ノア 約束の舟のレビュー・感想・評価
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歴史っぽいSF
旧約聖書の大洪水の部分を大胆に改変した作品。
大まかなあらすじは聖書通りだがアレンジされていて新鮮。
キャスティングが粒ぞろいで映像は迫力満点。
岩の巨人、宇宙や地球が登場するので、歴史っぽいSFと解釈する。
人型巨人の存在を隠ぺいする公式の歴史を尊重し、この世界の仕組みの捏造に加担する作風。
劇中にない見たかった映像は
・水でできた天蓋からの大雨や地下にある水の噴出
(水と水の間に陸がある描写)
・海に沈んだ古代文明が高度な技術
(ネフィリムが手掛けた巨大な建造物の数々と遺伝子組み換えによる怪物や怪獣)
・陸の生き物たちとの交流
(方舟に乗った選ばれた動植物たち)
これらが無かったのが残念でたまらない。
面白かった
誰もが知ってる『ノアの方舟』の勇気ある新解釈。一応は聖書に添いつつ、ダーレン・アロノフスキーは寓話を通して、光と闇を語る。
本作の神は、人間のことに干渉しない。
蛇がイブにリンゴを食べるように「誘惑した」のではなく、「選択させた」とナレーションは言っていた。
問題は、神がなぜノアを選んだのかということ。
セトの末裔であるノアは、カインの末裔が築いた罪深き文明社会から離れて暮らしている。自然のままに生きることを実践し、自然(神)が人類を滅ぼすというのならそれに従う男。
ところが、自然の流れだけではどうにもならないのが人生。全てはノアの選択にかかる。
方舟計画で、世界をリセットし人類が滅びるのなら、自分たち家族も滅びなければ理屈が通らない。
新大地で自分たちが子孫を増やせば、大洪水の多くの死が無駄になるではないか!
光と闇が共存し、葛藤するのが人間の姿であり、誰も善悪を裁けない。ではどうすればいいのか。この問いの答えを見つける資質があったのがノアだった。
大義や欲望ではなく、自分が愛の行為者として“選択”すること。地上に愛を根付かせる使命に従って“選択”すること。解決策はそれのみ。神のせいにしてる場合じゃない。
世界中が危うい現代こそ一人ひとりの選択が重要。私はいろいろ腑に落ちた。
余談
神は限界がくると容赦なく全てをリセットする。犠牲者を一顧だにしない創造主の残酷さを描いた傑作『マザー!』へと続く。
旧約聖書のノアの方舟のくだりをここまで壮大に描くとは驚いた。 ただ...
旧約聖書のノアの方舟のくだりをここまで壮大に描くとは驚いた。
ただ、神の意向に沿うことを最優先にし、自分の孫までも殺そうとするノアよりも、「人間は自分の意思で生きるべきだ」というカインの子孫の言葉の方が私は好きだ。
箱舟
旧約聖書がベースの物語
人間の善と悪
心の葛藤が描かれています。
神のお告げによって
巨大な箱舟を作るノア(ラッセル・クロウ)
ノアの家族や、宿敵との対立等
見どころはあります。
半年かけて造られたという
箱舟の大きさもスクリーンで
実感できました。
公開時
ノア役のラッセル・クロウが
映画のPRで来日されて
大量の水を浴びながらの撮影が
とても、過酷なものだったと・・
ノアの妻役は、
ジェニファー・コネリー
よく共演されていて
「ニューヨーク冬物語」でも
そうでしたね。
祖父役の
アンソニー・ホプキンスも
怪演されていましたよ。
ノアの息子役
ローガン・ラーマンは
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
シリーズでは、主役でしたね(#^.^#)
ノアの養女イラ役の
エマ・ワトソンは
ハリー・ポッターのハーマイオニー
可愛くて大好きです🌺
生まれた赤ちゃんの事で
ノアとぶつかるラストも
印象的でした。
VFXの映像で迫力ある作品。
リアルタイムな裁き
アマプラで視聴、とても感動しました。
イラの子供たちとノアが対面するシーンでは涙が溢れました。
色んな想いが錯綜していますが、言葉にするとすれば
私も二児の父親ですが、子供たちを慈悲深き人間に育てる事こそが子孫を遺す者の使命であり責任であると改めて再確認させられる映画でした。
私にとっては人生で指折りの名作となりましたがここのレビューとのギャップがあり、悲しさと同時に納得を覚えます。
この映画と宗教を関連付ける事には違和感があります。
「ノアの方舟」=「聖書」=「宗教」
といった固定観念を取り払って観るべきかと思います。
現在のこのコロナ渦、ワクチン問題、情報、真実、嘘、歴史、洗脳、
物事を多角的にみる感性、考える力を備えてない方にはけして解り得ないでしょう。
それはある意味裁きであって、選別。
これからまさにリアルタイムな問題です。
自らの手で、脳でチョイスする時です。
私には劇中のノアの迷いに共感しかありません。孫を殺めていたら逆でしたが。
グラディエーターを観てからラッセル・クロウは一番好きな俳優です。
いくら太ろうが老いようが、その彼がこの映画にキャスティングされた事に納得しかありません。
わかる人だけわかればいい。
きっと作者もそう思っているでしょう。
ハム、どこ行ったんや?
