TIME タイムのレビュー・感想・評価
全54件中、41~54件目を表示
設定のみのダメ映画
遺伝子科学によって人は25歳になると成長・老化が止まり、自分の持つ「時間」の消費が始まる
「時間」を使い切ると人は死ぬが、逆に「時間」を持ち続ける限り何年経っても死ぬことは無い
時間は通貨として取引され、永遠に生き続ける富裕層と、いつ死ぬかも分からない正に「その日暮らし」を送る貧民層に別れるそんな世界
これがこの映画の大事な大事な「設定」だ
これを聞くだけで色々な想像が膨らみワクワクするし、設定としては本当に100点満点だと思う
-
しかし、内容に関して言えば、こんなに素晴らしい設定を持ち合わせていながらこんなにつまらない映画を作れるのかという位つまらない
つまらないだけでなく、ところどころ話の辻褄が合わないし、ツッコミどころが多く観ててウンザリしてしまった
以下、その突っ込みどころだが
・伏線のように親父の話を撒いてたけど、親父は結局何をしたの?
・ウィルがパーティー会場からシルビアを連れて貧民街まで脱走してきたけど、時間はどうしたの?(タイムゾーンをどうやって突破したのか疑問だし、それが無かったとしても単純に時間が足りない)
・最大の敵である監査局のボスみたいなやつの死に方が間抜け過ぎる(あ、時間チャージ忘れとった…ウッ!みたいな死に方…それはねぇだろ…)
その他覚えて無いけど、観てて数えきれないほどの疑問点があったと思う
-
単純に製作者の力不足を感じる
この設定だけ渡して他の監督にやらせれば素晴らしい作品ができるんじゃなかろうか
DVDで観たからよかったもののこれを映画館で観た人はご愁傷様といった感じだ
時は金なり!
往きの機内映画で観た映画の一つですが、英語字幕すしか無かったものの、その単純な設定?の為に悩まずに楽しく観ることができました。「時は金なり」と言いますが、この映画の世界ではまさに時間が通貨として流通しており、もっとすごいのは25歳を過ぎるとその時間を切り売りして暮らしていかなくてはならないというところです。そして時間が無くなった人はそのまま死亡してしまうという、なんとも取り返しが付かないというか、時間が通貨替わりだけではなくそのままの人生の余命という意味もある設定です。なので、貧困層は日々余命を稼ぐために労働をしなくてはならず、その動機付けはお金を稼ぐという意味と共に人生そのものを生きるために働かざるを得ないという設定です。
まあ細かいところは突っ込みどころ満載の設定と描写ではあるのですが、絵になる主人公二人と常に命が掛かった残り時間との勝負というスピーディーな設定で飽きさせない映画だと思います。
いつの世も富裕層と貧困層という格差社会に落ち着いてしまうのは、人間社会の性なのでしょうか?この映画の中での支配する富裕層は、永遠にも近い余命時間を持っており、大して貧困層は日々の余命時間を稼ぐのもやっとという生活を強いられています。それでも少し前の日本の一億総中流社会ではないのですが、システムの矛盾や幻想があったにしろ今の格差社会と比べてどちらが良いのかと考えてしまいます。どちらの社会も合う人と合わない人、社会全体としての進歩など考えると、どんな社会も永遠には続かずに修正や繰り返しを経ながら進んでいくのでしょうね。そういう意味では、かつてのユートピアの実現ということには、非常に懐疑的にならざるを得ません。それでも滅多なことでは飢えることもなくなった日本を含めた先進国は、他の国から見ればユートビアでしょうし、相対的な評価と感じ方にならざるを得ません。
さておき、近未来SFとしては好きな部類の映画なのですが、アクションばかりではなく、こんな設定の社会になった経緯やシステムを維持している黒幕?や組織などももう少し描いてくれると面白かったと思います。まあ機内映画で観るにはちょうどよい映画でしょうか。
薄味
25歳から体内時計の余命時間が動き出すという宣伝を見て、その結末が気になって観に行った。
ジャスティンが格好良く、アマンダはとってもかわいい。
ただ、内容については、設定だけが印象深く、そこにまつわる人間の心理や諸々については薄かった。
観にいく前から想像できる「貧困層」「富裕層」のやりとりに終始した印象。
ラブストーリーについても、吊り橋効果という言葉が頭をよぎって、
素直にひかれあう2人という気持ちになれなかった。
ハラハラする場面は開始数分からあり、そういう面では退屈しない。
スーツとドレスで逃げる2人もとっても絵になる。
「格好良い」映画だったな~という感想。
ギリギリ!
