい映画!
この映画を「アニメだから」とか「画がかわいいから」とか「おおかみこどもの話だから」などの理由で小学生以下の男の子には観せないように!ほぼ間違いなく30分で飽きて暴れるでしょう。さらに女性に優しくない中学生以上の男子・男性もだめですね。この映画の良さ、面白さは解らないでしょうから。細田監督自身も語っているようにこれは「女性(母親)讃歌の映画」です。これは「母親の子育ての物語」であり、「こどもの成長の物語」なのです。設定は「キワモノ」にしていますが普通に実写映画並みの作品の質を持っています。是非、小学校3年生以上の「女性」に観ていただきたい、お薦めの映画です。後味が清々しい映画です。
当たりの数だけハズレがあるのが映画ですね。
125分に入りきらないほどのストーリーなんですね。
恐らく半分程度のストーリーで良いかと思います。
アンパンマンがなぜ、どういう仕組みで空を飛ぶのか誰も考えずに見てるのは、数十年間の歴史であり慣れなんですね。
どうしても、はじめてみた映画のストーリーには、なぜこうなるの?に答えなければストーリーに入っていけないと思います。
現実的には、一瞬で変身出来ない訳ですから、変身の様子をもっと時間をかけて丁寧に描くと、良かったのかな?
まぁ、変身自体も現実的ではないのですが、そこまで追求すると、全ての映画が成り立たないと思います。
映像的には、実写をトリミングしている場面が多いのですが、私には、手間をかけずに安く作るために感じます。
私には微妙・・・
絵はかわいくて映画のポスターを見た時はこれ良さそうと思えましが・・・いざ観てみると・・・微妙というよりはっきりいって、つまらなかったです。
私がまだ子供じみているのかもしれないけれど、話がまぜごせしていて、本当に微妙でした。。
映像がとてもきれい
自然の映像がとてもきれいで、心が洗われるような映画。これを見ながら、子どもの頃「ジャングル大帝レオ」を夢中になって見ていたのを思い出しました。
あんなに弱虫で甘えん坊だった息子が、ある時突然とも思えるほどあっけなく親離れして、母親の「花」から旅立って行くのが、母と息子との関係の話として現実感を増して、胸がずきゅーんとなり一番心に残りました。
小さなお伽噺を聞いた感じ
綺麗にまとまっているけど、素っ気なく終わった感じで、何か寝る前に小さなお伽噺を聞かされて、途中で寝てしまい、それで最後どうだったっけ?って感じの雰囲気です。
大人が映画館で見るほどじゃなく、感動する訳じゃなく、かと言ってつまらないって程じゃない。
まぁ小奇麗にまとまってる感じですね。
主人公少女がお母さんに謝るシーンなどでは、少々目が潤みかかりましたし、幼い姉弟の行動に笑わされ、娘の成長に感心し、息子の変化に動揺する。
そんな感じで小綺麗にはまとまってるんですよね。
非難するほどではないし、滅茶苦茶絶賛する感じでもない。
あえて、おや?って部分を言うと、前半セリフもナレーションもが少なく、淡々とシーンを進める辺り、ちょっと不思議な映画でした。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」は、私の好きな映画に入るので、今回も細田さんの映画に期待してた部分は、少々残念な感じは残ったかな。
肝っ玉母ちゃんの子育て奮闘記
んー賛否分かれそうだなー、と観賞中なんとなしに思いながら観てました。
大雑把な説明をすれば『おおかみこどもの兄弟を産み、一人で育てると決意した花ちゃんの子育て奮闘記』とでも言えば分かり易いでしょうか。
まぁーこの花ちゃんがですね、兎に角!性格が菩薩様なんですな。
心が透き通るほどに無垢で純真で優しくてひたすら健気。