最後、みんなで生き残ったはずなのに
ハムだけ一緒にいないのはなぜ?
ノアの方舟のストーリーは知らないけれど、イラの言う通りノアにすべて託すと神がしたのならまあ、ありなんだろうけど、神の気まぐれで大洪水が起きたのだから、また人類を滅ぼすことを神がやりそう。
ノアの使命に共感できず
ノアの箱舟の話はなんとなく知っていたけれど、ノアの使命とその苦悩についてはこの映画で知った。
ただ、他の人のレビューを見ていると聖書の内容と結構違うようで、あくまでフィクションなんだと思った。
ノア以外の家族の思いには共感できたが神に選ばれたノアには全く共感できなかった。
特に嵐が来てたくさんの人々が助けを求めているのに、兵士以外の罪のない人々までも見捨てた事や生まれてくる赤ちゃんを殺そうとする事は神ではなく悪魔に選ばれたのでは無いかと思うくらいだ。
俳優陣では子供はみんな男前、エマ・ワトソンが綺麗になっていた。
それだけで見る価値ちありかも・・・
ところであの後どうやって人間は増えていったのか・・・
イラがうざい、蛇が気持ち悪い
焼成は蛇が嫌いです。見たくない。出てきた瞬間目を閉じます。イラがうざい。大軍が襲ってきてるのに「助けて」はないだろ。普通なら「私のことはいいの。逃げて」っていうだろ。ラッセル・クロウって何がいいんですかね。太った微妙な感じのおっさんにしか見えない。主役の顔じゃなくて、脇役の顔だろう。いや、脇役にすらなれないだろ。映画俳優なんだから少しぐらい痩せろよって思う。
そこまでひどくはないですが、そんなに面白くもなかったです。
物語が粗雑
総合:60点 ( ストーリー:50点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
結構な金がかかった大作のようで、映像も迫力があるし演技演出の質感は悪くない。その部分には得点をつけられる。
だがどうも話が説明不足で解りづらい。何かと都合が良いし、宗教的な価値観も出てきてのめり込めない。ノアは職業不詳で郊外で寂しく何をしているのか、町に住む住人はどんな人でどういう関係なのかもわからず、いつの間にか舟を作っているし、動物は勝手に舟に乗り込んでいるし、戦いに関わらずあっさりと他の人間をほぼ排除できるし、神とどういう契約になっているのかもよく把握できなかった。
それでいて祖父が超能力を持っていて娘を治療するし、神の意志に沿うことを至上とする原理主義的価値観で行動する。そんな姿についていけなかった。そこまでするのならばなぜそこまで神に忠実であるのかという理由の説明が欲しかった。それともこの宗教の世界では神は絶対でノアが神に忠実であることは最初から当たり前ということなのかな。
作品をしっかりと理解出来なかったのは自分にもかなりの過失がある。138分の原版に比べて短縮されていて実質的に105分ほどのテレビ放送を観ての感想なので、こんなものを観てしまった自分の落ち度でもある。観た後で随分と長い作品だったものがかなり短縮されていることに気が付いた。それでも短縮版といえこの展開ならば、いつか原版を観直そうという気にはあまりならなかった。
宗教的な解釈はよくわかりませんが、見終わったあとに人間の本質に問い...