ようやく観られました『TIME』!
物語は未来と言うより現在と似たり寄ったりで違和感無く。
主役2人は衣装共にカッコイ良い!!
アマンダの細ーい足と豊満なバストとデッカイおめめに釘付け。
そしてなんと私のイチオシイケメン、アレックス君が出演してるじゃないですかーー!!!!
良かった…観て良かった…チンピラ役が残念だけど、会えた〜
主役二人が出会う前の生活を掘り下げればもう少しキャラクターに深みが出たんじゃないかと思いました。
時間が無い貧民層の中にあっても逞しく、思いやりと愛を忘れないで暮らす世界と、あり余る時間を富裕層でいながら退屈に絶望しながら愛無く過ごす世界…
こんな想像や続編の妄想まで出来てしまう“のりしろ”があるのが又よいのかもしれない作品ですね。
走りまくる映画。
ずっと走ってるシーンばかりの映画は結構あって、
これはそれほどずっと走ってるわけじゃないけど走ってるシーン満載な走る映画の1つ。
あらすじが面白そうなのと、
何よりもトビー・ヘミングウェイが出演してるというので日本公開待ちわびてた映画。
トビーはメインのタイムキーパーにつく2人の部下の1人として出演していて、予想してた以上に映ってた上に最後のエンドクレジットでも文字が大きく載せられてたのでとても嬉しかった。
だけど、話全体はというと少しがっかり。
ベタなSFアクション展開や、恋愛モノに終始しなかった点はよかったんだけど。(なのでそれを期待して行くと酷くガッカリするかも)
あらすじから漂ってた近未来SF設定が売りでそれを面白そうと思って見に行ったんだけど、時間の所有量が腕を見ると一目瞭然で隠す以外の裏技があるわけでもない工夫のしようがない部分や、突っ込みどころが色々。そして、結局お金が時間に置き換えられてよりわかりやすくなり、その構図は現代とそう変わるわけでもなく、それにより話が複雑化せず逆に単純化してしまったっていう印象があった映画でした。
近未来なのに車、自転車、バイクより足で走ってばかりでアナログな映画(笑)シルビアがヒールで全力疾走してるのに凄いと思っていたら、その時は走る用の靴はいて撮影してたとか。
面白い設定だけに少しもったいないって思ったのはきっと私だけじゃなかったと思う。
注目すべき点は、衣装。
この映画の衣装は、シルビア(アマンダ)の衣装が素敵だとファッション雑誌に載ってのを見かけたけれど、
アマンダだけじゃなく、メイドやシルビアの父や、男女共に絶妙な近未来さのあるモードサイバーな衣装が素敵。
しかし衣装に目を奪われていたからか、シルビアがほとんど最後の最後まで同じドレスのままだったのが気になってしょうがなかった…。
ロビンフット+バッファロー66 meets 近未来SF。
時間よりも感情が足りない [スコア修正]
リアリティあるSF映画に滅法強いアンドリュー・ニコル監督最新作……
って紹介しちゃっていいんかなあ、この映画。
予告編を観ても「なぁんか力の無い画だのう」と感じて観る気が起きず、
後で彼の監督作だと知って、それならと鑑賞してみたのだが……
なんでしょーかね、この盛り上がりに欠ける感じは。
他の方々の判定を見て心構えはしてたけれども。
ツッコミ所(とJ・ティンバーレイクの浮き加減)については
他の方々が語り尽くしていると思うので、ちょっと違う所を書いてみようと思う。
人間の寿命が“通貨”として扱われ、
寿命を独占する富裕層と、寿命を搾取される貧困層とに別れた未来社会。
言うまでもなく現代の格差社会を揶揄する内容ですね。
現実でも全人口のたった1%が残り99%と同じだけの資産を独占し、
更にそのリッチなお歴々は政治にも大きな影響を与えて自分達の利益を守ってるんだとさ。
腐るほど金を持ってると性根まで腐ってくるんですね、へぇ〜。
劇中でも、富裕層の人間は社会の支配者として描かれていた。
時間犯罪捜査局のレオンがあの仕事を50年続けていると話していた事を考えると、
あの体制は最低でも50年は続いているのだろう。
で、ひとつ疑問。
「この体制に不満を感じて反旗を翻した人間が、50年も現れなかったのか?」
現実なら当然おかしい。
そりゃ時間は足りないし、ばれたら即殺だろうが、
小規模でも何らかの反政府活動が行われて然るべきではないか?
