「人間不信」フライト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
人間不信
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乗客を救った名機長の物語と勝手に思い込んだのが間違いだった、闇しか描かない監督ゼメキスであることを見落としていた。
アル中、薬物依存者の操縦する飛行機になぞ乗りたい人はいないし糾弾されてしかるべき、その点は異存がない。問題はそれをひねった映画にする必要があるのかだろう。
振れ幅が大きいほどドラマティックになる定石かもしれないが一旦、英雄と持ち上げて主人公に感情移入させた後でネチネチとつるし上げる、観ているこちらが主人公と同様の苦しさを感じてしまう。最後に申し訳程度に灯をともす。卑劣極まる演出だ。こんな後味の悪い作品も珍しい。
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