宗教的な解釈はよくわかりませんが、見終わったあとに人間の本質に問いかけられたような感覚を得た。とにかく家族を大事にしようと思う。
厳しい選択
ラッセルクロウ扮するノア一家はさまよっていた。ノアは、アンソニーホプキンス扮するひいじいさんのメトシェラのところへ立ち寄り、洪水で滅びない様に何をしたらいいかを語った。ノアは、鳥や獣をはじめ聖なる者を乗せる箱舟を作り始めた。ノアの妻ナーマ役でジェニファーコネリー、情熱的なイラ役でエマワトソンも登場。何故にノアは慈悲の時期は過ぎたと言い切れるのか? 何故孫が出来てノアは怒るのか? 結局多くの命を見捨てられ自分たちだけ助かろうとする。聖書に基づいて作られているのだろうが、俳優陣は豪華だし規模はデカいけどちょっと分かりにくいね。
ビジュアルはスゴイけれどもやっぱ内容が
背景も激しく切り替わるようなストップモーション的手法など、ビジュアルにおいてはかなり引きつけられました。
歴史的事実なのか宗教的な話なのか、作品の根本自体が曖昧なところが大いにあるので、観賞する前から、半端に歴史的で半端に教義的かもという不安がかなりありました。果たして、その予想は的中だったと思ったわけですが、迫力ある映像によって、最後まで観賞。
前半はかなりファンタジーのような感じで、これはこれでありかもと思ったけれど、後半のマッドな展開にはひいたし、ドロドロしたところから急に後光が差すような展開には、ポカーンっといった印象。
力強さとか、嫌な表現とか、見事なくらいに感情を揺さぶるレベルだったと思うけれど、なんかムカつくだけだったような…それも意図してのことなんだろうけど、そのムカつきを救済してくれる表現を自分では見いだすことができなかったので、あまり好きになれない作品だと思ってしまいました。
大作
何件か日本人の方のレビューを拝見しました。
宗教に疎いので〜から始まる文章をたくさん拝見しました。正直笑ってしまいました。
あなたが疎いのは感性だと思います。
世界は広いです。映画を楽しむためには感性を磨いたほうが楽しいですよ。典型的な遅日本人には合わない映画なのかな??
内容は素晴らしい映画でした。おすすめです。
無神論者の日本人であることを実感する映画
無神論者の日本人であることを実感する映画。
最近気づいたが、ほんと宗教(とくに聖書)を材にした映画で共感できたことがない。知識がないため再現性の評価も下せないが、もうダメなんだと思うほうがよさそう。終盤の説教くささが無理。
「沈黙」をある程度理解できるのは信心すること自体をテーマにしているからで、その葛藤なしの信仰を前提にされると、もう入りようがない。
どういうことかというと、言うのも躊躇われるが世界の宗派の割合から言って賞賛される割合が自ずと多いのが、この手の賛美?映画になるわけである。22億人が興味津々なわけで(さすがに、んなこたない、と思うけど。。)もう、数年に一度アイデンティティの確認みたいに大きな力が働いてるとしか思えない。
でも、マジで規模のわりにスベってる映画と思うわけだが、しかしこれに価値を見出す人がこの世界にはたくさんいる、その現実をもう理解しないといけないんだろう、と思うようになった。
悲しいかなその感覚だけは変えようがない。。
スペクタクルっす
観るの2回目です。
そもそも宗教関係に疎いため、前回は逸話のさわりだけの知識で見て、ナンダコリャ?でしたが、今回はWikipediaでしっかりと(?)勉強してから観てみました。
前よりは流れとか意味とか少しわかりながらですが、やっぱり、神も仏もねぇーなっていう感想。それ、映画の感想じゃねーじゃんって思うけど、そう思ったんだもん、仕方ない。
結論「神、酷い」。
神って全知全能じゃないのね。全知全能なら未来の事も予期出来るはずなのに、後で失敗したから全滅させるって酷い。
何も説明もなしに黙って従え、従わなきゃ全滅だぞって、人間より人間らしくねーすか?で、無慈悲な試し方も酷い。
傲岸不遜で専制主義な独裁者、子々孫々まで呪うとか酷い。
というのは置いといて、時空を超える壮大な一大スペクタクル映画としては面白かった。いろいろツッコミどころを世界中の人々に見させてくれたこともヨキかな。
いつかまた観るような気がするのはナゼでしょう。
こういうのって
出来事だけを追って
人物が描かれないとか。
登場人物が多すぎて
描写が雑になるとか。
そんな印象を
スペクタル物に持っています。
本作は
ノアの心情の移り変わりに焦点が当てられ
私の印象から、数歩、離れた作品でした
人間は存在していいんだ
生きていてもいいんだ
って、存在意義を見出すことが
神の直接的な啓示でなく
他者(人間・家族)によって
初めて気付くことが出来ることである
という美しい着地。
壮大な物語の中で
たった1人の人間の心の成長(?)変化(?)に
ピントが合っていて
こういうギャップを持ち込めるのって
センスかな
って思います。
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