アーティストのレビュー・感想・評価
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今更の白黒無声
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
物語は昔からある使い古されたもので平凡。この作品の特色は、昔の白黒で無声映画を再現したことである。ただこの特色がいいかどうかというと、それは自分にとっては微妙なところで、蓄音機で音楽を聞くような懐かしさを感じつつも、どうしても演技・演出に制約があるし情報量も制約され分り辛さもあり今更これなのかという思いもあった。
役者は良かったと思う。悩ましいどん底生活でも颯爽とした髪型・背広姿だけは崩さない主人公の俳優と彼を尊敬する女優、そして主人思いの運転手と犬がいる。殆どいい人ばかりで暗い話を支えていた。
3.7
サイレントからトーキーに移行する時代、サイレント映画のスターの苦悩の話。
単純でわかりやすい良作。
内容が少し似ているので『雨に唄えば』を彷彿させられた。
物語の序盤の、主人公の夢の中のシーンが秀逸。すごく工夫されていて、この映画ならではの演出だと思った。
ぼくの中の名場面ベスト10には確実にランクインした。
サイレントでも内容を十分理解できるうえ、字幕が出ない会話の部分を想像することができるので、トーキーより優れるところもあると思う。
サイレントとトーキーはどちらがいいか比べることがナンセンスで、別のジャンルとして観るのがいいと思った。
役者の頑張り
要所要所で巧みに音を出したり、擬音を文字にしたりと技が凄かった。驚かされた。
サイレントからトーキーに移行する苦悩を描いてるあたり、雨に唄えばを思い出した。
ただ、内容的にはそこまで良いとは思えない
意外と音声がなくてもわかる映画
全ての会話がいちいち字幕で出てくるのかと思ったら
無くても十分わかる場面が結構あって
意外と音声って無くてもイイんだとわかった。
一方、主人公の自殺に至る肝心の場面で字幕がなかったのは
意図的だと思うが、その意図がわからなかった。
いろんな解釈があるようだけど、そこはやっぱりわかるようにしておいてほしかった。
それ以外は◎
古き良きサイレント映画の魅力タップリ
第84回 アカデミー賞で、5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞)を受賞した作品です。
私は、アカデミー賞とかって、あんまり信用してなくて
賞を獲ったからって、ワクワクして観ることはないんですけど
サイレントということで、結構期待してました。
舞台は1927年のハリウッド。
サイレント映画のスター、ジョージ・バレンタインは
女優志願の、ペピー・ミラーと ひょんなことから出会う。
ジョージの映画で エキストラとして出演。
その後 時代は、サイレントからトーキーへ。
ペピーは 時代の流れとともに成長、作品の主演になるほどに。
一方、ジョージはサイレントにこだわるあまり 自ら作り上げた作品を撮り上げるも大コケ・・・・・。失意のどん底に。
でも、ペピーは 有名女優になった今でも ジョージに対する優しい愛情は変わらず・・・。
チャップリンなどのサイレント映画が大好きなので、とても楽しめました。
この「アーティスト」の劇中で使われている音楽も、どことなく チャップリン映画を思い起こす様な曲もあったし。
どっかで聞いたことあるなー?って思ったら
アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」で使われていた曲も
流れていました。
これには、批判の声もあるようですが・・・考え方の相違によるものでしょう。
映画の内容に対しての 音楽の使われ方や重要性も再認識。
最新のCGに頼らなくとも、こんなに素晴らしい映画は作れるんですよ。
とにかく、このセリフに頼らない演技力・・・・
本当に良かったです。
古き良き時代が蘇り、映画って本当に素晴らしいッ!って思います。
オスカーにふさわしい作品だと心から思いました。
特筆すべきは、ジャン・デュジャルダン演じるジョージの愛犬として登場する、ジャックラッセルテリアのアギーではないでしょうか。
この名演技・・・・相当感動しますょ。
って思ったら なんとこのアギー 「アーティスト」で「パルムドッグ」を受賞してるんですね!洒落てます。