狼に変身しちゃう子供2人を、彼女なりに愛情たっぷり育て上げる姿を我々は追ってく訳なんですけど、ここまで底なしの優しさと前向きさをストレートにぶつけられると、少しこっちへの当て付けっぽくも感じてしまってw
母と子というか、人に対しての献身さをここまでちゃんとお前ら持ち合わせているのか?みたいなw
世界中探してもまずそんな慈愛に満ちた女性いないよね?ていう(全く存在しないとは言いませんよ?)。おまけに可愛いし。
ジャンルとしても逞しく大らかな女性像を描きたかったってのは分かるんだけど、少し美化され過ぎやしませんか?という。
多分ですけども、この花ちゃんの性格って観客の好き嫌いが大きく分かれるんじゃないかなー、とも思ってですね。
これも賛否両論の要因になり得るなー、と。
あと、唐突にダイナミックなスピード展開を途中で挟んできたり、大いなる壮大な情景描写を見せてきたり、それがちょいとテーマとかけ離れた演出だったりするんで、少し散漫というかチグハグというか、そこも評価分かれるかなー、と。
いや、ただですね。今挙げた部分が決してダメって訳でもなくて。それを額面通り素直に受け止めれれば決して悪い作品でもないと思ってて。
自然描写がリアルで繊細で瑞々しいし、流麗に流れるアニメーションをそのまま感受すれば、それは素敵な寓話、ファンタジーである訳ですから。絶対楽しめるハズ。
アナタはどう思われましたか?
今この時、一緒に何をしようか
映像の美しさに感激しました。おおかみこどものお母さん・花の柔らかい雰囲気にまるごと包まれた、優しい作品でした。頼りないようで、彼女は温かくしなやかな母でした。
元々家族に縁が薄いらしい花と、韮崎のおじいちゃんの関係はよかった、温かい気持ちになりました。
今育児に奮闘中のお母さんはなかなか劇場では観れないかもしれませんが、何かの機会にふと出会った時、心揺さぶられるんじゃないでしょうか。いつか来るその日は案外遠くないかもしれない、今この時、一緒に何をしようか、何を見ようか。
草平くんの行く末がちょっと気がかりでした。
親離れ、子離れ
大学生の花が、キャンバスで見かけた〈彼〉とすぐ仲良くなるのはわかる。惹かれるというのは、そういうことだからだ。
その〈彼〉が実はオオカミだったというのが物語の発端だが、花はその事実をあっさり受け入れる。なんの葛藤もないのは不自然だ。
二人の間に、人とオオカミの顔をもつ雪と雨の姉弟が産まれる。
ところが〈彼〉は、あっけなく死んでしまう。
このあと花の苦戦ぶりが描かれ、ようやく話に本腰が入る。近所とのトラブルや家主からの苦情、行政指導員の訪問などは現実感がある。成長していく子供たちをいつまでも人目から遠ざけることはできない。
花が子供たちを連れて、遠く離れた山中に引っ越すことを決断する動機付けは充分に描かれている。
山の生活に入ると、絵はますます美しくなって、日本の原風景を堪能できる。
ところが、これにCGの手が加えられたとはっきりわかるコマを見せられた瞬間、「おおかみこども」の世界から現実に引き戻されてしまうのだ。
とくに水がよくない。フルCGのアニメでも、水が妙にリアルで全体の画から浮いてしまうことがよくある。「タンタンの冒険」や「カーズ2」でも、海のシーンだけアニメに見えなくなる。実写映画でCGの水を描き加える時代だ。リアルに見えるのも当然だ。それだけに、せっかくの美しい手描きのセル画にCG処理を加えるときは慎重さが必要だと思う。
本作の雨のシーンはたしかに描写が細かい。だが、背景の画との違和感はフルCGアニメの比ではない。せっかくの絵が作りものに見えてしまう。
物語に戻るが、人の目を避けてこの山村に逃れてきたはずが、思いもしない人情に触れることになる。
とくに韮崎の爺さんがいい。花が耕す畑をもっと広くしろという。その理由が分かったとき、人付き合いの温かみを知る。
