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映画の中で主人公が森の中に入っていく際、上着などの衣服を煙にあぶるシーンでてっきり虫よけのためにあぶっているのだと思っていたのだけど、映画を見た後、疑問点などを解消するため本作品のwikipediaを読んでみたら、ウイリアム・デフォーが本作品の役作りのために自然の中で自身のにおいを消し方などをサバイバルの専門家から訓練を受けた、とのことだった。虫よけなんかじゃなかった、本物に見えるようにするため、役者ってそういうところまで役作りをするんだと、感心した。
タスマニアと言えば昔オーストラリアを1年間ワーキングホリデーで過ごしたとき、オーストラリア一周の旅行中に訪れた。フェリーで一晩すごし、上陸。大陸と違って砂漠ではなく、緑が多く、ニュージーランドっぽかった。本編でも雨のシーンが結構多く、霧か、もやか、山々にかかったシーンが美しい。なので子供たちの父親のジャラが持っていた紙きれがきれいなまま残っていたシーンには違和感を覚えた。白骨化するくらい長い間行方不明になってたのに??ま、そこは映画だからね。
別の映画サイトで本作品で母親のルーシーをお風呂に入れるシーンに文句を言っている人がいたが、最近見た、昔の西部劇で砂漠に放置されていた女性を医者である男性がお風呂に入れる場面があった。欧米ではお風呂に入れるのが治療として存在しているようだ。もっとも主人公もクラシックを聴きながら入浴してリラックスするシーンが何度か出てくる。
この映画、印象的な曲が2回流れる(主人公が入浴中に聞くクラッシクではなくて)。1回目はブルース・スプリングスティーンの曲。ルーシーが旦那さんが戻ってきたと勘違いして起き上がるくらい好きな曲なんだろう。もう一曲は森のスピーカーから大音響で流れる交響曲っぽいの。なんていう曲なのかわからないけど、とても良い。
結局、主人公はラスト、本当に最後の1頭かもしれないタスマニアタイガーを撃ち取る。生物兵器を目的とするDNAを採取させないために。
オーストラリアはほかにも絶滅した動物は多く、昔訪れたとき、当時から持ち込む食品は厳しく制限された。自分たちが行った行為の反省??
本作品もそうだが、あえて情景をゆっくり映し出すシーンがあったりするのを理解できない人たちがたまにいるようだ。最近はファスト映画なんてものが存在するが、制作する側は撮影したフィルムから必要なシーンを選びに選んで上映フィルムを制作しているわけなのでその各シーンにはメッセージがある。だからながらで映画を見たり、ましてやファスト映画なんかで映画を見ないでほしいものだ。