(監視カメラや捜査局員の数も大して多くないし、難しく無さそう)
可能性があるのは主人公の父親だが、彼が何をしてたかは結局サッパリ分からず。
息子の方なんて、聞くまでもないような『世界の真実』に
今まで気付いてもいなかったようだし。
思えばレオンが武器も無しで貧民街に取り残された時も、
住民達はじわじわ寄ってきて挑発するだけだった。
彼らはもっと攻撃的でも良かった筈なのだ。
何せ相手は、自分達の命を搾取する憎き連中の手先なんだから。
つまるところ、
この映画には“怒り”の感情が決定的に欠けている。
人を道具のように扱い、挙げ句は親や友人をも死に追いやる
システムへの怒りが、まるで伝わってこないのだ。
これでは主人公達がいくら活躍してみせた所で
それが切実なものとは感じられない。
世界観の作り込みも足りないが、何よりエモーションが足りない映画かと。
<2012/3/3鑑賞>
とても良い映画でした。
久しぶりに面白いと思える良い作品に出会いました。
25歳から時間に支配されて、自分の余命がカウントダウンされていく、長く生きるには時間を買わないといけない。
時間が通貨となった世界にもスラムゾーンと富裕ゾーンがあって、現代社会を完璧に投影している作品。
私たちが経験していることが反映されてるから、刺激的でした。
主役のジャスティン演じるスラムゾーンに住む青年、ウィルの生き方は知的でとても好感をもてました。
ラブストーリーも入っていて感動しました。
自分にとっての価値は何かを考えさせられ、最後まで観ていて気持ちよく終われたので本当に良かったです。
なんだか八方塞。
しつこいほど何回も観た今作の予告編、
よくある展開になるんだろうな~とは思いつつ、
それでもこの設定は面白いぞ~、と思ったのだ。
タイムイズマネー、なワケでしょ。つまり。
その大切さを主人公と共に追いかけるような、
何かしら答えが見つかるアクション作かと思いきや、
ここまで脚本が破綻してしまうと…かなり勿体ない。
だってちーっともドキドキしないんだもの^^;
あれだけ時間に追いかけられて、追いつめられて、
それなのに肝心の二人は車で海でチュウチュウばかり、
背景では野鳥まで鳴いてる始末、ナンだこの平和感x
それはないだろ~A・ニコル。ツッコミ禁止ですか^^;
う~ん、、物語の背景は単純で、貧困層の男の子が、
富裕男から譲り受けた時間=お金を持って富裕層の街へ
乗り込み、そこでこの世界の矛盾を追求するという…
結構面白くなりそうな設定なのに、とにかく中途半端。
恋愛メインで描きたかった?で、ボニー&クライドみたく
時間強盗までしちゃうのかしらだけど、ワケ分からん…。
根本が変わってないんだから、何の解決にもなってない。
で、どうしたかったの?何が描きたかったの?のまんま、
中途半端で終わってしまうのだ…。
あ~かわいそうなのが、タイムキーパーのK・マーフィ^^;
彼なんてちっとも25歳に見えない上に(汗)、あれだけ
心血注いで主人公追いかけまわしても、お手当は少ない、
あげくの果てに…あの有り様だ(涙)
あれじゃあ、浮かばれないよぉ~。泣くにも泣けないぞ。
心情面でも今一歩ですかねぇ。
まぁ…こんな世界になったら怖いよな、的なものを感じ、
私は一生懸命働くぞ、と思い(どうせブルーカラーだろうし)
でも突然の賃上げ、って何だよ!ストやったら=死。だし。
まったく浮かばれないこのシステムを、あーそうですよねぇ的
に納得させるのはどうなんだ!(当たり前の答えだったし)
もうね、八方塞みたいな作品で、イヤになっちゃうのホント!
息子の元へ(バスに乗れず)全力疾走する母親O・ワイルドの
必死の形相が良かったな~。あれがいちばんドキドキした。
死ぬわけにはいかないものね、可愛い息子をひとり残して…
なんでこんな、ささやかな幸せも享受できない世界なんだよ、
25歳なんてまだまだこれからの年齢の顔で止めるんじゃない、
下り始める35歳くらいの方が切羽詰まって効果あると思うぞ~。
真実の顔を一度は自分で見ておいた方がいいもんね(爆)
知らないのは不幸。だって、生きるって老いることなんだもの。
幸せも一つ一つ顔に刻まれていくものでしょ。
そんな歓びも知らない富裕層の、死なない人生の、何が幸せ?