ぶっきらぼうだが思いやりのある爺さんに菅原文太の声がよく合っている。
成長してきた雪と雨、ふたりともまだ小学生だが、精神的には逞しく育ち、それぞれ自分の将来を見据えていく。
この作品は、意外なほど早く訪れる、親離れと子離れを描いた物語だ。
ただ、話が散漫で、親と子の心が充分に描かれたとはいえず、凝った画づくりよりも花が自身の子離れを受け入れるまでの親の成長を見せて欲しかった。
子育ての過酷さを痛感
一つ条件が増えただけで、かなり生活しにくさをきついくらい感じた。
それでも育てた花が立派すぎる。自分には無理ゲー…
これから新しい家族ができる人達に是非観てもらいたいです。
親になろう。
親が子を思う。ただ,それだけ。
その当たり前の日常を,
躍動感と生命力,そして繊細な感情で積み重ねる。
見守る行為の愛しさと切なさにも満ち,
時間が経過するほどに共感指数が上がってゆく。
"雨"の決意にエールおくるシーンが秀逸。
不安を噛み締めて笑顔で前を向くお母さんの存在感が素晴らしい。
声をあてた宮崎あおいの健気と優しさに満ちた息吹と相まって,
魅力的な女性となって画面を生きていた。
親の気持ちを疑似体験させてくれる秀作であると同時に,
思いやりのあたたかさに溢れ,
幸せな映画空間を満喫。
親孝行しよう。
俺は雨みたいな泣き虫で手のかかる子供だったから自分が覚えてない親にかけた苦労を実感させられ、見終わったあとに素直に題名の通りに親孝行しようと思った。
マイナス点は丁寧に描きすぎた所為で道徳アニメのような盛り上がりに欠ける感じがあること。
あと1クールアニメか3部作くらいのボリュームだったらもっと良かった気がする。上手くまとめてあるけどやはりかなり進行が早足だし、どうせなら雪や雨が親になるところも見てみたかった。
細田ファンでないので・・・長尺に感じた。
細田映画好きの家族との鑑賞。
細田ファンの息子と主人は満足の帰宅。
細田ファンでない私は不満と言うより
嘘なら嘘でファンタジー
うまく騙され楽しみたいので
結局
男の方が考える母子の話なんだよね。
ってことで生姜ないのかなの気持ち。
確かに自然はきれいかも・・・でも劇場鑑賞でなく十分かと
母親に感謝したくなる作品!
花という一人の母親が子育てに奮闘する物語。母親が持つ愛情や子育の不安が見事に表現されている。見終わった後はは親に感謝したくなる、そんな作品でした。細田監督の新たな挑戦に星5つ!
「やっぱり細田監督はすばらしい」と再認識した作品
普通に暮らす女子大生が普通に恋をし、身ごもり、母として成長する
母親目線の感動作品
ただ愛した人が狼男だったというところが普通と違う
それによる一人の母の子育て奮闘記を描いたSFドキュメンタリードラマ
ただでさえ大変な育児を、半分おおかみのこどもを抱え、なにも分からずただがむしゃらに生き抜くつよく素敵な母の物語 日本人なら一見の価値あり
細田監督の素晴らしいところは、明らかに突飛な内容なのに、
そこにはなにか懐かしいような、日本人の心のどこかにしまわれてる気持ちを引き出し、そこはかとないほっこりとした温かい感動を芽吹かせる
天才だというとこだと思う
日本の自然、田舎の風景、古き良き日本を愛する監督の気持ちが伝わってくる
その上今作は、一人の女性が恋をし、出産、二人の子が小学校を終えるまでをおよそ2時間にまとめ、感情移入できるような内容、坦々と母親の奮闘を描いてるかと思えば、引き込まれるような展開、最後には見事に心奪われる感動
日本のアニメ映画に細田あり と思い起こさせた
今回は登場人物が少なく、じっくり丁寧に育児奮闘を描いているが、
若干それが話の進行をゆっくりとさせているので☆4つ
アニメだと馬鹿にしているようないい歳の人にこそ見てほしい
孤軍奮闘する、母へ