現在は引退しているようですけど、最高の演技でした。
ラストが素敵
途中まで正直、暗めだし退屈だなぁと思うところも…
だけど、そのどん底があってのあのラストはとても輝いてました。
犬が可愛い。
運転手さんもいい人。途中何度も泣きそうになった。
それにしてもトーキーへの移行はあんなに一気に進んだんですね。当時の俳優さん達は実際戸惑ったことでしょうね。
サイレント映画への憧憬
サイレントからトーキーへと移り変わる時代の、落ちぶれていくスターと新進女優の邂逅。
作っている当事者たちは楽しかっただろう。ベレニス・ベジョらの時代がかった演技からもそれが伝わってくる。しかし、サイレント映画をその時代に楽しんでいた者の目にはどう映っただろうか。
画で何かを訴えかけるものが見えてこない。映画の中で製作されている、いわば劇中劇ならぬ映画中映画は面白そうだったのだが、地の部分の映画に平板な印象を受けた。
雨に唄えばもジャックラッセルも好きだから
映画「雨に唄えば」もジャックラッセル・テリアも大好きだから、この映画も嫌いになるはずはございません。
これがフランス映画なんてねー。ジーン・ケリーの何者でもありませんから。まさにハリウッドへのオマージュなのでしょう。
その昔、トーキー後に消えかけていたバスター・キートンを掘り起こしたのもフランスだという話も聞いたことがあります。
映画の発明はリュミエール兄弟、いやエジソン、など諸説があるものの、こうやってリュミエールの国がエジソンの国のことをリスペクトしていることが素晴らしい。
Be quiet,please!
この時代にまさかの無声白黒映画。ハリウッドスターの凋落と、その一方で有名になっていく少女、2人の関係を描く。犬が有能。
無声映画から有声?映画へ移る時代が背景なので、それを無声で撮った事には意義があるのだと…思う
しかしそれでも中盤まではありきたりで退屈。20年代の街並み再現はすごいと思ったが。犬が優秀なくらい。
だがラストの10分は非常に良かった!全てはこのラストの為にある。ある程度予想していたとはいえ、感動的にまとまっていた。
あぁ、犬飼いたい。
そこそこ
音楽が素敵で女優さんがかわいい、犬もかわいい。
けどもストーリーはまぁハッピーエンドにするならこうなるよねって予想の範疇を出ない。
と言いつつもラストは自然に笑顔になってたからその意味ではいい映画だったと思います。
気持ち良い余韻に包まれて
サイレント&モノクロ映画。最初こそ、集中してストーリーを掴もうと見入る感がありましたが、すぐに慣れて、全く違和感なく楽しめました。
ジャン・デュジャルダンの笑顔が最高です!燕尾服を小粋に着こなし、微笑んでいるお茶目な彼をもっとたくさん見たかったかな。ジョージとベビーの心が通じていく前半に好きなシーンが集中。何度も取り直した二人のダンスシーンと、ジョージが楽屋でベビーにホクロをそっと書いてあげるシーンが好きでした。
なので、途中からの忘れ去られていくスターの苦々しい様子の場面がやや長かったようにも感じてしまいました。
全体を通して、シンプルなストーリーに登場人物達の豊かな表情と演技力、それに添えられた上質な音楽。台詞がない分、心に直接響いてくるような素敵な作品でした。
見る前からハードル上げすぎた
前半退屈で仕方なかった。
いつになったら白黒、無声から抜けだし本編に入るのか、そう思っていたら、途中から全編押し切る気だということに気づいて腹を据えて見れるようになった。
たっぷりとフリが効いているのだから、過去のスターがいくら転落しようとも手を差し伸べる筋書きに感動はたしかにある。
ただ、どうしてもおとぎ話を見さされたような、むずがゆい感じと映画をしらない若輩ものとしては、このロマンチシズムに対し少々怪訝な顔つきになるのも確かである。
いまいちピンとこなかったのはハードル上げて見たせいもある。ふわっと見るべき映画でした。
恩返し
つけボクロとタップダンス
お互いがお互いの良さを見出して与えたものが、みごとにはまった。
その後も時代の流れがあるだろうが、2人で乗り越えられると思う。
セリフが無いから役者の表情や動作など、細かいところから心情を読み取ろうとするので、他の作品よりじっくり観た気がする。
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