…っていうのも、貧困層の遠吠えなんでしょうか^^;
幸せの定義なんて、人それぞれなのだ。お金はもちろん必要。
だけどそれは汗水たらして自ら稼いで何歩ですよね。
その汗水すらかかせて貰えない今の社会で未来がくるというのか。
そこで意外に考えさせられてしまったり…
(私、歩くのすごく速いんですけど…。これって、、やっぱり?)
続きがみたい♪
2時間ずっとジェットコースターに乗ってるような
心臓に悪い映画でした!笑
女友達二人で観に行きましたが、
あえて根本的な問題には触れずに考える余地を
沢山残してくれたので
一人で観に行くとモヤモヤが残るなぁと思いました。
二人で観に行くと、解決されてない沢山の「謎」の話しで
大いに盛り上がりましたよ^^♪
お互いの着眼点の違いに爆笑しつつ、
撒かれた伏線を2とかが出て一気に回収されたら凄い気持ちいいだろうなぁ~
とワイワイ話しながら帰りました!
設定を理解させるのが1で、問題を解決するのは次回でいいなぁって感じでした♪
問題まで解決してたらお腹いっぱいで心臓にも悪い感じ(笑)
とりあえず世界観を理解して、堪能しました^^♪
時間が限られているというのは今の世界と受け取り方が違うだけで
基本的には一緒のような気がして、
よく考えたら当たり前のことなのに、こんなにも極端に描かないと
気付かないもんなんだなぁ(平和ボケ?)と人生観やお互いの視点や
価値観の違いを共有し合う良い機会となりました。
若い人にはキャッチ―で、人生の時間の大切さっていう部分をなんとなく
考え始めるいいキッカケになる映画だと思いました。
映画をよく見ている方には物足りないかもしれないですね。
私のように映画にあまり詳しくなく、楽しみで観に行ってる分には
感想で盛り上がったので十分楽しかったです♪
このなんとなく流行ってる感じと、おしゃれ感スピード感、
若い人が観に行く理由が分かります♪
深部に流れるメッセージを、見なきゃいけない人達に見せる為には
小難しいことはさておき、必要な要素かもしれないですね。
私も観に行って良かったです!^^
2が出たら一緒に行った友達と観てまた語ろう~と約束しました♪
B級映画から抜け出せない!
前評判など調べず、劇場看板のあらすじだけの知識で鑑賞しました。
結果から言うとわざわざ映画館で見るほどの作品ではありませんでした。
目立つ悪い点として
・登場人物の心理描写が掘り下げられないので、行動の動機や理由が伝わってこない
・25歳で歳をとらなくなるという設定が意味をなしていない
どこかで老化が止まるのなら年齢の設定はなんでもよかったの?
・主人公が異常に銃の扱いや車の運転に慣れているが、背景説明なし
車や銃を扱ったことなんて殆どないと思われるが、元軍人タクシードライバーばりの能力
・警察組織やガードマンが驚くほど無能
プロが素人二人に手玉に取られてちゃダメだろ!
といった具合にダメなところを挙げると切りないです。
肩すかしをくらったようなストーリー。
遺伝操作され、人類は25歳で老化が止まる。
残された時間は、通貨となり、富める者と貧困者との差は、広がるばかり。
なんて、奇想天外なストーリーなんだろう!