「時をかける少女」などの作品で知られる細田守監督が、次回作「天地明察」が注目を集める宮崎あおい、「ミッドナイト・イーグル」などの作品で主演を務めた大沢たかおを声優に迎えて描く、繊細な親子の物語。
知人の子供を観察していると、驚かされることばかりである。この場で、そんな事を言うのか!そんな事をするのか!全く予想のつかない言動が容易く撒き散らされ、「・・・う~む、分からない」と首をかしげてしまう。
そんな時、知人は上から叱るでもなく、下から甘やかすでもなく、同じ目線で自分の子供を静かに見守っている。「子供=自分の所有物」の方程式はそこには無く、「子供=敬意を示す、異質なもの」という心地よい意識だけがある。
その意味では、本作は徹底して子供への敬意、謙虚な視線に満ちた物語である。何せ、二人の子供たちは「人間」というカテゴリーすら逸脱した「異質な存在」として世界に息づいているのだから。
主人公的な立ち位置をとる女性、花が愛した男性は、一人のおおかみ男。この一種、奇抜な設定に本作の大きなポイントがあるように思えるが、実のところ「オオカミ=異質な存在、理解を超えた存在」という視点で物語を考えれば、ごくごくシンプルな家族の物語として考える事ができないだろうか。
だからこそ、物語の流れをリードする声が娘の「雪」である事も納得である。母である「花」が「家族の長」としてストーリーを引っ張っていく事だって可能だったはず。その中で「雪」にその役割を任せたのは、作り手の「子供」に対する敬意に由来する。
おおかみこどもという「不可解」な存在に主導権を与え、親=監督はただ、その語り手の回想、追憶を静かに見守る。ありきたりな「人間と、獣人の共存」というサスペンス的構図を裏切る仕掛けが、豊かに動き出す。
オオカミに変化した子供が人間に見つかり、偏見に満ちた差別を受けるという定番の逆境を持ち込まなかったのも納得である。あくまでも作り手は「オオカミ=野蛮、危険」ではなく「=興味、敬愛」として考えており、一組の家族が辿る日常をありふれた形で描こうとする意識に基づいている世界である事を実感させてくれる。
そう、この物語は「オオカミ男」という奇妙なテーマにスポットを当てるべきではない。「理解できない子供と、向き合え。分からなくても、信じろ」この簡潔なメッセージを2時間強の物語に落とし込んだ「素直な家族の物語」として鑑賞するのが正しい。
思い通りに動いてくれない子供に、悩む大人。自分勝手に突っ走る子供に、戸惑う大人。そんな現代に潜む「親子のあり方」が表面化しているからこそ生まれた物語。今こそ、子育てに奮闘する、いや、孤軍奮闘する母親こそが寄り添うべき一本だと思う。
子育て
頼りないけどたくましく、母は「一生懸命」生きています。
細かなことはどうでもいい。親の一生懸命な生き様を見て子供は成長するのでは
ないのでしょうか。
細田作品、大沢さん、宮崎さんという素敵な声優さんということだけで
自分は満足ですが、素敵なファンタジーでしたよ。
雪が草平に秘密を打ち明けるシーン、最高でした。
草平くんの言葉にぐっときます。
2人の未来も見てみたいです。
雨、雪がそれぞれ歩み出した未来を応援したい。
これは寝られる。
とあるシングルマザーが、様々な問題を抱えながら、二人の子供に振り回されつつ、その子供たちを大事に育てる過程を描いた波乱万丈の物語。
要するに、よくある家族のよくある話です。
「おおかみ」絡みの設定を活かせていたとは言い難く、多少の抑揚はありつつも、「でもまぁよくある話だよね」で済むような物語。
えっと…絵は綺麗です。雲とか。
細田監督の作品はこれでハットトリックですが、もう次は無いかなぁ…。
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