なのに、なのに・・・。
こうきましたか。
主人公の二人には、もっと真相をえぐるような活躍を期待したのだけれど。
せっかくのアイデアがもったいない。
人類が元々持っていた時間を取り戻すのかと思いきや、あれれ~。
貧しい者を救うはずの政治が、世界が、いつの間にやら、こんなにも身勝手な世界になってしまったのか。
そんなことも解明なしで、中途半端。
でも、不死は困るけれど、老化が止まるのは嬉しい。
キリアン・マーフィーは良かったけれど、25歳に見えなかったのが残念。
それと、どこかで見た男前のアレックス・ペティファー。
そうか、≪アイアムナンバー4≫の人ね。
悪役がイケメンだと、冷酷さが良い。
アクションも良かった。
つくづく、ストーリーがもったいない。
残念
そこは通貨の代わりに『時間』が取引される近未来。人は25歳で成長が止まり『時間』のある限り老いることも死ぬこともない。
しかしそんな限りない生を享受できるのは一部の富裕層で実際は大多数のその日を暮らすことさえ困難なスラムの住人達。
ある日、スラムで生きる主人公の青年(ジャスティン・ティンバーレイク)が死にたがりの富裕層の男と出会い、その男の『時間』を受け継ぐことに。しかしその夜、ローンの返済などで『時間』を消費した母親は青年の目の前で『時間』が 0を刻み息絶えてしまう。
で、そっから話が展開していくってわけです。
設定はすごく面白い。『時間』がそのままその人の命の残り、それが刻々とゼロに近づく緊張感にドキドキしっぱなし。
と思ってた。観る前は。
何故、こんな世界を作り上げたのか?
何故、自分達はこんなにも時間に怯えて暮らさなければならないのか?
と、疑問いっぱいなのに全部放置。途中に出てきた父親の死の真相も放置。面白い設定も放置。
とにかくいろんな謎を全て放置して何がしたいのかわからない残念な映画。
ってか、ジャスティン・ティンバーレイクは何故にそんな強いんだ?お前、ただの工場勤務じゃねーのかよ(´Д`)?
と、文句ばかりじゃなくてね、富豪の娘役のアマンダ・セイフライドがエr…じゃなくてかわいいんです!!それだけ!!
結果、この映画は観るならハズレ引いても良いや~って気分でレンタルで借りるくらいの映画だな。アマンダ・セイフライドを観るために。
コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い
制限時間と寿命が直結しているシステムは画期的で、貧富の格差が露骨に渦巻いている世界観は面白い。
しかし、社会に憤怒した主人公の2人が強盗を繰り返すようになると展開が途端に古臭く感じ、一気に冷めた。
要は、近未来のボニー&クライドである。
全ての事柄に時間が絡み、命がけなはずなのに死闘に迫力が生まれない。
年齢が25歳でみんなストップするため、上下関係はおろか、家族の絆すら嘘臭い人間関係に感情移入を求めること自体野暮な行為なのかもしれない。
これを云ったらおしまいだが、途中から時間の入った箱を奪い合ってんなら、、それを腕に注入しないで、そのまま箱を受け渡していた方が生活しやすいんじゃねえの?
わざわざ命に替える必要性あるんかな。
破綻する現在より、遡って発端のエピソード0の方が知りたい。
時間と金と命が本当に合体したら、逆に面倒だ。
つまらない映画観せられた日には、即、暴動に発展するだろう。
「時間返せ〜!」そのままなんやから。
【時は金なり】
それは解った。
解ったけど、コレを観ること自体、時間のムダ使いに近い。
つまり、そんな映画である。
では、最後に短歌を一首
『走る針 刻みに揺れて 握る永久(とわ) 奪う一瞬 砂の群がり』
by全竜
私の時間を無駄にするな
貧困層の主人公は、ひょんなことから富裕層の男をギャングたちから助け、彼が持つ膨大な時間の寿命を授けられる。
富裕層の男が主人公に残した遺言が「わたしの時間を無駄にするな」
映画を見終わった今、そのメッセージは観客へ向けたメッセージであったと分かる。
いわゆるSF・B級映画なのでツッコミどころが盛りだくさんである。しかし、B級映画はそのツッコミどころが逆に観客を楽しませてくれる、あるいは物語のつじつまの合わない加減を迫力のアクション映像という力技でねじ伏せるなどどこかしら「誉める点」があるはずだ。しかし…この映画にはそれがない。
膨大な時間(財産)を手にした主人公の敵は時間を搾取する体制をつくった富裕層ですが、富裕層は「リスクを負わなければ何百年とある寿命を全うできるため、リスクは拾わない、走りもしない」ため、緊迫感はない。
そして一番の問題は「人から人への時間の受け渡し方・取り方」。右腕を重ねて、それが上になれば相手の時間を吸い、下になれば相手に時間を与える、というもの。
クライマックス、主人公と彼を痛めつける敵とが雌雄を決する対決は…まさかの腕相撲(もどき)…。これでは盛り上がることはあるまい。
おそらくこの映画の設定なら、低予算でも藤子不二雄先生の方がよっぽど上手に料理できたのではないだろうか。
全54件中、41~54件目を表示